第三話「保坂良二のご主人様の一日 」その8
良二:
商談成功のお祝いに贈り物があるからバーに行ってくれって夕食後、追い出されたけど…久美ちゃん、ぜったいに何か企んでるよな。
カラン♪(コップの中の氷が鳴る音)
良二:
…(贈り物ってまさか…ね…?)。
良二:
鈴奈、こんばんわ?
鈴奈:
!? ひぐぅっ! ご…ご主人様ぁ…こ…こんばんわです…ほ…本日はお日柄も…良く…
良二:
お見合いじゃないだから…その。 座ってもいいかな?
鈴奈:
はいっどうぞ! お座り下さい、あの…お飲み物お持ちします。 何がよろしいでしょうか?
良二:
鈴奈が飲んでるのと同じのでいいや。それをお願い。
鈴奈:
はい、すぐにお持ちいたします…。
良二:
‥‥(鈴奈は、いつもボクと話すときも緊張しているけど…いまはそれどころじゃないくらいに上がりまくってる? これは事情を聴くしかないかな?)
鈴奈:
どうぞご主人様
良二:
うん。ありがとう。
良二:
? どうしたの? 鈴奈も座りなよ。
鈴奈:
‥‥はい。 お隣りよろしいでしょうか?
良二:
もともとキミが座ってたところにボクが座ったんだから、それを言うならボクの方だね、隣でいいかな?
鈴奈:
もちろんです。 でわ失礼いたします。
良二:
今日の白急グループの商談上手くいったんだ。 一緒に祝ってくれるかな?
鈴奈:
はいっ! 本日の商談成功、お…おめでとうございます! お仕事、お疲れ様でした!
良二:
うん、鈴奈もお仕事お疲れ様、ありがとう。 乾杯!
鈴奈:
乾杯です…
SE:
カツンッ!
鈴奈:
ゴクゴク…
良二:
!! ごほっ、ちょっ! このお酒 強くないかい? 鈴奈大丈夫なの?
鈴奈:
えっ? 鈴奈は大丈夫ですけど…そんなに強いですか?
良二:
そうか…大丈夫ならいいんだ。あははっ(鈴奈ってお酒強いんだ…)