第三話「保坂良二のご主人様の一日 」その11

 

良二:
取り乱してしまってゴメンね。 こんなご主人様、カッコ悪いよね。

鈴奈:
いえ鈴奈の前ならそういう弱い所も見せて大丈夫ですよ?

律子:
ちょっと良くん何やってるんですか! お互いの気持ちは確認しあいましたのに! 何をぐずぐずしているのですの! 

奈々:
律子様、声が大きいです! 聴こえちゃいますよ!

麗奈:
ダメだこりゃ。

フレンソア:
我が従弟ながら情けない

久美:
鈴奈ちゃんは、やっぱり男がダメになるまで甘やかすタイプか…

鈴奈:
あのご主人様、聞き間違いでなければ鈴奈のことメイドとして好きだって‥‥

良二:
うん。 よかったら鈴奈、もちろん久美ちゃんや麗奈と一緒ということなんだけどボクの…恋人になってほしい。 どうかな?

鈴奈:
はい、高飛騨鈴奈、メイドの名誉にかけ、この身とココロ、生涯、保坂良二ご主人様へお仕え申し上げます。


Chu‥‥Uh…。

鈴奈:
…ご主人様…鈴奈…溶けちゃいそうです…そして…なんかふわふわ…キスってすごい

良二:
もう一度したい?

鈴奈:
…でも怖い…これなんかふわふわに沈んでいきそう。 ふわふわなのに…


(紅葉:(今後()は電脳通信)
 あ~良二さん、聞こえております? そろそろよろしいとフランソアが言っておりますのでご連絡をいたしました)

良二:
紅葉お姉さん????

鈴奈:
どうしたんですか? 突然? 紅葉さんって、ClubForestの栗田紅葉様? ?? えっ? どこ? どこですか?

良二:
ちょっと後で説明するから、まってね

良二:
(どうやってボクの電脳通信に紅葉お姉さんが…それにフランソア姉さんってまさか…)

紅葉:
(わたくしに防壁など無意味ですわよ? それよりもそのまま鈴奈さんを連れてエントランスへ行ってくださいませ。 理沙と里緒奈がまっておりますわ。 伝えましたわよ)

良二:
(ちょっと紅葉お姉さん! どういうことですか! 説明を!)


良二:
なんでボクの周りの人はこう強引なのかな‥‥鈴奈、一緒にエントランスに行くよ。 たぶんお出かけ…。 ごめんね。

鈴奈:
はい? わかりました。 鈴奈も一緒にですか?

良二:
そう一緒。 お願い