イケナイ凛空ちゃん 第五十一話「真理愛と穏海お姉さまだよ♪」その1
〇本編開始より 9年前 スペイン バルセロナ国際空港 欧州大戦初期空爆開始直後
穏海:
誰かいらっしゃいませんか~!
こちらももう煙が…あっ! あちらに動態の気配が!
穏海:
大丈夫ですか?
男A:
キミは大丈夫なのか?
穏海:
わたくしはエンパイアクラブのメイド候補生ですわ。 皆様お怪我は?
男B:
みんな軽い打撲くらいだ、しかし火の勢いが強くて…
穏海:(電脳通信)
剛史お兄様、Bウィング2-5通路に要救助者4名を発見しました、この通路までの障害物は撤去済みです、しかし類焼と有毒ガスの発生の恐れがありますので防火服と酸素マスクを持った部隊をこちらへ。 はい!
穏海:
今救助隊がすぐにまいりますので安心して下さいませ!
男A:
キミ! 実は女の子が一人、彼女はオーバーメイドだと言ってこの先の防火扉を閉めてくれて私達を助けてくれたんだが、その女の子が一人、まだ奥に…自分の姉を探すと行って…
穏海:
なんですって!
男A:
その子をおいて避難などわたしはできない!
穏海:
その子はわたくしが助けますので、あなたは救助隊を待って避難を。他の皆様をお願いしますわ。
男A:
キミっ!
SE:
カシャン!(ヴイオリンケースからブレードを出し変形させくっつける)
穏海:
わたくしはメイドです。この力はヒトを救う為に授かった力だとお兄様に教わりました。
ですからこの場はメイドのわたくしに任せて避難して下さいませ。
その女の子はわたくしが必ず救いますので。
男A:
うっ…たんだぞ…
穏海:
任して下さいませ!
SE:
ひゅん!
その2へつづく