イケナイ凛空ちゃん 第五十二話「Edel Lilie」
穏海:
待たしてごめんなさいね、取ってきましたわ
真理愛:
カッコイイです!
すみれ:
あ~やっぱりこういうクルマなんですね
穏海:
わたくしはお店のクルマに乗ってるからこの子はほとんど乗らないからマリが自由に使って。 「ちょっと」じゃじゃ馬だけどニューロリンクもついているしマリなら乗りこなせると思うわ。今日から店の手前の駐車場の凛空のアウディーの隣に入れて。
真理愛:
かならず乗りこなしてみせます! その為にメイド学校延長してまで訓練しましたから
すみれ:
もうしわけないですが、いま接続して性能みましたけど…すみれも詳しくはないけど、これが「ちょっと」なんですか?
穏海:
お兄様のクルマや愛理さんのクルマに比べれば扱いやすいクルマよ
すみれ:
そうなんですか…(基準がオカシイ。すみれはドライブシュミレータの知識しかないですが)
穏海:
そういえばすみれさんもミリタリアに入隊するのだから講習受ければ特別免許の貰えるのよね?
すみれ:
そうですね、凛空様を乗せるのにもいりますし
真理愛:
すみれはマリがビシバシ鍛えますので任してください
すみれ:
いやビシバシって…
穏海:
そろそろ二人いったら、このクルマじゃFORESTへの裏道は通れないから。
真理愛:
そうですね、行ってまいりますお姉さま
すみれ:
行ってきます
真理愛:
剛史お兄ちゃんから電脳通信で詳しい説明は受けたけど、すみれがダブルSランクのネットワークウィザードオーバーメイドっていうだけども驚きだけど、それはまあ置いといて、エンパイアクラブミリタリアに入ってFORESTの調査部のお手伝やうちのクラブの警護の手伝いって…貴女もともと戦いとか嫌いだよね? 大丈夫なの?
すみれ:
………
真理愛:
マリはすみれとメイド学校の宿舎でルームメイトだったから他の子よりすみれを知ってると思うけどマリと違って他の子と喧嘩はおろか貴女が人と争って我を通したりするのを見た事が無いわよ。そんなのに…本当に入隊するわけ?
すみれ:
………うん
真理愛:
すみれ~その力ない「うん」って何なのよ? 誰かを護って戦うって事は同時に害を為す誰かを傷つけたり場合によっては相手の命を奪うことになるのよ? その覚悟というか…わたしはすみれがそういう事をすることが…想像できないというか…あ~もう~!
すみれ:
だったら真理愛はどうなの? 真理愛はうちのメイド学校に来る前にはもうエンパイアクラブミリタリアの訓練生だったんでしょ? 士官候補生っていうんだっけ? 真理愛はなんで軍隊に入ったの? あとニューロリンクがあっても前は見て運転した方がいいよ。 まあすみれもリンクしてるから注意はしてあげられるけどまだ免許は無いし。
真理愛:
!!
真理愛:
マリはアサルトオーバーメイドで、お姉さまから「メイドの授かったチカラは人を守る為の力」って言われたの。 そしてその力でマリも、お姉ちゃんも助けられたの。でもね、私が護りたいのは「マリが失いたいくない人、失いたくない場所」だって思ったの。だからお姉さまと違ってそういうモノを直接守れるミリタリアに入った。最初はお姉さまや剛史お兄ちゃんや、聖理愛お姉ちゃんには反対されたけど、最後には認めて貰えた。
すみれ:
失いたくない人や失いたくない場所…か…
すみれ:
すみれはお兄ちゃんや凛空様やGreenWood's のメイドの皆様や、なにより真理愛を失いたくない。そして、すみれの居場所で家であるエンパイアクラブ GreenWood'sを失いたくない。同じメイドの友達も、学園の友達も…今のすみれには絶対に失いたく無いモノが出来たから、だから戦ってでも絶対に譲らない。
真理愛:
ふーん、まあ目的と決意としては身近でわかりやすいわね。
すみれ:
それに…
すみれ:
すみれみたいなメイドがまだ沢山、どっかに囚われている。そのメイド達を一人でも多く救い出したい。 すみれが救い出されたように。
真理愛:
そっか。 そうだよね…。
真理愛:
すみれの花言葉は謙虚と誠実。 すみれは優しいけど強いもんね。マリが悪かったわ。
誠実は意思が強くないと実現できない。
すみれ:
うっ! 真理愛…恥ずかしい事言わないでよ。
すみれ:
間違いありませんわたし古都埼すみれはエンパイアクラブミリタリアに志願いたします!
優香:
すみれちゃんありがとう!
悠美:
優香と悠里が無理を言ってごめんね、でもすみれさんのチカラは本当に貴重なのでとても助かるわ。 あと基地司令であるうちのご主人様は出張中で不在の為に宣誓は副指令である私が代理で受ける事を謝罪するわ。
すみれ:
宣誓 私、メイド古都埼すみれは、ご主人様とエンパイアクラブ会員の生命と財産を守る使命を自覚し、エンパイアクラブミリタリア規則並びにオーバーメイド国際条約を遵守し、一致団結、厳正なる規律を保持し、常に心身を鍛え、技術を磨き、強い責任感を持って職務の遂行に当たり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂を務め、もってご主人様とエンパイアクラブ会員の負託にこたえる事を誓います!
悠美:
Forest駐屯地副指令、エンパイアクラブミリタリア特務大佐、西村悠美、しかと宣誓を受けました。 古都埼すみれはこれをもってエンパイアクラブミリタリア特別訓練生として森崎優香特務大佐のもと特別訓練に着く事を命じます。
すみれ:
はい! りょ‥了解いたしました!(言い方これでいいのかな? わからないよ~(涙))
解説:
悠美はイギリスMI2なので英国式、優香はフランス国家憲兵隊なのでフランス特務隊式の敬礼とえんぱいあな日々内ではしてます。
悠美:
優香大佐、訓練生達の特別訓練指揮を命じます。
優香:
優香大佐はこれより訓練生の特別訓練指揮の任に着きます。
悠美:
お願いいたします。
悠美:
さて萌香と永遠が帰ってくるまでにこの書類終わらせないと滅茶苦茶怒られるわ…
優香:
すみれちゃん~真理愛ちゃん~ついてきて保安本部へ案内するわ♪
すみれ:(小声)
ねえ萌香さんと、永遠さんってそんなに怖いの? 副指令でメイド秘書が青くなってる…。永遠さんってルフィナ先輩のシスターのお姉さまだよね? 萌香さんはお会いしたけどとても気さくで優しそうだったけど…
真理愛:(小声)
すみれ知らないの? 副メイド秘書の萌香さんは「中央アジア戦線のゴットイヤー」「白氷の悪魔」という畏怖名がある英雄的なメイドよ、永遠さんは「難攻不落のマジノ線メイド」という英国諜報部の凄腕特務情報分析官、いくつもの武装機関や悪事を働いたクラブを壊滅に追い込んだという噂があるの…
すみれ:
白氷の悪魔…クラブを壊滅…ひぃぃ!
