えんぱいあな日々(本編)  第五百六十六話 ラグナロク序章


テーマ曲



・K県Y埠頭 時系列 ・みにまむ番外編のその夜 ・イケナイ凛空ちゃん番外編のその6の1時間前 ・萌鈴のその夜 悠里:
配置完了ですわよ 萌香:
全員! 突入!


パスパス!

七号:
突入路セイア…

七号:
ネツコウガクメイサイ! シマッタ!
(ヤラレル!)
敵:
ふっ!

カシン!

フランソア:
七号さん何単独で突っ込んでるの! 詩織さんお願い!



詩織:
ゴメンネ・・・
ダンッ!


詩織:
進入路制圧完了 理沙お願い

フランソア:
気をつけて! 一人じゃないだよ

七号:
スイマセン。ツギハイッショニススム ワカッタ

詩織:
私も七号も単独行動が任務としてどうしても多いから、フランソアさんサポートよろしくね。
七号: フランソアヨロシク フランソア:
フランソアだって悠里やソフィーと久遠とかしか連携したこと…解ったできるだけサポートする


ソフィー:

次4ー2の甲板 そのままそこへ次のターゲットも移動してくる

彩香: 了解

タンっ!

萌香:
ソフィーあといくつ?
ソフィー:
あと5! いや今4になった
悠里:
予定より1分遅れておりますわ
萌香:
わかってるわよ



フランソア:
紅葉も里緒奈も前線に立つとか…無茶危険無謀
紅葉:
仕方ないでわありませんの!
この船は外部からのハッキングは不可能で防壁を確実に破るにはわたくしが行くしかありません。
里緒奈:
そして幹部にブレインダイブして情報を即座に引き出し記憶を改ざんするには里緒奈が必要なのです

里緒奈:
それより絶対に! 幹部は傷つけないで下さいね!フランソアさん!

紅葉: 心配ですわ…ミネウチとかいって内臓破裂させそうです

フランソア:
大丈夫! それより陽動が始まったらいくから準備する! 



タタン!タタン!
ヴェル:
うぅ…怖いよ…いつも思うけど鈴佳お姉ちゃんって軍人さんじゃないのに余裕あるよね?
鈴佳:
まあFORESTに来る前は最前線にいたし、いまでも一応予備役(注)ではある


注:
予備役とは、軍隊における役種の一種。 一般社会で生活している軍隊在籍者、有事の際や訓練の時のみ軍隊に戻る。 在郷軍人とも呼ばれる。


タタン!

理沙:
あと昇降口まで20mなんだけどな…

鈴佳:
予備役で悪いけど意見具申。このままだと時間が遅れすぎて作戦が無効になる。愛花さんと愛理へ火力支援要請をしたほうが良い。 どうせ襲撃はバレているんだし


久遠: 理沙! 久遠も賛成! 敵が多すぎる! 此方面は彩香の狙撃も無理! 理沙: そうですね。 愛花さん愛理! 火力支援要請、地点202付近の敵を排除されたし!

(愛花:無線):
(202付近の掃討了解! 2分で行くからまっててね!)

タタン!


ガガガガガ!
鈴佳:
後始末はご主人様と優香さんに任せる。 ごまかすでしょ。
愛理:
(もう掃討終わるよ! 陽動に回るね!)
理沙:
(無線:火力支援ありがとうございます!)
ヴェル! 怖いだろうけど立って! 行くよ!
ヴェル:
はっいっ!(声が上ずってる)


ソフィー: あははっ! これは派手にやってるな! 黒煙が上がってる 悠里: ひぃぃ!首都圏で…戦闘へり… 萌香: 悠里!大至急ケース63で欺瞞情報を流して! それと優香さんと…ご主人様へ大至急連絡を くっ…予備兵力の戦闘ヘリを潜入から投入とか…

悠里:
わ…わかりましたわ

萌香:
悠里、状況は?

悠里:
はい! 詩織さんたちは…アイランド正面口で派手に交戦中、フランソア、紅葉、里緒奈組はすでに西側昇降口から突入づみ。 今、鈴佳の通信占拠部隊も東側口から突入しましたわ

萌香: 私たちはここを引き払って指揮車へもどって連絡をまちます。 悠里: 大丈夫なのかしら… ソフィー: 大丈夫さフランソアと久遠とあの詩織さんがついてる 彩香: そうですヴェルさんたちを信じてまちましょう。

萌香:
悠里、ここにいても中に入ったら私たちでは援護できないわ。 行くわよ


ソフィー: ほら悠里つかまれ飛ぶぞ! 悠里:ちょっとおまちになって!



萌香:
鈴佳…みんな無事にもどって来るのよ



敵:
!?
フンランソア:
紅葉! 待って!


フランソア: ハッ! ゲシ! 

