くみ泡 第七話「ずっとそばで」その2

鈴奈:
久美さんに褒めて貰えなかった…まだがんばりが足りないな

絵美香:
鈴奈ちゃんはがんばってる!お姉さんが保証するって

ルフィナ:
でも良二さんも、麗奈さんも褒めてたじゃない?

鈴奈:
それは嬉しいけど…鈴奈が褒めてほしい、認めてもらいたいのは久美さんだし。その為にがんばってるんだし。

奈々:
うわ…鈴奈のメンドクさいところが出た。

鈴奈:
ふぅ…はぁ…

ルフィナ:
あなたさ、仕事は褒められる為にやってるわけじゃないだから。

鈴奈:
それは解ってるよ。…普段なら…でも今回は久美さんに鈴奈の良い所を見せたいんだもん…

奈々:
鈴奈、ご主人様も好きだけど、久美さん好きだからね~、カッコイイ所を見せて好きになってもらいたいのね。

鈴奈:
そうだけど…

絵美香:
あの~その鈴奈ちゃんの久美ちゃんが好きっていのは、メイド長として尊敬しているって意味で、認めてもらいたいって意味だよね?

ルフィナ:
違います。 この場合の好きは恋愛的な意味です。 この贅沢女は良二さんと同時に久美さんも惚れているんです。 それで良二さんと付き合うってことは恋人の久美さんもお姉さんとして敬愛している麗奈さんとも近くにいられるという超贅沢な状態なわけです。

絵美香:
はぁ…そうなんだ。

鈴奈:
贅沢すぎるって解ってます。 でも受け入れてもらえたので甘えてます。

奈々:
でも久美さんも麗奈さんも鈴奈の事、すごく可愛がってるの伝わるよ?

鈴奈:
鈴奈なんてご主人様が付き合ってくれたから…あくまで鈴奈はただの付属品として相手にしてもらってるだけだし

ルフィナ:
あなたね~そんなこと言ってたらずっと久美さんのこと「お姉さま」なんて言えないわよ? シスターの関係になりたいでしょ? このままだと関係性が固まっちゃうわよ?

鈴奈:
…うぅ…それはそうだけど。

絵美香:
ねえ鈴奈ちゃんはヴァイセクシャルで久美さんのことも好きなのはわかったけど‥、ここ数日お姉さんと一緒に寝てるよね? 胸で寝るだけで何もしてこないけど。 あの二人とは良二くんがいない夜はエッチするわけ?

鈴奈:
えっ…それは…その…

ルフィナ:
スルことはしっかりシテいるらしいですよ?
最初にそれだけは勇気だして久美さんに言ったらしいですから。

鈴奈:
ちょっとルフィナ! 何を絵美香お姉さんにバラしているの!

絵美香:
それでわかったわ。鈴奈ちゃんが寝ぼけて久美お姉さまとか言ってわたしのネグリジェはだけさせて胸に直接しゃぶりついたり…下に手を…。 

まあお姉さんもいいのよ? 年下の可愛い女の子も好きだから♪

鈴奈:
ひぎぃぃぃぃ! そんなことしてたんですかぁああ! あれって夢じゃないですか?!

ルフィナ:
鈴奈…あなた何やってるの…

奈々:
あら~やっちゃてますね~

ルフィナ:
鈴奈、普段久美さんと麗奈さん、なにより良二さんと一緒に寝ているだからその様子だとあっちにもバレてるわよ? 

一緒寝てれば伝わるだし。 

だからこそ良二さんと久美さん、そして麗奈さんにちゃんと伝えて関係性をちゃんと構築した方が良いって。

絵美香:
先ほどの打ち合わせで警備課の方はひと段落だし、来週からは良二くんと久美さん達は研修だしね。 丁度、色々整理するにはいい頃だと思うわよ? それに久美さんの為にもその方が良いと思うでしょ? 奈々ちゃん

奈々:
そうですね、メイドとしてはメイド長の為には鈴奈にがんばってもらいたいですね!

鈴奈:
えっ? 鈴奈が久美さんの為にがんばる?