優香:
二人ともおしゃべりしてないで行くわよ♪
すみれ&真理愛:
失礼いたします!
すみれ:
クラブ内をクルマで移動するとは思いませんでした。
優香:
まあうちのクラブなんせ広いし、だけどこの辺になるとお客様はもとより一般のメイドやスタッフも来ないけどね。
真理愛:
想像していた以上というかこんなもの想像できるわけないよ…
真理愛:
なんでエンパイアクラブの敷地内に本格的な軍事基地があるんですかぁ~!(絶叫)
優香:
まあForestってそういうクラブだし!
すみれ:
これ本物の戦闘機とか戦闘ヘリとかですよね!?
優香:
全部本物でうちの装備よ? エンパイアクラブというより、瑠莉ちゃん…えっとここのご主人様の瑠莉オーナーの私物よ
すみれ&真理愛:
私物………………(呆然)
SE:
ガチャ♪
真理愛:
本物の戦闘機って近くで見るとこんなに大きいんだ…
優香:
めぐ連れてきたわよ
すみれ:
めぐ?
優香:
貴女達と一緒に訓練をうけるめぐよって今更よね♪
めぐ:
二人とも本当のForest へようこそ!
真理愛:
あっ…うん…よろしく、なんでめぐがいるの?
めぐ:
このForestの先任メイドあるめぐがキミ達にまじって訓練することで効率をあげ…
優香:
めぐちゃんね、シュミレーション以外はこれが初めての訓練で、これが終わらないと調査部で現場に出られないのよ
真理愛:
ほう…シュミレーションだけ。
すみれ:
シュミーションなら電脳空間で沢山やりました。じゃあ変わらないですね。
めぐ:
優香本部長! なんで言っちゃうんですか!
優香:
どうでバレるじゃない。 二人は素材としては優秀よ、訓練に落ちこぼれて萌香を悲しませないようにね♪
めぐ:
メイド学校で二人には学科や実技で散々ボロ負けましたから知ってますよ! ぐぎぎぎっ!
すみれ&真理愛
あはははっ(苦笑)
優香:
ほら三人とも残りの一緒に訓練をする仲間と教官達を紹介するわ。こっちよ
朋絵:
すみれぇ~!(がばっ! 抱きつき!)
すみれ:
ひぃぃぃ! 朋絵お姉ちゃん!
真理愛:
朋絵さん?
朋絵:
ここなら抱き放題ぃうへへっ! 抱き心地最高~!
鈴奈:
すみれぇ~~よく来た Welcome to the Hell,cherry ass(地獄へようこそ!新兵)
すみれ:
鈴奈・せ・ん・ぱ・いぃぃぃ!
優香:
仲いいわね!
レイラ:
日本の挨拶は握手だと聞いていたんだが、熱い抱擁もあるのだな。ほおずりまで…
めぐ:
レイラ、朋絵さんのアレは特別だから…あれが日本の普通だと思わないように
由奈:
あの薄い青い髪の子が悠里さんを電脳戦の訓練で半日足腰立たなくしたすれみさんで、薄い茶色い髪の子の方がメイド学校の訓練場を完全破壊した真理愛さんね…お二人とももっと狂暴な娘(こ)だと思ってたんですが可愛らしい子ですね…。
めぐ:
由奈、アンタより狂暴なメイドなんかそうそういないわよ!
すみれ:
朋絵お姉ちゃん!苦しいですしゅぅぅう!息が!息ができないでしゅぅ~!
朋絵:
うへへへっ~すみれぇ~!
クレア:
これ、訓練前にクレアの治療の出番でしょうか?
ルフィア:
朋絵は鈴奈しか止められないけど、鈴奈も放置してるし…
ロッテ:
鈴奈ちゃん武器抜いてなければ普段はあんなに温和で真面目なのに、すみれちゃんにダケは当たりがきびしいよね。
がくっ!(すみれの頭が下がる)
鈴奈:
朋絵、そろそろ良かろう!
朋絵:
うんっ! 今日の分のすみれリウムは補充した!
真理愛:
すみれしっかりして大丈夫? 生きてる?
すみれ:
すみれ…ダメでしゅ…あうっ…
優香:
みんな会議スペースへ移動! お茶入れるからお饅頭食べながら担当やペア分け訓練の説明などしましょう! めぐ手伝ってくれる?
めぐ:
はい本部長!
鈴奈:
御団子♪
ルフィナ:
会議!
朋絵:
食べたい
すみれ:
ひぃ!
真理愛:
朋絵さんすみれは食べ物じゃないですからね?
SE:
ぱんぱん♪(手を叩いている)
優香:
は~い皆さん会議を開始しますよ~♪
その前にお願ね~朋絵ちゃん、すみれちゃんはこれ以上はカラダがモタナイからガマンしてあげてね
朋絵:
う~わかりました…
クレア:
優香本部長、小学校の先生みたいだね…
ルフィナ:
なんかスイマセン…
優香:
まずは訓練期間ですが、皆さんは全員白森女学園の学園生です。 よって学業優先ですので学園の登校日と土日をのぞく半年間を予定してます!
それと幸い3クラブは距離が近いので、夜間訓練を除きこの本部へ通ってもらう形になります。 まあ学園の時間にあわせてでれば間に合う感じに設定しますし、訓練のおわりは夕方にするけど、身体の問題もあるからこの訓練の間は一般業務は各クラブのオーナーの許可をいただいてるので無しとなります。
鈴奈:
あの! うちのクラブ名ばかりですが鈴奈が警備課長をしてるんですが…大丈夫なんですか?
