イケナイ凛空ちゃん 第五十一話「真理愛と穏海お姉さまだよ♪」その3

 
真理愛:
聖理愛、上原聖理愛です!マリがトイレに行ってる間にドカーンって音がなってはぐれちゃって

穏海:
待ってね

穏海:
お兄様、先ほどお話した要救助者一名、保護しました。その子はお姉さんと離れてしまったみたいで、名前は上原聖理愛、調べていただけますか?

真理愛:
お姉さんスマホ無しで話せるの?

穏海:
わたくしはマリちゃんと同じメイドだからね。マリちゃんでいいのですわよね?

真理愛:
はい! マリです。

穏海:
今、お兄様に調べてもらってるから

真理愛:
お姉さんってメイドなんだよね? ご主人様じゃなくて?

穏海:
まあご主人様みたいなもの? でもお兄様はお兄様かな? 

真理愛:
そうなんだ…ご主人様でお兄さん? なの?

穏海:
うんそうなのよ。

穏海:
はい! 救助者の中にいましたか! 妹を探していると? でわその聖理愛さんに妹さんはいま救助中だと伝えてあげてください。 わたくしが必ず無事にそちらへ連れて帰ります!

真理愛:
お姉ちゃん無事だったんだ!

穏海:
さあ涙を拭いて、そしてわたくしにしっかり掴まってらっしゃいな、走りますわよ! 煙が有るところ息をとめて! 貴女もメイドのならできるわよね?

真理愛:
できましゅ! できます! 

穏海:
行きますわよ!

〇それから三ヵ月後 英国ロンドン パティントン駅

真理愛:
お姉さま! マリも一緒にメイド学校にお供します! 寄宿舎での身の回りの世話をさせて下さい! オーナーの御息女の中には御付きのメイドを連れて行く方もいらっしゃるとマリ聞きました。

穏海:
いや、マリ貴女はまだメイド学校に入学できる歳じゃないでしょ? その身の回りの世話をするメイドには学籍があるか正規の専属メイドかもしくは親族であるという決まりがあるの。でないと学校の敷地には入れないのよ。

真理愛:
だったらお姉さま! 今すぐマリと入籍して下さい! マリはお姉さまと一生添い遂げると心に決めています!

穏海:
マリ、いつも言ってますとおり、わたくしはお兄様のメイドになって結婚を申し込む為に学園とメイド学校両方にはいっていますのよ? まあメイドじゃないとお兄様はエンパイアクラブのオーナーを継ぐ事になったので妻にはなれないので。だからマリとは結婚できないの‥ゴメンネ…

真理愛:
ぐぬぬぬ!

真理愛:
だったらもしマリが正式なメイドになったらお姉さまの専属メイドにして愛人に囲ってください! お姉さまは本当は新見家の後継者でエンパイアクラブのオーナーとしての権利もあり、専属メイドを取ることができるって、剛史お兄ちゃんが言ってたもん! だから!

穏海:
なんでお兄様はマリにはペラペラとお話になるのかしら…

穏海:
でもメイドになったからといってわたくしが入るお兄様のクラブに来れるとはかぎらないし…

真理愛:
主席の成績で卒業すれば自分でクラブを指名できるんですよね? 
その仕組みをつかってお姉さまだってお兄ちゃんのクラブを指名するおつもりなんですよね! 
だったらマリだって主席になってお姉さまがいるクラブを指名してかならず参ります! もしそれができたらお姉さま! マリを専属メイドにして愛人にすると約束して下さい! 
でないとこのホームでお姉さまのこと放しませんよ? 寄宿舎にもどらせませんよ!(ぎゅっと抱きしめる)


穏海:
うぅ…もし本当にマリがメイド学校に入学してそして主席で卒業し、お兄様がつくるクラブに来れたらね。 まあその前にわたくしがまずはお兄様のクラブに行けるようにトップの成績をとるのが先ですが…

マリ:
それは心配してません。 お姉さまは優秀ですから! マリが保証します!

穏海:
だといいけどね。

その4へつづく