第三話「保坂良二のご主人様の一日 」その13
良二:
鈴奈、お風呂あがったよ。でもボクが先でよかったの?
鈴奈、お風呂あがったよ。でもボクが先でよかったの?
鈴奈:
はい、髪とか洗うので女の子の方が時間が…それに今夜は特に綺麗にしたいので
良二:
月を…観ていたの?
鈴奈:
はい。月と星を…それと海と前のプールも光に照らされてキレイで。 このプールって各部屋で専用なんですね。夜でも入れそうで…でも他の建物からのプールは見えないというか…
良二:
そうだね、エンパイアクラブだからたぶん…ほら裸で入れるように? いちおう海岸とかは表向きは全裸は禁止みたいだからこのプールは部屋扱いだから、問題ないみたいな?
鈴奈:
!! あっ…なるほど…全裸で…プール…まあエンパイアクラブですものね
良二:
そうだね
鈴奈:
おっ…お風呂いただいてきます!
良二:
いってらっしゃい。
SE:ガラっ
良二:
ふぅ‥‥麗奈あたりが鈴佳さんと萌香さんに頼んで仕組んだんだろうな。 律子姉さんやフランソアお姉さんや紅葉お姉さんも絡んでるし…でもボクの為というより、鈴奈の為なら…これくらいしてもらっても良かったかも。
鈴奈:
やっとどうにか意識しないようにできてたのに‥‥ご主人さまとの話でまた意識しちゃた…ドキドキが…止まらない…落ち着かないとご主人様にちゃんとご奉仕できない…うっ…でも無理…いくじなしの鈴奈…でも今はとにかくカラダを隅々までキレイに…
SE:
ちゃぽん♪
鈴奈:
このお風呂も一面が鏡張りで…全身見えるからなんか落ち着かないし…。
鈴奈:
お風呂にリモコン? なんのリモコンだろう?
SE:
ぽち♪
SE:
ぶくぶくぶくぶくく♪
鈴奈:
おっ! これってジャグジー? ってやつかな。 気持ちいかも!
こっちは…なんか水流がかわった! 水流でマッサージなんだ! ジェットバス?ってやつかな? 腰…気持ちい♪
良二:
髪とか大丈夫だよね? うん・・・よし…みっとも無いところは見せられないものね。
しかし、そとのここが鏡張りって…やっぱりプレイルームみたいにするところを相手に見せるために?
鈴奈:
きゃはっ♪ くすぐったい!
良二:
ずっと部屋に入ってから鈴奈は緊張して顔が強張ったけど…お風呂ではリラックスできてるみたい。よかった。
鈴奈:
きゃははっ! 止めなくちゃ! くすぐったい! どのボタンだろ?! きゃはっははっつ! もう無理! いっかい湯舟から出て落ち着いて止めよう!
SE:
ざばーん(風呂から立ち上がる)
SE:
ぽちっ♪(ボタンが押される)
SE:
ぶん♪(電気の流れ方で鏡になったり透明になるガラスです。実際にあります)
良二:
えっ?
鈴奈:
……………
鈴奈:
うっ‥‥ぐすっ(涙)
ストン!
SE:
ぽちゃ♪(リモコンが浴槽に落ちる音)
鈴奈:
きゃあああああぁっ!
良二:
鈴奈さん! これは違うんだぁ!!