イケナイ凛空ちゃん 第五十一話「真理愛と穏海お姉さまだよ♪」その5
すみれ:
どうぞ
凛空:
グリーンウッドへようこそ!
千穂:
可愛い
真理愛:
…
穏海:
!?
凛空:
弊クラブは真理愛ちゃんを歓迎するよ!
千穂:
ごめんね、実はご主人様が緊急出張でいないのよ…
真理愛:
はい、剛史お兄ちゃん…いやご…ご主人様からは出張の事、連絡を受けて、お話して聞いて…いや、お聞きしています、いや承知しております。 えっとその前に…
真理愛:
あの…その‥上原…真理愛です…これから…うっうぅ…!
すみれ:
真理愛?
真理愛:
うわぁ~~ん!(号泣)
すみれ:
真理愛! どうしたの?
凛空:
えっ! 真理愛ちゃん大丈夫?
真理愛:
お姉さま!お姉さま!やっと会えました!
穏海:
マリ、良く来たわ。がんばったわね。
真理愛:
はいっ! マリがんばりました! わ~んっ(号泣)
すみれ:
本人に会って感情が爆発しちゃったんだね。まあガマンしてたし…
千穂:
あの凛空、あとは凛空とすみれさんに任していいかしら? 大丈夫そうなのでわたしクラブの仕事に戻るわ。
凛空:
はいわかりました。
穏海:
マリなんでわたくしに連絡をいっさい寄こさなかったの? メイド学校に入ってることさえ…お兄様も何も言って下さらなかったし
マリ:
剛史お兄ちゃんには言わないでって言ってあったんです。 それは絶対にお姉さまが知ったらマリに連絡してくると思って。 でもお姉さまの声を一度でも聴いたら…マリ挫けてメイド学校を放り出してお姉さまに会いにいってしまうと思って…ごめんさい
凛空:
あの~エントランスで抱き合うのはそろそろ誰かくるとまずいので遠慮してもらえるかな? 本来は面接らしいものもしたいけど、でも中に入ってくれるならそのままプレイルームへ行ってもらっても、かまわないんだけど。
すみれ:
情熱的です‥。
真理愛:
ひぃぐっ!
穏海:
ぽぴゃあ! 執務室で面接しますから!
真理愛:
コーヒーの良い香りです!それにレモンケーキも美味しそう!
穏海:
すみれさんはとてもコーヒーを淹れるのが上手いのよ。
真理愛:
はいメイド学校時代はマリもすみれに頼んでコーヒーを淹れてもらっていました!すみれが淹れるコーヒーはとても優しい味がするんですよねお姉さま!
穏海:
そうなの!
すみれ:
褒めてくれるのは嬉しいけど。
この花瓶のお花も百合に変えたい気分です…
真理愛:
昔みたいに、はいお姉さまあーんです!
穏海:
わたくしは一人で食べられますと昔も言ったじゃないですか
真理愛:
昔はでもちゃんとマリにお世話させてくれましたよ? ですから!久々にあーんです!
穏海:
仕方ありませんわね…あーん♪
すみれ:
穏海お姉さんってああいう顔するんですね…
凛空:
時々はしてたかな…有虹子ちゃんが甘えるときとか…でもここまでは…そもそもその年下で甘えるタイプが好きなのは、もとはこの真理愛ちゃんのせい? というより二人の世界に入いちゃってて面接とか言い出せないだけど…どうしよう。千穂さん逃げちゃったし
すみれ:
やっぱりアレは逃げたんですね…。
その6へつづく