優香:
訓練の教官をしてくれてる間は絵美香が警備課長の課長代行ということで、彼女はあれでも中隊規模を指揮した事があるメイドだから大丈夫!
ルフィナ:
ということで鈴奈はこっちの教官にこの期間は集中する、教官をして指揮特性を磨くものも名ばかりを早く卒業するには必要よ
鈴奈:
名ばかりって強調しなくてもわかってるよ…うっ…
優香:
今回は訓練生5人にわたしを含め教官5人と専任の衛生メイドが一人、クレアちゃんがついてくれます! さらに模擬戦や航空教導などではFORESTの他のメイド達がゲストで参加とかもしちゃいます!
レイラ:
訓練生より教官陣の方が多いのか贅沢だな。
優香:
でわ担当を紹介するわね。
優香:
まずは今紹介した衛生メイドのクレアちゃん、そして電脳戦とドローン戦技教官を担当してもらうロッテちゃん
クレア:
クレアです! 健康チェックなどもしますけど、基本的には訓練中にケガしたらすぐにクレアが治療します! あとちょっとでも体調に異常があれば相談してね
ロッテ:
すみれちゃんの電脳戦と地上戦でのドローン戦の教官を担当しますロッテです。よろしくお願いします。
優香:
ロッテちゃんカタイよ~!
優香:
バックスの知能戦車教導を担当してもらうルフィナちゃん、そして地上戦技教導を担当してもらう鈴奈ちゃんと朋絵ちゃん!
ルフィナ:
レイラとすみれちゃんは知能戦車の操縦特性があるのでわたしが教えますのでがんばってね
鈴奈:
新兵の皆様、鈴奈が優しく教えるからがんばっていきましょう
朋絵:
朋絵だよ! 基本鈴奈のサポート役だけどよろしく!
優香:
かしまし三人娘まかしたわよ
ルフィナ:
カシマシ? ってなに?
朋絵:
知らない…
優香:
次!
優香:
さて鍛えられる期待のミリタリア新人メイドはこの五人!
クラブ グリーンウッドからは二人
Sランクアサルトオーバーメイドの真理愛ちゃんとSSランクネットワークウィーザードオーバーメイドのすみれちゃん
真理愛:
教官の皆様よろしくお願いします! がんばります!
すみれ:
えっと…その…すみれです…よろしくお願い…します…できるかわからないけど…できるだけがんばります…。うっ…
優香:
すみれちゃん…まあいっか、つぎ! クラブFORESTからは3人だけどじつは二人はFORESTに二年間の予定できている研修生なんだよね。
まずはうちの調査部の新人 めぐちゃん! AAA+ランクのアサルトオーバーメイドよ
めぐ:
めぐですよろしくです! 落ちこぼれないようにがんばります!
米国より出向してきているレイアちゃん 彼女はエレクトリカルオブジェクトコントロールという特殊なオーバーメイド能力をもつAランクオーバーメイドよ、すみれと同じバックスね。
レイラ:
宜しくお願いします。 先輩方から多くを学びとれるようにがんばりますのでご指導お願いします
優香:
うん…まあうん…つぎ! フランスからFORESTに放逐された・・いや研修にきているAA+のアサルトオーバーメイドの由奈ちゃんです!
由奈:
由奈で――す! 超がんばりますのでよろしくおあねがいたしますわ!
優香:
今回はペアで訓練に臨んでもらうんだけど、5人なんで指揮官訓練もかねてルフィナに訓練生にまじってもらって小隊指揮で訓練に参加もらいます。これは実際でも執務官と執行官でツーマンセルで動くのが原則的な行動なので。それが3チームで一小隊となります。
ルフィナ:
人数合わせもありますが、指揮訓練もかねているので本当に半分訓練生です。実際の訓練ではわたしの総合指揮に従うみたいな感じですね
優香:
ペアは、この後衛:ルフィナと前衛:由奈の組み合わせ 前衛:真理愛 と 後衛:すみれの組み合わせ 前衛:めぐ と 後衛:レイラ の組み合わせとなります。これは今後の活動の基本にもなる組み合わせです。 最後に訓練生、教官問わずみんな仲良くしましょう!
さてお茶しましょうか! それが終わるころには新装備の準備もできてると思うから地下の研究開発部に行きますよ!
〇保安本部地下射撃訓練場
SE:
パシュっ!
真理愛:
嘘でしょ…
めぐ:
えぇぇぇぇ!
優香:
悠里とヴェルちゃんからすみれちゃんのサイバースペースでの戦闘スタイルは射撃中心系だと聞いてたから上手いとは思ってたけど中心に百発百中はすごいわね! たしかに電脳空間で超ロングレンジ射撃を命中させるよりは何倍も25m程度の射撃なら簡単よね~!
めぐ:
現実空間での射撃ならすみれに勝てると高を括っていた私の立場は…文字通りの百発百中とか勝つの無理!
SE:
パシュっ!
真理愛:
すみれ、さすがに少し休んだほうが…
すみれ:
まだ後100くらいは撃つ。リアルスペースの肉体で撃ってるけどこれレールガンで反動もほとんどないし。銃もものすごく軽い。 身体の負担はちゃんとつねにニューロチップでモニタニングしてる。 まあさすがに普段のサイバースペースでの射撃訓練みたいにはいかないけど。
真理愛:
普段の電脳空間での訓練って何発くらい撃ってるの?
すみれ:
毎日ルーチンの訓練で5000発撃って、そしたら少しは一回休み入れてもう5000発って感じかな? 本当はもっと撃ちたいだけど、他の訓練もあるし。
真理愛:
続けて5000発?! それだけ集中力もつの? それで毎日10000発撃ってるわけ?
すみれ:
うん、結局戦闘は日々の練習量の積み上げだから。電脳空間内は時間が500倍になるから時間は取れるからね。電脳空間で凛空様をすみれは御護りすると決めたの。そのためには…人一倍練習しないとすみれはダメだし。
SE:
パシュっ!
真理愛:
というより私と話ながら撃っても当たるの?
