イケナイ凛空ちゃん 番外編 「素直な結花さん 序章 」(執筆掲載中)

フランソア: ようこそフランソアのティールームに 里緒奈: ぞうぞカフェ・ノワゼットでございます。フランスのエスプレッソコーヒーです飲みやすいですよ最初は砂糖など入れずお飲み下さい 結花: なにここ!貴族?貴族の住処ですか?! 紅葉: 苦笑

フランソア: 貴族というか、フランソアは16世紀のフランス王、フランソア1世の名をいただいているしフッツジェラルド家はアイルランドから現在のフランス地域を収めた家で、イングランドのあの暴君ヘンリー8世に反乱を起こした家だったりする。だから貴族というより 恥ずかしい

結花: 貴族ですらない! それって!王族!複数の国になってるから皇帝? 皇女さま? 里緒奈: ヨーロッパの歴史って色々な大きな家があってそれが戦争したりして国をまたいで統治したりしてたけど、いまは民主国家だし? 

フランソア: フランスは完全にそういう制度はなくなったけど。英国にはまだある。 紅葉の家なんか侯爵ついでる! 過去の栄光のうちとは違う現役だよ!

紅葉: ギクっですのぉ! 栗田家は母系は英国侯爵の家でして、でも瑠莉さんもナイト爵をいただいてますので…いちおうは貴族ですわね。

里緒奈: それではごゆっくり里緒奈は別室で控えて… 結花: 里緒奈ちゃん!見捨てていかないで!お願い! わたし死んじゃうよ! この人たちエンパイアクラブに来るお客様みたいなお金持ちとかのレベルじゃないよ! 怖いよ! 里緒奈: えぇ‥‥ フランソア: 別に結花さんの事、採って食べたりしないよ。

   

フランソア: うぅ…なんか納得できないけど里緒奈がここにいてくれるのは嬉しいし、里緒奈お願い 里緒奈: はい、わかりました。 まあ、その…普通の方々ではないので…里緒奈もお気持ちはわかるというか…ここに控えておきますね。

フランソア: それで結花さん千穂さんからFORESTへでのメイド研修中にエンパイアクラブの会員やオーナー達であるブルジョワジーについておしえてあげて欲しいと依頼があったのでこの席を用意した 紅葉: たしか基礎知識ですわ 結花: はいお金持ちについて教えてください 里緒奈: お金持ち?

フランソア: 結花さんは家族が困窮してたときに匿名の資本家から経済支援をうけて、その匿名資本家を探すためと、クラブで働いてその支援金を返すためにエンパイアクラブのメイドになったと聞いた。 里緒奈: カッコイイ!その資本家の方もエンパイアクラブに貢献したら喜ぶと!

結花: ちがいます! それはただのお金持ちの気紛れで! 施しです! ですからクラブで稼いだお金でそいつにお金を叩きつけてやろうとおもってます!

里緒奈: 叩き返す? フランソア: なんで? 結花: だってお金持ちのただの気紛れじゃないですか!それってバカにしています。 紅葉: それは勘違いなさってますわね。 それは気紛れではなくて義務で行ったとわたくしは思います。 結花: 義務?

紅葉: はい義務でございます ノブレス・オブリージュ。「高貴さは義務を強制する」ですわ!