注:ブレードの平の部分で相手の後頭部付け根を打って昏倒させている

フランソア: フランソアがやればできるだけ殺さないですませる事ができる! 紅葉と里緒奈は自分の身が危険な時だけ撃つ! 紅葉: 了解しましたわ任せます

里緒奈:
すごい…わかりました!

タタタタタン! 久遠: けっこうこれでも詩織さんたちの所へ陽動で行ってるだろうけど、数が多い

理沙:
だけど中央制御通信室前ということでグレネードなど使ってこないだけまだマシかな

ヴェル: これで、切られた電源をこちらからバイバイスできるから…えっと…えっと!! タタタタタタン! ヴェル: ひぃぃぃぃぃ! 鈴佳: 頭をもっとさげて!  落ち着いて! 確実に! 集中して! その扉をあけられるのはヴェルだけなんだから!しっかり!

ヴェル:
うん! ヴェル根性!


ガシャン! ガシャン!

理沙:
やばっ! 陣地突破用の機動甲冑! 久遠: 理沙! 甲冑を盾にしている二人は任した! 理沙:了解!



久遠: ムラマサブレードっ!!

ひゅっ!

ぐおん!

ガシャ!

タン!


ガシン! トンっ!

(久遠は振り落とされた巨大な斧上に着地して踏み方向を変えながら機動甲冑の装甲の隙間の胴体の可動部へ超振動ブレードを差し込んで操縦者を直接切り付けている)

ザクッ!

タン!

久遠:

はっ! ふぅ…


ヴェル: やった! お姉ちゃん達! ドア開くよ!

鈴佳:
良くがんばった! 



SE:

タン! タン!



七号: ハッ! SE:

ザクっ



詩織: 七号! 他に熱源は? 七号: 見エル範囲ニ熱源ハ無イ。 詩織さんドウスル? 詩織: 残りは鈴佳さんに任せましょう。 私たちも艦橋へ上がりますよ

七号:
リョウカイ



鈴佳: ヴェルどうにかなる? ヴェル: うん、古いタイプのシステムだけどいまコンバート用のプログラム書いてるから…OKどうにか掌握した。 鈴佳お姉ちゃんのイーカムに接続したからいつでもいける

鈴佳:
了解、あとはフランソア達の合図まち



ヴェル: 理沙お姉ちゃん! この上の階にハイパーメイドの試験体が二人監禁されている! 見つけた! 誘導するから久遠お姉ちゃんと救助をお願い 理沙: でもここの護衛が必要‥ ヴェル: そこのドアをロックできるから大丈夫だからお願い! 鈴佳: 時間が無い

理沙:
わかった二人とも気を付けて!



・船内幹部室 ガン! ガン! (いきなり護衛の兵士が飛んできて窓にたたきつけられる) 幹部:?!(慌てて立つ)



シュタッ!(一瞬でフランソアが見えない速度で現れる) フランソア: If you move even one finger, the neck and torso will separate at that moment. It is better not to move(指一本でも動かしたらその瞬間に首と胴体が離れる事になる。 動かない方が良い。)

End of action!(終わったよ!)



紅葉: 身代わり防壁展開! 行きますわよ! OK! 全保護システム突破! あとはコアコード! 里緒奈!

里緒奈:
あいよ! おじさんこっち向いて!



里緒奈:
里緒奈! オーバードライブ! ブレインハック!  オーケー! 転送!



紅葉: 来ました! 脳波パターン適合! コアストライク完了です! ヴェル! 悠里さんへ接続お願いしますわ! ヴェル:(電脳通信) (せつぞく!!) 

里緒奈:
ブレインビルド! おーけー! これで襲撃はD国特殊部隊の仕業と疑似記憶かましたよ!


フランソア: もう? 速い! 優香さんだとあんなに時間かかってたのに・・・

里緒奈:

紅葉データのサルベージは? 紅葉: もう終わりますわ、終わりです

フランソア:
ヴェル! 鈴佳さんにマインドウェーブボイスをお願いして。 あとみんなに中和ノイズを指示! 二人とも撤収!

タタン!タタン!

理沙: 救出はできたけど、屋上へ上がる部分で敵と交戦中。 保護したメイドは何らかの薬物と拷問による外傷が搬送後に治療の必要あり。 わかった鈴佳さんのマイドウェブで意識落としてから運ぶ! 久遠! 中和ノイズ用意! 

久遠:了解



ヴェル: 全艦放送準備おーけー! 中和ノイズメンバーに発信おーけー 鈴佳お姉ちゃんいいよ! やっちゃえ! 鈴佳: あぁ~眠りに誘うの四足獣達よ・・・虚ろへといざない給え…安息の眠りをもたらしたまへ、 羊達による沈黙よ…眠りに…



久遠: よし銃声やんだ! さすが鈴佳さん! 理沙: 話には聞いてたけど…すごいね…本当に対応策してないとみんな寝ちゃうんだ…ゲームのスリープの呪文みたい… 久遠: 鈴佳は魔法使い! 理沙、二人を運んで屋上甲板! 理沙:うん。行こう



SE:

うぃ~~ん!うぃ~~ん!


