イケナイ凛空ちゃん ばんがいへん 「お兄ちゃん最大の危機!」その5

 
すみれ:
オーバーメイド国際倫理規定4条追加条項2項にしたがいメイドの誓約を行いますので凛空様の真名(マナ)の提示を(えんぱいあな日々本編126話参照

空:
お兄ちゃん! この娘(こ)は凛空が「保護」します。 止めろといっても、やめない! 

遠隔立会人 櫻糀瑠莉並びにフランソア・フィッツジェラルド・デルポール・櫻糀 
ニューロチップ認証回路へ接続完了。
コード48  マスター権限Adept=アデプト
Old capital cape violet = 古都埼すみれ  所属クラブ WhityGarden AdeptUnLockシーケンス マスター名移譲 保坂良二より 

凛空:
コード48 マスター権限 hierophantes(ハイエロファント) 
Dignified Deep Blue Sky 認証番号b44430 マスター名 西園寺凛空

すみれ:
…認証しました。 マイマスター ハイエロファント・ディグニファイト・ディープ・ブルー ・スカイ

ずるぅ・・(凛空とすみれがくずれおちる)

雪音:
凛空さん! すみれちゃん!

有虹子:
えぇぇ! 

凛空:
あれ…どうしたんだろ…身体の力が…入らない? だからこんなところで認証式など無茶という意味でオレは反対したんだって? そんな怒らなくても! ニューロチップに供給されるハイドロなに? うぅ!わかったらゴメンなさい

穏海:
はい、クラブのワゴンできています!

雪音:
わかりました。すみれちゃんは私が凛空さんはお兄ちゃんがかかえていくですね。 はいForestですね? はい!二人ともいきますよ!

〇Empire Club Forest 地下メディカルラボ 廊下

有虹子:
このオレンジジュースとても美味しいです! 手作りなんですか?

詩織:
あの人の為に作った残りなんだけどおいしいならよかったわ。 こうでもしないとあの人、果物とらないから…・

穏海:
本当にすいません詩織さん。 紅葉から本日は里緒奈さんがお戻りになるまでは詩織さんと瑠莉さんお二人だけだって聞いていたのにお二人の時間を邪魔する事になってしまって。

詩織:
いいのよ穏海お嬢様

穏海:
詩織さん、プライベートの時間だからといってお嬢様はもう止めて下さいますか?

有虹子:
穏海お嬢様?

詩織:
かしこまりました今後は紅葉さんと同様に「さん」づけにいたします。 それで、本日ですが、あの人は今日は仕事が無いこといいことに朝から図書室で本をかたっぱしから机に積み立てて色々調べものしてたから。わたしが話しかけても三分の一も聴いてなかったわ。 

あの机に積み上げて散らかし放題の本だけど。フランソアさんがスキーから帰ってきたら怒られば良いわ。


有虹子:
本を積み木のお城にしてその中でノートになんか難しい記号とか書いてる瑠莉オーナーさん…想像できる(ずずずぅ~オレンジジュースをすすってる)

穏海:
せっかくの二人きりなのに図書室で調べものですか(苦笑)
そういうところは本当に瑠莉さんは昔と変わらないんですのね…。

詩織:
はい。たぶん死んでも変わらないと思います。

有虹子:
良二くんと久美きた! 良二く~ん! 久美!

穏海:
有虹子さん、ここは病院と同じですから静かに。

久美:
良二くん!足早すぎ!わたしそんなに早く走れないって…はぁっはぁっ!

良二:
有虹子ちゃん連絡ありがとう! 詩織さん穏海さんご迷惑をおかけしてます。凛空さんとすみれは?

詩織:
保坂オーナー気にしておりませんから心配しておりませんよ。久美さんも落ち着いて

穏海:
良二オーナーご無沙汰しております。今回はすいません

良二:
こちら方こそ凛空さんとの打ち合わせどおり、すみれのマスター権限が凛空さんにうつったのは確認できたんだけど…でもその倒れたって? 状況はどうなの?

穏海:
今は瑠莉オーナー様とお兄様が処置して下さっています。あと雪音姐さんは付き添いで

詩織:
あの二人が処置しておりますのでどんな症状でも心配いりませんから落ち着いて下さい。

有虹子:
久美、大丈夫?

久美:
このお屋敷大きすぎ…駐車場から走ってきたけど…遠すぎるよもうだめ。運動苦手なのに…

有虹子:
あっ一般客の駐車場に入れたんだ…それは遠かったかも

SE:ウィン 自働ドアがあく音

瑠莉:
良二くん、呼び出してごめんね。

良二:
あの瑠莉さん凛空さんとすみれは大丈夫なんですか?

瑠莉:
大丈夫だと思うけど良二くんの検査をいちおう行いたいから。

詩織:
あなた、まず。お二人の容態は? それとあなたはもうここに居て問題ないのか説明を。

瑠莉:
うんわかったわ。 調整はまだちょっとかかるけど後は剛史くんと雪音くんに任してきたよ。彼ならわたしがいなくても問題ないしね。 ちょっと想定外な事がおきただけなので肉体的には全然問題ないから心配しないで。

穏海:
良かったです。

SE:カシャ(火をつける)

詩織:
あなた朝から何本目ですか? さすがにフランソアさんに連絡しますよ

瑠莉:
いいじゃない、いない時しか自由に吸えないだし…

良二:
あのボクを検査するんですか? それはいいとして今回二人が倒れた原因は? 想定外というのは?

瑠莉:
それについてだがね…

その6へつづく