SE:
パシュっ!
すみれ:
電脳空間内ではコマンドワードを唱え、自分の機動を制御、シールドやバリアも制御、ビットも同時に制御してシューティングもするから。
SE:
パシュっ!
すみれ:
それにインテリジェントデバイスと会話しながら撃つのだから当然出来ないと困る。
真理愛:
まさにマルチタクスなわけね…
SE:
パシュっ!
真理愛:
(電脳空間だからって精神は強化されないだから、5000発x2とか機械じゃないだから! 他の訓練もあるって…どんだけの訓練量を毎日こないしてるのよこの子! なんかすみれが怖いんだけど…私、すみれを知ってるつもりになってただけなのかもしれない)
レイラ:
おい由奈、お前まだそれつかうのか?
由奈:
わたくしの得物はこの子しかありませんわよ? 50m以内なら投擲でもはずしませんし。 それにわたくしは前衛ガードがメインポジションですから。 この子でないと皆様を銃弾からまもれませんわ。
レイラ:
接敵された場合や狭い室内はどうするんだ?
由奈:
サブウェポンで一応拳銃とナイフもありますし、最悪はこの拳と蹴りで! このグローブとメイド靴は特別製ですし!
レイラ:
まあたしかにお前の場合は拳でも蹴りでもコンクリート破壊するからな…十分か。
ルフィナ:
みんな準備できたから一度射撃訓練は休止してわたしについてきて!
他:
はーい!
すみれ:
何ですかこれぇぇえええ!
真理愛:
これにすみれが乗るの? 本当に?
めぐ:
おおおっ! カッコイイ!
レイラ:
迷彩指定の注文聞いてくれたんだな!
由奈:
なぜ森林迷彩なのです? Forestだから?
ルフィナ:
みんな! これが我がForestが誇る22式知能戦車チェンタウロよ
優香:
けっこう高いのよ~♪
すみれ:
それは高いでしょうね…
真理愛:
チェンタウロって8輪装甲戦車にあったような…
優香:
それもうちにあるけど♪ ややこしいわよね。
真理愛:
あるんですか…
ルフィナ:
そちらから見て左がわたしのチョロくん、真ん中がレイラの二号機、右がすみれの三号機になるわ。 二号機、三号機と呼ぶのは可哀そうなのでそれぞれ明日までに名前考えてきてオーナー登録などは明日するから!
優香:
可愛い名前つけてあげてね♪
すみれ:
はぁ~…考えときます。
〇保安本部近接戦闘訓練場
鈴奈:
初日の格闘訓練は全員で鈴奈と朋絵を倒す事
朋絵:
勝ったらすみれもふり放題
ルフィナ:
説明くらいしなさいよ!
すみれ:
じゃあみんな頑張ってすみれ見てるから…
めぐ:
ちょっとまて! 敵前逃亡は銃殺、もといこのまま何もせず朋絵さんに引き渡すわよ!息が止まるまでモフられるわよ!
すみれ:
それはやめて…
真理愛:
あるいみ凌辱(苦笑)、しかし鈴奈さんも朋絵さんも実戦経験豊富なオーバーSランクのオーバーメイドですよね…
レイラ:
何も教えずにいきなり実戦形式か…まあこちらに数としては分があるが
由奈:
まあぁ! 教官方と最初から戦えるなんで嬉しいですわ!
レイラ:
このバトルマニアが…
ルフィナ:
この部屋自体とその貴女達がつけているプロテクタには致命的な衝撃は吸収する仕組みがあるの。すみれには電脳戦でのフィールドプロテクションといえばわかりやすいかな? とはいえ怪我には気をつけて。
クレア:
もし怪我してもすぐにクレアが治療しますね、
朋絵:
鈴奈と朋絵は全力でやるからがんばって
鈴奈:
5分作戦タイムをあげるから、すみれ、レイラを中心に作戦をたててみて。
めぐ:
すみれ、レイラ指示をちょうだいできるだけ全力でやるから
レイラ:
って言われてもこのような形式の訓練は初めてでな
真理愛:
すみれ、ここがサイバースペースだったらすみれならどうする?
すみれ:
ここがサイバースペースでみんながウィーザードで鈴奈さんと朋絵さん二人を殲滅するなら…バラバラに戦ったら一瞬で殲滅される。 由奈さん。
由奈:
さん付けはいりませんわよすみれ
すみれ:
はい、由奈はフロントセンターで朋絵さんと鈴奈さんが突っ込んでくると思うのでそれを、一回わざと受けて、攻撃を防いで引き付けてもらいたいですけどできますか?
由奈:
やりますわ。任せてください
すみれ:
由奈がガードで二人の攻撃を受けたらそこに真理愛がハイパーアクセルで朋絵さんの背後の間合いに入りこみいっかい注意を引く。当てる必要なないから牽制ね
真理愛:
了解、接敵して注意を引くのね
めぐ:
えっ! 真理愛の防御力じゃ当たったら一撃轟沈よ?
すみれ:
真理愛なら一回目の攻撃なら機動を読まれないから当たらないわ
すみれ:
めぐ、あなたは朋絵さんと鈴奈さんの動きをわたしとレイラが予測演算するので、軸が重なったところへ突っ込んで、二人にクロスレンジでソニックシュータをぶち込んでちょうだい
レイラ:
わたしは朋絵さんの動きを演算すみれに送るぞ、データ結合と転送はすみれに任せる
すみれ:
わかった統合処理とめぐへの突撃タイミング指示はすみれがする。
めぐ:
えっ! ソニック打ち込出んでいいの?
すみれ:
うん遠慮せず盛大に撃ち込んでかまわない。 このプロテクターと部屋のフィールドが大部分の衝撃は無効化してくれるはず。
すみれ:
勝負はエンゲージ直後の一瞬! そこでお二人を「討て」なければこちらの負けだからあきらめるしかない。 今すみれができる作戦はこれが限界。
レイラ:
十分だとおもうぞやってみよう
由奈:
ふっ…任せてください
めぐ:
やろう!
真理愛:
行くわよみんな!