都: 絵里奈さん、もう少しでゴミ掃除終わりますから! お待ちくださいね! SE:うぃ~~ん!うぃ~~ん!


絵里奈:
あっうん…終わったら言って・・・上部甲板に降りるから。 都、全く変わってないよね…。


久遠: OK! これで全員! 最後! 紅葉: 都、フランソア、お二人とも乗って! 離脱しますわよ! ヴェル: これは…さっきの子と同じでFORESTで処置すれば大丈夫! フランソア: 了解! 都:はいお嬢様!



絵里奈: 里緒奈! 訓練でやったわよね? スラスターは任せるわ! こっちは操縦をいくわよ! 里緒奈: 了解です! どうぞ! 絵里奈:みんな! 緊急離脱するわよ!


里緒奈: スラスター角度、水平飛行モード! 絵里奈: OK! いっきに洋上のFORESTまで飛ぶわよ!



SE: ひゅーーーーしゅぅーーーー SE:ガコン♪(扉が開く音)


紅葉:

ここにおりましたのね。 探しましたわよ。


フランソア: 紅葉はチップのメンテンス終わったの?

紅葉:
わたくしはオーダーメイドですし殆どオーバードイライブも使用しなかったのですぐに終わましたわ

ただ他の方々はまだかかると瑠莉さんがおしゃっておりました。

フランソア:
ご主人がちゃんとメンテナンスするなら安心。

紅葉: コーラルを他の船から見るのは不思議な感じがしますわ

フランソア: 紅葉のパパの船も大きい 最初このFORSTも大きいと思ったけど同じくらいある。 紅葉:このFORESTの全長が145m、コーラルが125mなので20mほどこちらが大きいですけどね。



紅葉: 本日初めてこの船にのりましたが中の充実ぶりが半端ありませんでしたわ研究施設や執務室など今のお屋敷よりこちらの方が立派なほどでした。 まさかパパみたいに瑠莉さんこの船に引きこもる気じゃありませんわよね?

フランソア:
考えてそう


フランソア: でも紅葉はそうなっても海の上の暮らしなれてるじゃない?

紅葉:
そうですわねそこのコーラルがわたくしの第二のお屋敷ですから学園が長期休暇になるとお姉ちゃんと都、理沙と4人で休暇中はこちらで過ごすのが慣例でしたから。


フランソア: ねえ紅葉。 色々な事が全部おわったら・・・みんなでこのお船で世界中を旅行できたらいいね。

紅葉:
あらそれはまた良いアイデアですわね。 世界一周ですかそれは良い目標になりますわ。



フランソア: ミサイルイージス艦で世界一周とか普通じゃない! でも楽しそう!

紅葉:
でもとても瑠莉さんらしい…いえわたくし達らしいじゃありませんか。



紅葉: わたくし達は瑠莉さんのエンパイアクラブFORESTのメイドなんですから!

フランソア:
うん! まさにFORESTらしい


・同時刻エンパイアクラブ・コーラル前部甲板 悠里: 萌香中佐、サルベージしたデータの解析終わりましたわよ。 萌香:
ご苦労さん。これであちらの本部の詳細がわかったわけね


萌香: それでわざわざ「中佐」呼びをしたってことはまたイヤミ? 悠里特務少佐。 たしかに今回の作戦は無理があったと自分でも… 悠里:
違いますわよ。 今回はちゃんと敬意をこめて中佐と呼んだのですわ


悠里:
わたくしは知っての通り主として捜査や調査、行っても逮捕のための極地的な戦闘しか経験がございません。 今夜のような本格的な強襲作戦で部隊指揮を取ったことはありませんし、兵器などが飛び交う戦場の経験もございませんでしたの。


悠里:
そのような戦場はソフィーの話を聞くばかりで…自分では…。 そして本日そのような中でも冷静に指揮をする萌香が頼もしく、そしてわたくしが補佐をできた事がとても嬉しいのです。 萌香はとても良くやりましたわ

萌香:
ちょっと!気持ち悪いから誉めないで! 今回は前線部隊の能力が高く現場の各隊長の指揮が良かったから成功しただけで! 悠里:
でも作戦をたて準備を行ったのは萌香ですわ。 ちゃんとした作戦があればあとは前線の隊員にすべて任せあとは臨機応変のフォローに徹するのが良き指揮官です。


悠里: この成功で気が緩むことなくわたくし達をちゃんと指揮できるように補佐するのが副官としてのわたくしの勤めだと改めて感じました! ビシビシこれからもいきますわよ!
萌香: あっ・・・はいよろしくお願いします副官どの・・・。