イケナイ凛空ちゃん 第五十話「凛空とご主人様の義務だよ」その21
すみれ:
失礼します…
穏海:
家族ですわよ? まだ固いですわよ
すみれ:
うぅ…
有虹子:
ねえすみれ~今夜、有虹子と一緒に寝よう? 可愛がってあげるから。
すみれ:
えっ!? 有虹子お姉ちゃんと一緒ですか…で可愛がるって…
澄:
可愛がる! はうっ!
有虹子:
すみれさぁ~抱き心地いいよね~!
澄:
抱きごこち!
すみれ:
ひぃっ!
凛空:
たまにはいいじゃない? 姉妹仲良く~♪ 凛空ものは姉妹のモノだし
すみれ:
凛空さまぁ~!
穏海:
がんばってねすみれさん♪
すみれ:
えぇぇええっ!
澄:
澄もまぜて
穏海:
澄さん♪ 姉妹の邪魔をしちゃだめよ
澄:
澄もお姉ちゃんです!
凛空:
あはははっ!
穏海:
お兄様の緊急出張ですがフランスに寄るそうので帰るのは明後日に。
凛空:
たしか明日、新人のメイドが来るだよね? それもうちを名指しで指名して入店したいという。 やっぱりお兄ちゃん目的だよね?
穏海:
はい、お兄様がいないとさすがに残念がると思うです。 すみれさんのクラスメイトの上原さんの妹さんで…成績はトップなのでクラブの指名をする権利があるから、それでうちのクラブを指名してきたの。
すみれ:
もしかして真理愛が来るんですか?
有虹子:
上原…聖理愛ちゃんってあの礼儀ただしい子だよね? 明るくてその妹? 妹もすみれ知ってるの?
すみれ:
はい、メイド学校で一緒だったんですが、途中から真理愛はアサルトオーバーメイドなので警護もしたいと追加で別コースも受講したのですみれの方が一足早く卒業に。 とても優秀な子なんです。
澄:
がんばりやさんだ。 それがうちを名指しで指名…
すみれ:
真理愛でしたら、穏海お姉さんだけでも問題なく喜ぶかと。穏海お姉さんを目的にこのクラブに来ますので
穏海:
わたくしが目的?
凛空:
そういえば希望が副メイド長補佐だったね。もしかしてそのために警護とかのスキルを受講したとか?
すみれ:
そう言ってました。「穏海お姉様」の為になんでもできないとイケナイからって。
穏海:
真理愛…真理愛…
凛空:
そこまで穏海が目標でがんばれるって…穏海思い出せないの? もし忘れているとかならマズくない? 傷付けちゃうよ?
穏海:
う~ん…オーバーメイドでわたくしを知ってるなら…記憶にあるとおもうですが…真理愛…
穏海:
ぽぴゃあああああああ!! もしかしてマリ? あの娘(こ)まだ諦めてなかったんですの?
澄:
穏海お姉ちゃん?
凛空:
これは穏海が何か思いだくないモノを思い出した感じ?
イケナイ凛空ちゃん 第五十話「凛空とご主人様の義務だよ」おしまい♪