えんぱいな日々 萌鈴な日々 第二百四十九話 「あたらしい義妹(いもうと)? 」

 


SE:
ピピっ!ピピっ!ピピっ! 
ちゅんちゅん♪(Forestは森の中なので朝は鳥がうるさい)

萌香:
うぅ…朝ぁ~…摩衣くんゴメン‥今。止める‥

SE:
ピッ!
ちゅんちゅん♪

めぐ:
うぅ~ん…♪ むにゅ…

萌香:
うぅ‥頭痛い‥二日酔い…? わたし…あれ…?

萌香:
えぇっ! ちょっ! ここ何処? わたしの部屋じゃない! ここってホテル部の宿泊用プレイルーム?

めぐ:
うぅ~ん…

めぐ:
ふみゅ…

萌香:
それに…めぐ?! 二人とも裸?! 落ち着くのよ萌香! 昨晩はたしか…えっと…

前日:夜(萌香の回想です)

萌香:
あっ…コーヒー無くなった…。 買いに行くか…淹れるか…どっちもメンドクさいわ。

SE:
かちゃん♪

めぐ:
執務官どうぞ。 まだめぐコーヒー修行中で味があまり良く無いかもですが

萌香:
うわっ! めぐありがとう。

つつつ~っとゆびで空中のウィンドウをずらす

萌香:
まだ帰ってなかったの? 就業時間終わった時に帰りなさいってわたし言ったわよね? 他のみんなも帰っているんだしさ。 

めぐ:
めぐは執務官付きのメイドですから…まあ…その…事務仕事とかはお手伝いできないですけど…その…でも一応! 控えておきたいといいますか…執務中はできるだけご一緒に居たいなと…

めぐ:
でもやっぱりお邪魔ですよね…

萌香:
何言っているのよ? 邪魔なわけないじゃない? でもめぐも自分の個人の時間を過ごした方が…そうよね。 そっか…一緒にいたいか。 そういえばわたしもメイドになったばかりの時は早く仕事を覚えたくて詩織メイド長に付きまとってから気持ちは解るわ

めぐ:
あのまだ報告書のお仕事かかりますか?

萌香:
もうちょっと…で終わるかな。 30分…いや40分?

めぐ:
だったらめぐ、美亜お姉ちゃん所に夕食の食器もどしてきます。

萌香:
お願いするわ。美亜ちゃんにてんぷらうどん美味しかったって伝えておいて、特に椎茸の天ぷらが美味だったと!

めぐ:
受けたまわりました。 伝えます。

めぐ:
いってきます。

萌香:
お願いね♪
(あの時の詩織さんもこんな気持ちだったのかな?)


めぐ:
BARコーナー…大人っぽいですね

萌香:
うちのクラブの施設でもめぐだけだと来辛いでしょ?

めぐ:
ひゃい…

萌香:
奈緒美さんお邪魔するわね

奈緒美:
萌香、そしてレディー、ようこそバーラウンジFORESTへ

めぐ:
奈緒美さんだ! その恰好カッコイイ! いつもレストランの可愛い制服と違う


萌香:
最近奈緒美さんは夜はBAR担当なのよ

奈緒美:
レディー達、何にいたしましょうか?

萌香:
先輩、ジントニック下さい!

奈緒美:
えぇ…萌香さ最初からジントニック頼む? めぐは?

めぐ:
同じもので…

奈緒美:
後輩の挑戦、受けてたつわ! このシェイカーさばきを見るがよい!

萌香:
センパイのカッコイイ所見てみたい♪

SE:
シャカシャカッ!

めぐ:
カッコイイ! 挑戦ってどういう事ですか?

奈緒美:
めぐちゃん、ジントニックというのはバーテンダーの技術が最も試されるカクテルと言われているのよ。 シンプルだけど奥が深い、バーテンダーごとに味も微妙に違う。それがジントニック! BARでそれを最初に頼むというのは「腕を確かめる」という意味なのさ

めぐ:
へぇ~!そういう意味があるんですね!

奈緒美:
お嬢さん、ジントニックで御座います

めぐ:
うぉ…はい有難うございます

萌香:
でわ頂きましょう。 今日はお疲れ様でした。 乾杯

めぐ:
お疲れ様でした…乾杯です。

SE:
カラン♪

萌香:
先輩、腕あげましたねずっと美味しくなってます。

奈緒美:
萌香は世辞が上手いからね~♪ でもありがとう。 めぐちゃんはどう飲めるかな?

めぐ:
飲めますけど…大人の味すぎるかも?

奈緒美:
あははっ、つぎはカルアミルクを甘めで作ろう

めぐ:
それなら飲めます…

ヴェル:
本当にこれ紅葉に内緒で飲んでいいの? だって紅葉のお父様からのモノなんでしょ?

フランソア:
紅葉にアルコールを飲ませる気? 大変な事になる。 だからと言って感想を言わないのはお父様に失礼になる。 ご主人さまは今は禁酒中だし

ヴェル:
そうだけど…

ヴェル:
めぐと萌香お姉ちゃんがいる! 

奈緒美:
フランソアちゃん、ヴェルちゃん 珍しい ちゃろ~♪

フランソア:
奈緒美さんちゃろー萌香さん、めぐちゃん、ちゃろです

萌香:
ちゃろです

めぐ:
フランソア奥様、ヴェルお姉ちゃんこんばんわです。

フランソア:
めぐちゃん奥様つけないで…

めぐ:
フランソアさん…

フランソア:
そう!


どんっ!

フランソア:
奈緒美さん、BARを少し貸してほしんだ。 お酒をね飲みたいだよ。できれえばみんなものいるなら一緒にどう? 色々感想あると嬉しいし

奈緒美:
それはいいけど…フランソアちゃんそれなに?

ヴェル:
紅葉のお父様から送ってきた厳封直送品のお酒

萌香:
栗田源蔵閣下からの厳封直送品…(うわ…イヤな予感がする)

めぐ:
はぁ…