イケナイ凛空ちゃん ばんがいへん 「お兄ちゃん最大の危機!」その9
RISA:
解析終了。あの攻撃してきた物体はすみれさんのブラックボックス内のRAMに存在しているマスター契約を結んだオーダーメイドの自我を攻撃、無力化したあと乗っ取る機能をもったプログラムです。 ただしマスターが懸念していた遠隔で他のニューロチップなどに認識改ざんなど施すような機能はありません。
凛空:
ということは、外部からの影響がないならお兄ちゃんがすみれちゃんに夢中なのは?
RISA:
それは純粋にすみれさんにお兄ちゃんが夢中になっているだけでは? マスターが飽きられたとか?
凛空:
はぁ?! なにそれ! お兄ちゃんが凛空のこと飽きたっていうの?
RISA:
最近、お兄ちゃんとのデート断ったり、夜伽を断ったりしてませんか?
凛空:
うぐっ! そ…それは最近クラブのメイド長としての仕事が忙しいし…最近さ穏海の甘えが酷くて、それにあと澄ちゃんも…うっ…疲れているのは実際だし…疲れている時は無理せず俺のことは後回しでいいよって言われているし…
RISA:
マスターはお兄ちゃんをかまってあげてないと。それではすみれさんに獲られてもしかたありませんね。
凛空:
そっそんな構ってないとかないから!
RISA:
すみれさんはマスターがお兄ちゃんをほっといた隙間を埋めてくれてただけじゃないですか?
凛空:
うっ…ココロの隙間…
凛空:
ねえっ! RISAちゃん凛空どうしたらいいかな? お兄ちゃんにこのままだと凛空捨てられちゃう?
RISA:
もう少しお兄ちゃんをかまってあげれば良いかと、それよりマスター
凛空:
構う…構うって具体的には?
RISA:
マスター、今はそれより止まっていますと
ひゅん!
凛空:
ひぎぃぃぃ! ブラックすみれちゃん! プロテ‥間に合わないぃぃぃ! もうだめだぁ~!
すみれ:
マスター! さがって!
SE:カシン!
凛空:
えっ? すみれちゃん? もうひとり?
すみれ:
しゅーーーとぉ!
violet:(すみれがもっている杖上のインテリジェントデバイス)
Device Shoot!
SE:
ど~ん!
すみれ:
逃げられました…。 マスター大丈夫ですか? 遅くなってすいませんマスターの座標がデコイが一杯で追いきれなくて…やっと追いつけました。
凛空:
うん…ありがとう。 すみれちゃんの本物の本体だよね?
凛空:
なんか…強くない?
RISA:
はい。特A(アルファ+)級以上の電脳ウィーザードオーダーメイドだと推測されます。
凛空:
凛空いらないじゃないこれ?
その10へつづく