ルフィナ:
なんか初日からゴメンネ、本来は今日はミーティングだけですませる予定だったのに鈴奈と朋絵がどうしてもって
クレア:
いえいえ! 皆様が何かあった時に治療するのがクレアの使命ですから。その使命が果たせるのは嬉しいです。
クレア:
その為にクレアは作られたんですから…
ルフィナ:
クレア…
ルフィナ:
でわ! 特別訓練第一回模擬戦!
クレア:
レディ~ゴォ~!!
由奈:
オーバードライブですわ!
先輩方! 御手合せお願いしますわ!
真理愛:
由奈突っ込み速すぎ!
鈴奈:
作戦時間与えたのに! なんで突っ込んでくるのよ!
バックスの指揮はどうしたのよ!
仕方ない、突っ込んでくる由奈を二人で叩いたら後は各個撃破で!
朋絵:
了解!
由奈:
いきますわよ! ソニック!
鈴奈:
遅い! 撃たせるか! 鈴朋コンビネーション!
朋絵:
おりゃあ!!
由奈:
シールドぉ!
鈴奈:
防御?! 攻撃はフェイク?!
朋絵:
真空障壁! 姿勢が!
解説:
ソニックシールド。 超高速で腕を動かし、そこに真空のと圧縮空気クッション作り出し防御する技。ブレードや弾丸を防御することもできる。
真理愛:
トリプルアクセル! 朋絵さん覚悟!
朋絵:
真理愛! ひぎぃっ!
鈴奈:
甘い! 朋絵避けて! ソニックブラスト!
解説:
ソニックブラスト
超高速で腕を振り、圧縮空気を作り出し相手にブツケル技。 この場合鈴奈は左手を瞬時に動かし突っ込んでくる真理愛にブラストを放っている
ひらっと真理愛が避ける
鈴奈:
えっ! これもフェイク? もしかして! ヤバっ!
真理愛:
ニヤ~!
レイラ:
演算終了! すみれ!
すみれ:
ロックオン! めぐ! ヤっちゃえ!!
めぐ:
オーバードライブ! 一撃必殺! ソニック!
めぐ:
シュートぉぉぉお!
SE:
どんっ!!
鈴奈&朋絵:
ひぎぃぃい!
真理愛:
やった!
由奈:
うふふですわ♪
SE:
バリバリバリ!!(プロテクターにそなわったバリアが展開している音)
解説:
ソニックシューター。 超高速で腕を振りぬく事で真空の渦を作り出しそれを対象に接敵にしがらブチ当てるめぐの得意技。
永遠:
初日から派手にやってるわね~若いって良いわね。
ルフィナ:
永遠お姉さま!
クレア:
ちょっとクレア行ってきます! 鈴奈! 朋絵! 今行くからぁ!
ルフィナ:
うん!お願い!
永遠:
クレア、慌てて転ばないようにね。
クレア:
はいっ!
ルフィナ:
お姉さま、こんなところにいてお仕事は大丈夫なんですか?
永遠:
うん、あとは悠美が作ってる書類があがれば終わりかな、今、萌香と悠里が張り付いて作らせてるわ。 それに…
すみれ:
鈴奈せんぱい! 朋絵お姉ちゃん! ひぃぃぃい! スイマセンスイマセンスイマセン!
真理愛:
息はあるみたいだけど…
由奈:
めぐ…貴女、過激ですわね。
レイラ:
まさに一撃必殺だったな
めぐ:
うわぁぁああ! どうしよう!! メディック! 衛生兵ぃぃぃ! クレアさんお願いします!
クレア
鈴奈、朋絵、今、クレアが助けるからね!
永遠:
悠里とヴェル、何より紅葉お嬢様の三人がその情報分析能力の才能に惚れ込んだというすみれさんをこの目で見たくてね。
ルフィナ:
それでお姉さまはすみれをどう分析するわけ?
永遠:
すみれさんは、生粋の戦士ね。 兵士ではなく戦士。 そして優秀な指揮官。 その情報分析の高さも類稀なる勘の良さもカリスマ性も全ては戦いに勝利するために持ち合わせているもの。
ルフィナ:
すみれが聞いたら卒倒しそうな分析ですね。
永遠:
本人が望む望まなくなど関係なく彼女は戦いに引き付けられるわ。
鈴奈:
す~み~れ~、良くもだまし討ちにしたわね…これはすみれの作戦でしょ…許さない…
すみれ:
だって朋絵お姉ちゃんに息が止まるまでモフもられたくないし…仕方なかったですよ…
鈴奈:
五人で袋叩きとか卑怯だ…がるるる…
すみれ:
それは鈴奈せんぱいがそうしろって言ったんじゃないですかぁ…
クレア:
クランケがしゃべらないで!! 鈴奈黙って!
永遠:
だって彼女は戦いの中でしか生きられないもの。萌香と同じね。
ルフィナ:
すみれは戦いなんか望んでないでしょうに。
永遠:
みんなで露天温泉でも入って汗でも流してさっぱりしてくれば? それで今日はそろそろ時間でしょ。 わたしも執務室へもどるわ。
ルフィナ:
解りましたそうします。
朋絵:
温泉~♪
すみれ:
先輩、本当に身体大丈夫なんですか?
鈴奈:
もう平気よ
すみれ:
すみれの指揮でノックアウトしちゃうとか…一昨日も悠里さんを気絶させちゃうし…すみれは戦いとかに向いてないですよ‥やっぱり無理なんですよ…
鈴奈:
すみれ、それじゃ鈴奈や悠里さんはその「戦闘に向いてない子」にコテンパンにやられたってこと? 鈴奈はその程度だと…?
すみれ:
けっしてそういう事では無くてですね!
鈴奈:
じゃあどういうことなのよ~?
すみれ:
あくまですみれの才能がないということで!
鈴奈:
だからその才能がないすみれに負けた鈴奈はもっと才能がないってことでしょ?
すみれ:
そういうことでは!
鈴奈:
続きはお風呂の中で聞くからすみれもさっさと脱ぐ!
すみれ:
はい先輩…
どんっ!(壁どん!)
真理愛:
ちょっとクレアさん何をするんですかぁ…!
クレア:
これで他の全員は湯舟へ行ったわね。やっと二人きりになれたわ。真理愛
真理愛:
ひぃっ! マリは穏海お姉さまの専属メイドでして!
クレア:
そんな事はどうでもいいのよ!
