くみ泡 第七話「久美と良二の温泉旅行 」その1

 
久美:
麗奈! この恰好オカシイって、良くんに笑われるって! 久美に似合ってないし

麗奈:
それはどうかな~♪

SE:
ぶわ~ん!

SE:
ガチャ♪

麗奈:
しかし派手なクルマ買ったよね~良二って乗り物は派手好きだよね

良二:
二人ともお待たせ! クルマ取ってきた…よ…(呆然)

久美:
いくらなんでも、無言になる事は無いと思うよ良くん…。
それは似合って無くてオカシイとは久美だって思っているけど!

麗奈:
これは効果がありすぎたか~? 良二~お~い、聴こえてないなこれ。
お~い! なんか言わないと久美が激しく誤解してるから! なんか言ってあげて

良二:
とても綺麗で可愛いよ…久美ちゃん…お姫様みたいだ…

久美:
!! そんな大げさな…オカシク無いなら良かった。

良二:
オカシイなんて! 眩しくて直視したら思考が止まっちゃうくらいに…綺麗だよ。
(グラサンをける)

久美:
ううぅぅぅ! そのあの…良くん? 何を言っての? 

良二:
いや…ボクも自分で何を言ってるのか解らないくらいに混乱してるんだ…それくらい久美ちゃんが魅力的で…あの・・・

麗奈:
おいっ! そこの少年少女! キザなセリフとお決まりの反応の昔のB級ドラマじゃないだから! 家政婦がいる前で 何イちゃついてるのさ!

麗奈:
イちゃつくなとは言わないから、そういうのは旅行に出発してからにしてほしいわ。

久美:
ひぃ!

麗奈:
それでこの旅行の荷物どこに積むのさ? 言われたとおりこのバックにいれたけど

良二:
このバック専用のラゲッジスペースが後部にあるんだ。ボクが入れるよ。

麗奈:
よろしく! ご主人様!

麗奈:
しかし、車高が低いうえに狭いクルマだね、まあ二人ならちょうどいいか~自然にくっつけるし~♪

久美:
もう麗奈、からかわないでよ…

麗奈:
良二、久美のことよろしく! くれぐれも安全運転でね!

良二:
ああ、麗奈もクラブの事、よろしくね。 でわ行ってくる!

麗奈:
二人とも楽しんでくるのよ

久美:
視察だけどね…うん行ってくる…

麗奈:
二人とも行ってらっしゃい。 
さてわたしは代理でメイド長会議、行かなくちゃ! お仕事お仕事!

久美:
今日日曜日なんだよね…お客様多いのにいいのかな…大丈夫かな…

良二:
そんなに仕事が気になるかい? 麗奈に任せておけば大丈夫だよ、絵美香お姉さんも、麗美お姉さんもいるんだしさ。 

久美:
うん…麗奈を信じて無いわけじゃないのよ? 何ていうか申し訳ないというか…久美がこんな事してていいのかな~とか? 思ってしまって。

良二:
「こんな事」…オーナーでご主人様であるボクが白森観光協会から依頼されている観光視察の補佐業務では久美メイド長としては役不足だと? 

久美:
いや! そんな事ないよ? そういうことじゃなくて!

良二:
大切な役目を久美ちゃんに頼む事にする。久美ちゃんスマホもってきてるよね?

久美:
うん、私は良くんとちがってAURORAとか使えないから持ってるけど?

良二:
だったら今回の観光中の写真の撮影を頼みたいんだ、ほらあと報告書を観光協会とエンパイアクラブグループに提出するのにいるから。 ボクさスマホ置いてきちゃって。まあ記録みたいのは視覚記録で撮れるんだけど、こういうのはやっぱりスマホで撮ったほうがね?

久美:
うん、そんなことでよかったら、するけど、スマホ取りに帰らなくていいの?

良二:
連絡とかはAURORA経由でできるから問題ない。 だから頼むね記録係さん。

その2へつづく