イケナイ凛空ちゃん 第五十話「凛空とご主人様の義務だよ」その8
ポンポン!(くま太が飛び跳ねてる)
すみれ:
お兄ちゃん…ふにゅ~♪
凛空:
穏海ポンポンうるさい…起きるから…
しゅぱっ!(くま太が手を上げる)
凛空:
くま太? お・・・おはよう…起こしてくれたの?
すみれ:
うぅ~ん…すぅ~♪ すぅ~♪
すみれ:
うぬぅ~凛空様ぁ~~♪ ふにゅ~えへへっ♪(顔を胸の谷間にうずめてグリグリしている)ふにゅ~…すぅ・・・すぅ~♪
凛空:
えっ? 時間? RISAちゃん今何時?
RISA:
(お遅ようげざいます、マイマスター。 現在時刻は午前8時10分です)
凛空:
ひぃぐっぐっ!ぐっ!ぐっ!! はちじじゅっぷん!
ぽんっ!(凛空がはね起きたことで 吹き飛ばされるくま太。基本ぬいぐるみにムーバブルフレームと小型コンピュータが入ってるだけなので軽いです)
凛空:
すみれ! 起きてぇぇ! 学園遅刻ぅ!! さらに凛空の大学のフォーラムの打ち合わせがぁあ! 楓ちゃんに怒られる!!
すみれ:
・・・ぅぅ…凛空様…おはよう・・・ござましゅ・・・?
解説:
すみれは凛空と同じで朝が苦手。WhityGardenクラブの時は郁恵か愛里栖が、GreenWood'sに移籍してからは有虹子が朝毎日起こしていた。しかし昨日は穏海からの連絡で凛空と寝ているので起こしにいかないようにと言われていた。 凛空は毎日穏海か澄に起こされている。
凛空:
もううちのクラブのバス停からバスは出ちゃってるから! 凛空が大学行く前に送って行くからダッシュで用意してエントランス! 解った? それと、穏海とお兄ちゃん! それから千穂メイドに絶対に、会わないように気を付けて!
すみれ:
はぁいぃぃ!
SE:
ふわぁぁぁぁん!
すみれ:
凛空様? オ・・・オートバイ?
凛空:
この時間ならまだ飛ばせば白森女学園の始業時間には間に合う! すみれ、その帽子はスポーツバックへ入れてヘルメット被って後ろに乗ってしがみ付く!
すみれ:
えぇ・・・
凛空:
早く! 二人とも遅刻するから!
すみれ:
はいぃぃっ!
凛空:
すみれぇ! 行くよぉ!
すみれ:
ひぃぃぃ! どうぞぉぉお!
凛空:
白森海岸バス停通過! これで間に合う!
すみれ:
おおぉおお!
凛空:
まあ、バスが白富駅経由だから大廻してるだけなんだどね。こっちは直だし停留所止まらないし!
澄:
ヤな予感はしたんですよね…凛空お姉さまスイッチ入るとかなり激しいから…
有虹子:
でもタダでさえ少ない三学期の登校日スッポかしはマズくない? それもメイド長の凛空お姉ちゃんとの夜伽で・・・これ絶対に穏海お姉ちゃんとか千穂メイド秘書とかに…怒られるやつ? だよね? 希美さん! 副メイド秘書だからどうにかならない?
希美:
それ希美に何かクラブの用事を丁稚上げて誤魔化せって事? さすがにバレるって・・・
朋絵:
あっ凛空お姉ちゃんと後ろに乗ってるのすみれだ。 おーい!
他の三人:
えっ!?
凛空:
海風よけに入ったバスがもしかして…追いつきすぎちゃった?
すみれ:
完全にバレましたね…
朋絵:
おーい! 凛空お姉ちゃ~ん! すみれぇ~! おはよう!
有虹子:
同伴出勤ならぬ、同伴登校! 凛空お姉ちゃんとすみれヤル~不良だぁ! ロックだぁ!
澄:
凛・空・お・姉・さ・まぁ!(怒)
希美:
アレで学園の正門に乗り付ける気なんだろうか? 凛空メイド長、学園の生徒に対しての弊クラブの評判も考えて下さいよ
有虹子:
あっ希美さんが副メイド秘書ぽい事言ってる!
希美:
有虹子ちゃん失礼な! 希美は「ぽい」じゃなくて正真正銘の副メイド秘書です!
その9へつづく