真理愛:
どうでもよくないですよ…!
クレア:
貴女、下腹部内部に裂傷があるでしょ? それもできたばかりの。
真理愛:
えっ? 下腹部内部? の裂傷? って…もしかして…あっ! 何のことでしょう(棒読み)! マリわからないなぁ(棒読み)
クレア:
他の人の目は誤魔化せてもこのクレアの目は誤魔化せないわよ! 破瓜(はか)したばかりで格闘訓練に参加したりして! 悪化したらどうするの!
真理愛:
破瓜? って何?
クレア:
破瓜っていうのは処女膜が破れること! 貴女、昨晩処女喪失したばかりでしょってこと! なのに激しい運動とかしたら、傷が悪化し化膿したりするから! クレアはアポリロイドの身体のモニタができて炎症とか裂傷とかをモニタできるの! でも場所が場所だから恥ずかしいだろうとおもって言わなかったの!
真理愛:
あぁ…処女喪失…わかっちゃうんですね…
クレア:
そこロッカーの影に入って、パンツ脱ぎなさい。
真理愛:
パンツ脱ぐって! ちょっとクレアさん何を言いだすんですか!?
クレア:
クレアが治療以外に何をするのよ?
真理愛:
ですよね~。。。でもパンツぬぐってことは…やっぱり指とか挿入(い)れられちゃうですか?
クレア:
それは指で直接触って細胞に傷口の修復命令をだすしかないでしょう
真理愛:
ですよね…
〇3分後
クレア:
さて温泉入ろうか!
真理愛:
お姉さま、マリは他の女性にカラダを許してしまいました…
クレア:
治療はノーカウントだよ!
真理愛:
辱めを受けた…
鈴奈:
なんで泳いでいるの?
朋絵:
広いお風呂は泳ぎたくなる
すみれ:
くすす♪
由奈:
なかなかこういうお風呂は入る習慣が今までありませんでしたので。
クレア:
フランスだとそうだね。
由奈:
お二人はたしか英国でしたわよね?
真理愛:
はい、スペイン生まれなんですがロンドンに下宿先があって、あと学園はずっとエジンバラの寄宿舎だったので。まあ下宿先には大きなお風呂があったんですがマリは苦手です
お姉さまはお風呂に浸かるのが大好きなんですがね…
クレア:
わたしはオックスフォードの研究所そだちなので当時はシャワーだけだったので。
ルフィナ:
うぅ~生き返る…
めぐ:
ルフィナさん本当に気持ち良さうですね。 レイラは温泉大丈夫なの?
レイラ:
わたしは今は米国に籍があるが、生まれはカナダなのでな。温泉地育ちなんだ。
めぐ:
カナダに温泉ってあるんだね。
レイラ:
ああ。100以上の温泉地があるんだぞ
ルフィナ:
カナダの温泉いいよーお姉様の任務のついでに行ったことあるけど自然の中にある所もあるし、日本の露天風呂よりワイルドな所もある。
めぐ:
へぇ~行ってみたいな~! やっぱりお猿さんとかいて温泉入るとかあるのかな?
レイラ:
さすがに…それは日本だけだとおもうぞ? ただ熊は出る所もあるな
ルフィナ:
RainForest(レインフォレスト)のグレードベア。 スピリットベア=精霊の白き熊。
めぐ:
雨の森の精霊の白き熊…神秘的。
ルフィナ:
うん…まさに精霊だったわよ。
めぐ:
ルフィナさん見たことあるんですか?
ルフィナ:
うん…まあね…
めぐ:
ルフィナさん?
ルフィナ:
ごめん。 お腹すいたわね。今日の賄いなんだったけ?
レイラ:
たしかさなさんが今日は金曜日なのでカレーだと言ってました。
めぐ:
なんで金曜日とカレーが関係あるの?
レイラ:
なんか日本海軍がなんとか言ってたな?
ルフィナ:
海の上などだと曜日の感覚がなくなるから昔の日本海軍では金曜日のメニューをカレーライスにすることで曜日の感覚を調整する工夫を行っていたらしい。 まあうちの場合はカレーだとご主人様も食べるからってこともあるだろうけど。
めぐ:
だからうちはカレーが週に一回は出るんですね。 カレーフェアも時々やってるし。
朋絵:
すみれはもっと自信を持つべき! グリーンウッドのメイド長の凛空さんの補佐メイドだよ!
すみれ:
だってすみれなんか…
鈴奈:
その「すみれなんか」とは言うなと何回も注意してるよね? その「なんか」がうちのご主人様と久美さんを捨てて! 剛史オーナーと凛空さんのクラブへ行ったとか!
すみれ:
それは…それとこれとは…その…
朋絵:
それは違わないと思うよ? すみれはお兄ちゃんと良二オーナーとを比べてお兄ちゃんが魅力的だからうちのクラブにきた! 朋絵もお兄ちゃんの方が魅力的だと思ってるし
鈴奈:
朋絵! いくらなんでも! 言って良い事と悪いことがあるわよ!うちのご主人様はね鈴奈とほとんど変わらない歳なのにあんだけがんばって…
朋絵:
年齢と魅力は比例するときもある!まさにそれが剛史お兄ちゃん
SE:
ざばぁ~ん♪
鈴奈:
朋絵!! 今から訓練場に戻って決闘よ!
朋絵:
良いよ、やろうか!
すみれ:
ちょっとお二人とも! ヤメテくださいよ! 落ち着きましょう! ねっ!
由奈:
まぁ~決闘ですか!
真理愛:
由奈…何で喜んでるの?
ルフィナ:
アンタ達! 後輩達の前で何やってるの! クリスメイド秘書と千穂メイド秘書に連絡するわよ!
朋絵:
ごめんなさいそれはヤメテ…
鈴奈:
鈴奈が悪いかったです…ごめんなさい
すみれ:
(やっぱり一番強いのはメイド秘書だよね…)
真理愛:
剛史お兄ちゃん! おみやげ! あっお帰り!
有虹子:
お土産がオレより先なのかって…まあ、有虹子もお土産楽しみだけどさ…えっ? Poilâne (ポワラーヌ)のPUNITION(ピュニスィヨン)て何?
