第四話「保坂良二ご主人様の休日 」その6

 

 

良二:
さあお嬢さん、お昼ご飯を遅く予約したので、それまでクルージングに行こうか?

鈴奈:
えっ?

良二:
レンタルしといたんだ。 時間になったら、そのままシーカフェの桟橋につけられるし。

鈴奈:
はぁ…でも誰がこのお船を運転するんですか? 操船ですね?

良二:
ボクだけど?

鈴奈:
‥‥えっ?

鈴奈:
だってご主人様、クルマとかも麗奈さんがいつも運転してますよね?

良二:
店では麗奈が任せるようにって言われてて。 ボク一応、クルマと船と飛行機のライセンスはもってるよ? アニキ…鹿苑寺卿にエンパイアクラブのオーナーたるものそれくらいは運転できないともしもの時に困るからとシゴカレテ取った

鈴奈:
そうなんですか?(エンパイアクラブのオーナーって大変)

良二:
さあお嬢さん乗って

鈴奈:
お邪魔します

良二:
ボクは出航の準備するから。

鈴奈:
中拝見させていただいていいですか? めずらしくて

良二:
いいよ!

鈴奈:
小さいけどベットがあるんですね

良二:
フロントバースとミッドバースもダブルベッドになるから四人までなら一泊くらいなら船内泊もできると思うよ

鈴奈:
へぇ~。 車内泊ならぬ船内宿泊ですか…カッコいい…

良二:
まあ急な天候変化とかで避難するときもあるしね…

鈴奈:
なるほど…

鈴奈:
船長さん、鈴奈なんかお手伝いすることありますか?

良二:
鈴奈は中で待ってていいよ、離岸したらボクも中で操船するから。

鈴奈:
はい…

良二:
久々だから慎重に慎重に…

鈴奈:
…(ご主人さまの真剣な顔…カッコイイ…)

良二:
鈴奈どうしたの?


鈴奈:
いえ! なんでもないです!(見つめてたら気がちっちゃうよね‥‥座ってよう)

鈴奈:
うわー前が浮いてる!

良二:
けっこうパワーあるね気にいった! これ買っちゃおうかな! メイドのみんな乗せたら楽しそう!

鈴奈:
ええぇ…まあご主人様なら気軽に買えるでしょうけどドコにおくんですか?

良二:
うーん白森港? あそこににヨットハーバーあるし

鈴奈:
あーありましたね…

良二:
鈴奈、怖くない?

鈴奈:
怖くないです! 楽しいです! 船には酔わないし乗り物好きなので!

良二:
良かった! そっか! そおいえば酔う心配してなかった…ボク抜けてるな

鈴奈:
大丈夫ですよ!