第一話「Trust You're Truth」その4

ルフィナ:
いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて 時めき給ふありけり。(源氏物語 桐壷) ここですが…

どの天皇の時代であったでしょうか、女御や更衣がたくさんお仕え申し上げていらっしゃった中に、それほど高貴な身分ではない方で、際だって帝のご寵愛を受けていらっしゃる方がいました。

という意味です。

先生:
ルフィナ、良くできてるぞ。休んでいる間もちゃんと勉強してたようだな。 つぎ碑文谷、はじめより我はと~、から読みあ上げと意味を言ってみろ。

鈴奈:()はAURORA(アウロラ)による電脳通信
(鈴奈、古文苦手…ルフィナ、スペイン生まれなのにスゴイ‥‥)

ルフィナ:
(仕事が終わったあと永遠お姉さまに勉強見てもらってたからそれだけ)

鈴奈:
(永遠さんのお勉強の方が学園より厳しそう…)

心:
(久美メイド長や麗奈さんに勉強まで世話させるわけいかないから、鈴奈の勉強は私がビシバシ教えるから! 私も厳しわよ)

ルフィナ:
(私も手伝うから)

鈴奈:
(久美さん達、忙しいからね…お手柔らかにお願いします)

鈴奈:
(謹慎くらったのは残念だけど、勉強は永遠さんに教えてもらえても、学園は勉強だけじゃなくて、人間関係とか育てる所なわけだし…ずっと仕事で学園これなかったんだからそれを取り戻せると思えばよかったじゃない?)

ルフィナ:
(同じ事をヴェルさんや里穂先輩たちに言われた。 学園は友達と遊ぶためにあるんだ‥って‥まあヴェルさんなんて本当は学園通う必要ないくらいの知識なのに、友達と会いたいから学園にかよってるんだと言ってた)

心:
(そうだ! 今日って学園終わったら鈴奈はForestで装備?だっけを受け取るだよね?
それって時間かかる?)

鈴奈:
(どうかな?)

ぽんっ! 
ヴェルが突然現れる

鈴奈:
うっ!

先生:
高飛騨? どうした? なんか質問あるのか?

鈴奈:
いえ、なんでもありませんしゃっくりがでそうになって! スイマセン!

先生:
そうか、でわつづけるぞ…

ヴェル:
(うーんかかっても一時間くらいだよ)

ルフィナ:
(ヴェルさん突然サイバースペースから出てこられなくても、口頭でも)

心:
(ヴェルさんちゃろです)

鈴奈:
(ちゃろですぅ‥‥)

ヴェル:
(みんなちゃろ~♪)

ルフィナ:
(ヴェルさんお仕事は?)

ヴェル:
(いまねヴェルお留守番なの。だから暇なの~)

ルフィナ:
(そうですか、でもこちらは授業中なので…)

ヴェル:
(授業中ね~…その授業中にここにいる三人はハイパーメイド用の電脳通信が使えるからっておしゃべりしているってね…いいのかな~? 永遠さんに報告するよ?)

ルフィナ:
(えっ! お姉さまに報告するのはヤメテ下さい! お願いします!)

ヴェル:
(まあ、おしゃべりしながらでも授業聞きてるみたいだからいいけど成績落ちたら報告するからね)

ルフィナ:
(はい…)

ヴェル:
(それで心ちゃん、さっきの話だけど鈴奈ちゃんの装備受け渡しと評価テストが終わったら3人でどっかに遊びに行きたいってことでしょ?)

心:
(はいそうです。)

ルフィナ:
(いつから盗み聴きしてたんですか…)

ヴェル:
(だったら心ちゃんなら問題ないから、一緒にForestに来て終わったらそのまま遊びにいけば?)

心:
(いいんですか? わたしは嬉しいですけど。 二人は?)

鈴奈:
(もちろんいいよ、今日は鈴奈もシフト入ってないし)

ルフィナ:
(嬉しいです遊びにいきましょう)

ヴェル:
(だったら放課後に! 三人ともForestで待ってるね~♪)

心:
(ありがとうございます)