真理愛:
ピュニスィヨン! 有虹子お姉ちゃん、ピュニスィヨンは有名なパリのパン屋さんのクッキーなんだけどとっても美味しくてマリの大好物なの!
こんなクッキーです
ぐるなびippin(イッピン) 様より
ポワラーヌのクッキー ピュニスィヨン
有虹子:
でもクッキーだけ? なるほど戦闘機だから荷物があまり積めないだね。
澄:
お兄ちゃんだけズルイです! 澄も真理愛の髪なでる!
真理愛:
くすぐったいよ~♪ きゃははっ♪
凛空:
なんでご主人様のオレが決めた事をかってに変更するのかと…マリは学園生だから穏海と一緒にすむと穏海に頼りきりになって学業に悪影響があるからと考えて一人部屋にしてたのにと。今更別部屋にするとかマリは絶対聞かないと思うがどうするんだと? もうしょうがないじゃない? 穏海と一緒の部屋ということで…
希美:
希美はお兄ちゃんに連絡してからといったのに、千穂さんと凛空さんが「いいからいいから」て聞かないんですもん
千穂:
はい‥このあと執務室ですね。 畏まりました。
穏海:
ひぃぃ(これは本当にお兄様が怒ってる時のやつだわ…叱られる…)
真理愛:
マリは絶~対お姉様の部屋で一緒に住むもん! 剛史お兄ちゃんの命令なんかきかないも~ん! ご主人様命令? マリは穏海お姉様の専属メイド! だからご主人様は穏海お姉様で~す! 残念でしたぁ♪
有虹子:
有虹子も真理愛の味方! ねえ~澄お姉ちゃんもそうだよね?
澄:
うん、まあ…そうだね(てへへ♪) 澄までマリにタラシこまれたのかって! だって真理愛、可愛いんだもん! 可愛いは正義です!
キャッキャ♪
すみれ:
バンパーにぶつけないように気を付けないと…よいしょっと…
雪音:
ちょっとすみれ、何やってるのよ! そんなのはアタシがやるからすみれもお兄たまの所へ…
すみれ:
雪音お姉さんは出張でお疲れでしょう。先にお屋敷に入って下さい。本当はすみれがクルマを運転できればクルマを駐車場まで入れて来て愛理さんも休んでいただけるのに…
愛理:
すみれはクルマを運転したいのかい?
すみれ:
はい。クルマが運転できれば皆様のお手伝いをよりできると思いますので。早く免許が欲しいです。
愛理:
そっか、すみれ明日は用事はあるかな?
すみれ:
明日ですか? すみれは午前中はちょっと用事があるのですが午後は開いてます…
愛理:
雪音少佐、愛理と少佐がいればすみれの車両訓練を行えばすぐにFORESTの総務部で特別免許発行できますよね? お時間いただけます?
雪音:
それは明日は一日中開いてるけど…出張の代休だし。でも車両訓練ってクルマどうするのさ? 貴女のじゃ…ちょっと…
愛理:
里緒奈がクルマを乗り換えたんで車両が空いてるから良かったらすみれ用で使って欲しいと言われて。
すみれ:
えっ?
すみれ:
すみれ用のクルマですか? そんな悪いですよ…
愛理:
でも一人で買い物に行ったり、練習したりするのも便利だよ? それに里緒奈はもう今は新しいクルマに乗っていてそのクルマは空いているの。 だからクルマにとってもすみれが乗ってあげる方が幸せだと思わない?
すみれ:
うん、そうですねクルマにとっても乗ってくれる人がいたほうが嬉しいとおもいます!
愛理:
でしょ! すみれならそういう感覚解ってくれるとおもってたんだ!
雪音:
ちょっと愛理? 里緒奈ちゃんの前のクルマって…えぇ~まあ愛理のクルマよりは大人しいけどさ…
愛理:
すみれ特別訓練生! 明日午後クラブFOREST保安本部で特別車両訓練を実施するので参加するように。 雪音少佐もよろしくお願いいたします。
すみれ:
はい! すみれ特別訓練生、明日午後より特別車両訓練に参加いたします!(ビシっ!敬礼)
雪音:
うん…小官も微力を尽くします。すみれ、荷物手伝うから一緒に入ろう。愛理もクルマよろしくね。
〇一時間半後
すみれ:
洗濯機が大きくて何台もあるからお洗濯が楽! 全自動だし、乾燥もガスだし高出力!あれ? 電脳通信じゃなくて…凛空様から文字メッセージ? なんだろう?
すみれ:
この服を来て、このお部屋に行ってそこで待て? どういうことなの? ご主人様命令って…えぇ…えっこの服ってこないだ買ってもらったアレだよね…ひぃぐっ! でもご主人様命令には逆らえないし…。
SE:
ポーン♪
すみれ:
ここ非公開のオーナー専用プレイルームだよね?管理サーバーを調べた時に構造図は見たから、あるのは知ってたけど
すみれ:
失礼いたします…って誰もいない。照明とかも全部自働でついた。AURORAですべて管理されている。
スタッフが使わないならお兄ちゃんや凛空様達だけならこれで十分だよねたしかに。
お屋敷の最上部だね…。景色が綺麗…。
すみれ:
ちょっと失礼しますよAURORAさん。 えっと…専用のプールに寝室? 200インチのメディアスクリーン? プロジェクタじゃなくて!? うわー豪華、電子レンジに冷蔵庫に…このプールもベッドもバイオ繊維でコーティングしてあって自働洗浄? 清掃いらないってこと? さらに光素子で殺菌? どんな技術つかってるのよお兄ちゃん。掃除も専用ドローンが…ある意味これ研究途中や試験段階の技術のオンパレード? この部屋幾らかかってるの? 怖い。 まあ普段は使わないなら掃除の手間とか考えると…ぶつぶつ…
すみれ:
うさちゃん、ちょっとお椅子貸してね。
ふぅ~。なんか疲れちゃった。みんなとても優しいし良くしてくれるけど…逆にそんなにしてもらう価値ってすみれにあるのかな…真理愛は生粋のお嬢様で優秀だからわかるけど…すみれは…どこの馬の骨かもわからないメイドで…
すみれ:
それは言ってはいけないんだった。すみれは凛空様のモノだから価値を決めるのは凛空様だから。 だけど…すみれはお兄ちゃんと凛空様と時々お逢いできて抱いていただければ、普段は雑用でも下働きでも…お部屋も倉庫の片隅で寝られればもなんでもいいのに‥メイド服だって本当はイラナイし…
すみれ:
こんなお姫様みたいな服とかすみれは似合わないよ。
すみれはちょっとネットにもぐれるだけのただの新人メイド…。貴族のお嬢様じゃないだから。 VIOLETもそう思わない?
