第一話「Trust You're Truth」その18
鈴奈:
鈴奈が我を忘れて接射なんかしなければ…
ルフィナ:
鈴奈泣かないの
鈴奈:
朋絵のことやっぱり動かしたらマズイよね?
ルフィナ:
うん...パルススタン弾がどれだけニューロチップや人工神経ネットワークに影響を与えてるか解らないし、普段ならAURORA経由でForestのプロセルピナに診断を仰げるだけど…今は通信が繋がらないし。
ルフィナ:
ヴェルさんみたいに自前の衛星があって、体内に衛星通信アンテナがあるようなオーバーメイドのタイプならこういう状態でも問題が無いんだけど…わたしは…バイタルのモニタリングするくらいしか…ごめん
鈴奈:
うんう…命に別状がないってわかるだけでも十分安心できるから…。
SE:
ストンッ! 突然上空から鈴奈達の前に降り立つ
エステル:
あらここにもいましたわ!
SE:
カシャ!
見えない速さで置いてあったDonnerとケースの隠しからブレードを引き抜き構える鈴奈
鈴奈:
大人しく武器を地面に置いて手を後ろに組んで下さい。
(この人…トンデモなく強い! フランソアさんと同等? 鈴奈で勝てるの? まずルフィナと朋絵が逃げるに時間を確保…)
エステル:
ほうなかなか良い反応のメイドね。 褒めて差し上げますわ。
ただ貴女は誰に銃を向ているのか?
それがご自分の主人にどのような影響をもたらすのか?
それをわきまえて無いのがメイドしてはまだまだですわね
ルフィナ:
あの…もしかして? えぇ…貴女様は…
ストンッ! 上空からフランソアがいきなり降りてくる
フランソア:
ちょっとエステル! 何サボってるの! 忙しいんだよ?
エステル:
何をと言われましても、一応、要救助者を発見しまして只今、歓談を始めた所ですわ
鈴奈:
フランソアさん?!
ルフィナ:
やっぱり! そのコンバットスーツでわからなかったけど、欧州フォーシスターズグループのエステル・ヌヴェール総裁?!ええっ!
愛理:
はい、それで…はいっ! あっ! ちょっと待ってください硬貨が切れそうで!
里緒奈:
はい愛理、お兄ちゃんさんがコーヒー買って崩してきてくれた! 私達にも奢ってくれるって愛理いつものスポーツドリンクで良い?
愛理:
ありがとう! うん、なんでもいいよ!
雪音:
観光用に残されてた公衆電話ね…有線のそれも旧式の電話回線ならジャミングの効果が無いのか…しかしフェラーリと戦闘ヘリでコンビニって…それもメイド服…
里緒奈:
本当におごってくれるんですか嬉しい! なんでもいいですか? うわーい! お兄ちゃんさん優しい! だったらソフトクリーム買おう! はいっ!ここのセルフのソフトクリーム好きなんです! 愛理はスポーツドリンクで! でわ里緒奈は行ってきますね!
雪音:
命の恩人だからなんでも買ってやるって…それでコンビニのソフトクリームとスポーツドリンクか…お兄たまとアタシの命ってその程度の値段ってことなのね…とほほ…
愛理:
お兄ちゃんさん報告します! クラブグリーンウッドへの襲撃は事前に邀撃にでた詩織さんと都によって撃退。 一部の部隊がクラブ内部に侵入したものの穏海さんによって無力化されたそうです。
里緒奈:
これと、セルフソフトMを一個お願いします! クジ? はいっ! 引きます引きます!
雪音:
クラブに襲撃? 被害は?
愛理:
人的被害、建物施設への被害は共に無しです。 それと現在、ジャミングを行っている施設と船舶への攻撃作戦をあかりさんとアネキ、アシュリーが遂行中です。 お兄ちゃんさん達はその作戦終了後、ジャミングの解除を待って愛理、里緒奈両名の護衛の元、いったんForestへ来てほしいそうです。
雪音:
凛空さん達も心配だけど…お兄たまそうね無事がわかってるなら情報の把握が優先だよね。 作戦が終わるまではここで待機だねわかった。