第一話「Trust You're Truth」その19
鈴奈:
うぅ…スイマセンでした
ルフィナ:
とんだご無礼を
エステル:
銃口向けられるのは慣れておりますからお気になさらずに
フランソア:
慣れてるのもどうかと。それでこの子は大丈夫なの?
エステル:
なるほど心さんから報告があった高レベルオーバーメイドの工作員はこの子だと。それで制圧時に電磁パルススタンバレット(弾)を腹部に0距離で受けたとしても、高レベルアサルトメイドだからすぐに回復するはずなのに起きない。 よって何か異常が起こった推察したと
ルフィナ:
はい…そう判断しました。 通信が回復したら連絡をするか、こういう緊急事態なら全オーバーメイドに市民保護の為の緊急出動がかかりますのでここ待っていればと。
Forestに滞在しているのは知っておりましたが。まさかエステル様まで出動しているとは思いませんでしたが。
鈴奈:
鈴奈のせいです…どっか変な場所に当ちゃったんだと…
エステル:
二人とも良い判断ですわ、鈴奈さんも悪くはありませんわ、戦闘中はこのような事も御座いますから
フランソア:
反省その他は後!
フランソア:
どっちにしろエステルとフランソアじゃ診断できないだから! 専門家呼ぼう!
エステル:
そうですわね♪
SE:
ぽんっ! しゅばーーーー♪
ルフィナ:
えっ?
鈴奈:
信号弾?
フランソア:
すぐに来ると思う
エステル:
ヴェルは総合病院でへルプを行っておりますがクレアはこちらでこの混乱で負傷した市民の応急処置をしておりましたので
ルフィナ:
クレアも来てるんですか!
鈴奈:
クレア?
クレア:
はぁっ!はぁっ!はぁっ!はぁ~! 患者さんはどこですかぁ~!
クレア:
あぅっ! ひぃっ!
(躓いてダイブしている)
ルフィナ&鈴奈:
えっ!
シュタッ!(見えない速さでフランソアが移動しクレアを脇に抱える)
フランソア:
クレア、負傷者を救護しにきて貴女が負傷しそうになってどうするの?
クレア:
いぎぃ…すいませんフランソアさん
エステル:
くすす♪ 私は萌香達の所へ行きますわね、フランソア、ここはよろしくお願いしますわ。
フランソア:
たしかにクレアにだけ任せるのは心配。 わかった。律子がA-5地区で逃げ遅れた市民がいないか捜索をしてるからそこをサポートお願い。 なんかあったら…
エステル:
信号弾ですわね。 わかりましたわ萌香のところへ報告に行ったら律子のところに行きますわ。
クレア:
うぅ…スマセンお手数おかけします
鈴奈:
…(小声)ねえあの子に朋絵診てもらって大丈夫なの?
ルフィナ:
うぅ~ん(苦笑)…ちょっとおっちょこちょいでトロいけど…アポリロイド医療の腕は確かだから。 一応ヴェルさんのお弟子さんよ
鈴奈:
ヴェルさんのお弟子さん…
鈴奈:
あの!えっと…朋絵はオーバーSランクのアサルトオーバーメイドで、これくらいのパルススタン弾なら痺れて一時的に動けなくなるだけで、こんなに意識失うとか無いはずなのに…でも起きないんです!
だからたぶんニューロチップとか人工神経ネットワークを壊しちゃたんじゃないかと、あと普通の臓器に異常とか…絶対にオカシイと思うんです…
クレア:
朋絵ちゃんっていうんだ、貴女は?
鈴奈:
わたしは鈴奈です。 この朋絵は鈴奈の幼馴染で親友なんです。だから…助けて下さいお願いします。
クレア:
鈴奈ちゃん、朋絵ちゃんの事はクレアに任せて。 私は「癒しの手」。傷ついたアポリロイド達を救う為に「作られた」んだから。 かならず朋絵ちゃんを治療して見せるから! 安心して。