くみ泡 第六話「絵美香お姉さんと良二くん その7 」

良二:
絵美香お姉さんの甘い香りに…頭がもう溶けちゃいそうで…お姉さんはボクで遊んでるだけって解ってるのに…でもあまりに心地よすぎて…離れることもできないし。

絵美香:
お姉さんが遊んでるだけ?


絵美香:
遊んでるだけね~そう思うの? なんで?

良二:
だってボクなんて絵美香お姉さんからみたら子供だし。 つりあわないし。
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絵美香:
くすすぅ! なにそれ! あははっ!

良二:
絵美香お姉さん! いくらなんでも笑うのは失礼だとおもいますよ! ボク真剣なのに!

絵美香:
だってオカシイ!

絵美香:
良二くん、あなたは立派なエンパイアクラブのオーナーで、お姉さんの唯一のご主人様よ? 今日朝からとっても立派だったわ。 最初にあった時も優しくて、礼儀ただしくて、初めての場所にきて緊張していたわたしの緊張を解いてくれて。

良二:
あれは…ボクが…そうしたかったからで…それに騙すことになってしまったし

絵美香:
それでも嬉しかったの。 そのあと今日一日、良二くんが本当にメイド達に優しくお客様にも心から感謝される立派なオーナーだって…それを一生懸命こんな小さなカラダで演じてて…いじらしくて

良二:
演じる…

絵美香:
そう演じる。 ねえ「ご主人様」。 他のメイドの前では立派で頼りになるご主人様じゃないといけないって思ってるなら、年上のお姉さんの前ではただの男の子に戻ってみない? 甘えて・・みない? わたし…ご主人様の良二くんじゃなくて、ただの男の子の良二くんを好きになったんだけど? 解ってるでしょ?

良二:
えっ好きって? えぇ…

絵美香:
あのさ‥お姉さん最初から全力で良二くんの事、誘惑しているだけど。 まず好きでもない男の子を買い物を理由にしてデートにさそわないし、覚えてる?

良二:
えっ‥‥あれって荷物もちじゃ?

絵美香:
だからそうでもいわないと照れ臭いじゃない? 当然そのあと色々するつもりだったし、あと好きでもない男の子とホテルにくる?

良二:
それはないですね…でもなんで…えぇ…最初から?

絵美香:
正直にいうと…好みなのよ良二くんは…わたし…その…年下の男の子が好きで‥それも真面目で礼儀正しい子…顔も好み。 それで自分のご主人様でしょ? これ運命だと思うだよね? わたし良二くんを良二くんまま受け入れるから…私の前だけでは…ねっ? それで…もちろんいまの恋人とか他のメイドさんはそのまま…あくまでわたしと二人のときだけは・・良二くんと、絵美香お姉さんという男女の関係で…だめ? 

良二:
本気ですか?

絵美香:
うぅ~ん…れろっ…♪

良二:
!??? うっ!

むにゅ♪

絵美香:
ふぅ…本気よ? それにどっかで気を抜ける場所をつくらないと…良二くん、たぶんそう遠くない時に心が折れちゃうと思うし。 だから…お姉さんといるときだけは‥甘えさせてあげて癒してあげたい。 だって今の恋人たちには良二くんは甘えるって感じじゃないでしょ? ご主人様だし基本、良二くんは真面目すぎるのよ。 まあ他の恋人の前じゃご主人様の良二くんをがんばってもらうとして

良二:
うん…それなら…でも久美ちゃん達になんていえばいいか…

絵美香;
あの子たちはお姉さんが良二くんを独占したり、良二くんがわたし以外を大事にしなかったりしなければ大丈夫だと思うわよ?

良二:
当然、久美ちゃん達や他のメイド達を大事しないなんて、そんなことはしません。 そうですね…

絵美香:
このまま…恋人らしいことしたいけど…泊まるならその前にお互い連絡しないとね?