第三話「保坂良二のご主人様の一日 」その9
良二:
そうだ、今夜はポニーテイルなんだね。 とても似合っているよ、可愛い。
鈴奈:
!? うっ…
鈴奈:
あ…ありがとうございます、ご主人様。 似合ってないと思われてたらって心配でした。
良二:
それで、ボクは久美達に言われてこのバーに来たんだけど、鈴奈はどうしてここで一人でまっていたんだい? 鈴奈も久美達に言われてここにここされたの?
鈴奈:
うぅ…その…ちがいます!
良二:
だったら…なぜ‥
鈴奈:
ゴクゴクッ!
良二:
ちょっと鈴奈! こんな強いお酒、一気とかダメ!!。
鈴奈:
ぷはぁっ!
良二:
大丈夫?
鈴奈:
だいじょうぶ・・でしゅ! ご主人様! 聞いてください。 今夜、鈴奈は!
良二:
はい。
鈴奈:
ご主人様に鈴奈と夜伽をしてほしいって…言いたくて…久美メイド長に相談して、ご主人様を呼んでもらいました!
良二:
えっ‥‥
良二:
鈴奈さん? 落ち着いて
鈴奈:
鈴奈は落ち着いてます!
良二:
あのね…鈴奈さんは処女だよね? そういうのは好きな男性ができた時の為にね、取っておいたほうが…
鈴奈:
ご主人様はぁ~鈴奈が処女だから、ご主人様の専属メイドなのに夜伽してくれないですか?
良二:
ほら、そういうことではなくて‥‥そういうことは…
良二:
ここはエンパイアクラブで、わたしはご主人様のメイドです! それに…
鈴奈:
ご主人様…鈴奈のこと気づいてますよね?
良二:
…何の事かな…? それより鈴奈さん、ちょっと冷静になろう? ほら酔っぱらった勢いとかは…ちょっとね。
鈴奈:
わかりました。 ご主人様、ちょとついて来てください。 風にあたりますから。
良二:
はい…その方が良いよ。
鈴奈:
ふぅ…風が気持ちいです。
良二:
どう少しは酔いさめる? 冷静になれそう?
鈴奈:
あれくらいじゃ鈴奈は酔いませんから
鈴奈:
鈴奈は、ご主人様がずっと鈴奈の気持ちに気づいていたと思ってたですが…おとぼけになるみたいなので、ちゃんと言います。 聞いてくれますか?
良二:
はい…なんでしょうか?(ゴクっ!)