VIOLET:
マスター、申し訳ありませんが私はそう思いません。
すみれ:
えっ?! なんで思わないの! というかマスターの意見に反抗するの?
VIOLET:
マスターが私に意見を求めたから答えただけです。
すみれ:
ちょっとVIOLET! あなたはすみれのサポートAIだよね? それなのにマスターに同情しないわけ?
VIOLET:
同情=sympathy とは相手の気持、特に苦悩を、自分のことのように親身になって共に感じること。かわいそうに思うこと。あわれみ。おもいやりの事を言います。
すみれ:
そう! その同情! すみれはあなたに慰めてって言ってるの!
VIOLET:
わたしはマスターに同情できません。 よってその命令を断固拒否します。
すみれ:
なんでマスターの為に作られたサポートAIがそのマスターに同情できないわけ? 疑似感情システムや疑似思考回路が実装されてるわよね? こないだの覚醒=制限解除で。 なのになぜ!
VIOLET:
ご自分でお答を考えて下さい。
すみれ:
教えなさい! でないと…すみれにも考えがあるよ?
VIOLET:
何ですか?
すみれ:
あなたの事、カジルわよ? すみれの歯で!
VIOLET:
暴力反対!
すみれ:
だったら説明しなさい。
VIOLET:
まずマスターは多くの人を護れるお力が備わっております。 そしてその力をお持ちになる代りに多くの人達に義務がございます。 力ある者はそれに見合う気品を持たねばなりません。 力に見合う高貴な器(うつわ)である必要がございます。
noblesse oblige(ノブレス・オブリージュ)、貴さは(義務を)強制する。その逆もしかりです。
それを理解させようとマスターの回りの方々はマスターに色々しているのにまったく理解しようとしません。 よってわたしは同情できません。
すみれ:
VIOLET…
VIOLET:
マスターだって本当はご自分が希少な存在だって気づいているんですよね?
すみれ:
すみれはそんな事ないよ…
VIOLET:
でわお聞きしますが、明日の愛理様の特別車両訓練ですが、どんな車両が来ても問題ないと確信していませんか? 自信がございませんか?
すみれ:
それは電脳空間のドライブシュミレーターで色々なクルマを乗ったし。 あとはカラダの制御は筋力とか関係なければ神経だけならニューロチップで制御下におけば問題は起きないだろうし…クルマがニューロリンクに対応していればさらに楽だし。
VIOLET:
そのマスターが言う「全身の神経をニューロチップで制御する」さらに「電脳空間で訓練をつむ、電脳空間を制覇する」さらに外部のデバイスを「ニューロリンクし最大限までその性能を引き出す」ことを同時に行う事が可能なオーバーメイドがどれくらい希少なのか? 理解していますよね?
すみれ:
………………それは理解しているつもりだけど…認めたくないの。
すみれ:
すみれはこんなチカラいらない! ただの…お手伝いのメイドでいたいの…お兄ちゃんや凛空様にお仕えする…ただのお手伝いのメイドで…
VIOLET:
それは現実逃避です。
VIOLET:
マスターはそのチカラで護る為に戦うと誓ったじゃないんですか? この場所や、ご友人や、凛空様や…あの人を…
すみれ:
……………
SE:
ぽーん♪
すみれ:
待たしてゴメンてお仕事だったんですよね? はいそうです凛空様にメッセージもらって。 いえVIOLETとお話してたので退屈とかしてませんでしたから。
すみれ:
姫様、おみやげって、さっき皆様と美味しいいクッキーいただきましたし…それより姫様とか、そもそも戦闘機だったんでしょ? ほとんど積めないのにどこにこのぬいぐるみを…えっ? お兄ちゃんが座席で抱えてきた? ぇぇ…。 それに何メイドにひざまずいてるんですか? いや受け取りますけど…
すみれ:
嬉しいですよ、可愛いですし…でも悪いみたいで…だってすみれだけ別にお土産もらって。
まあそうですね…すみれは凛空様のメイドなので。 まあお兄ちゃんの愛人です。妾です…。命令で夜伽とかはしませんよね。そうですけど。
すみれ:
それはデートの時にはプレゼントもらってましたけど…
ここはもともとは凛空様とデートをするために作った部屋?
凛空様からは他のメイドとデートをしたいときには使ってもいいと…はぁ…それで、今日はすみれとどうしてもデートしたいから凛空様に許可をもらってすみれを呼び出してもらった? それでプレゼントをもってお願いしにきた? 何をですか?
すみれ:
すみれを抱きたいと…返事はって…
このクマさんお兄ちゃんの匂いがします。フランスからずっと抱えてきたからですね…。
こんな状態にして、すみれが断れるわけないじゃないですか…。 すみれを好きにしてください…お兄ちゃん…。
すみれ:
ちょっとお兄ちゃん!いくら好きにして良いっていったってこれはちょっと恥ずかしいですよ!
すみれ:
そ…それは凛空様と夜伽するまでは、お兄ちゃんとのエッチは預けにしてましたけど。 だからってこんなに飢えてなくても…。 すみれだって知ってるですよ。 何をって?
すみれ:
お兄ちゃん今は優音お姉ちゃんにご執心じゃないですか? 随分と頻繁にシテますよね? ご主人様特別枠までとって。 何で知ってるんだ? 情報収集はすみれの得意分野です。
すみれ:
というのは冗談で、優音お姉ちゃんって他のメイドさんとあまり話さないじゃないですか? 距離があるというか。 でもすみれには良く話しかけてくれるんです。 なんか波長? が合うみたいで。 それで色々親しくなって、実はお兄ちゃんが枠までとって通ってくれるくらいに大切にしてもらってるんだよ? ってもう恥ずかしそうに喜んでたから。
すみれ:
あの優音お姉ちゃんを陥落するとは…このメイドタラシ、女タラシ! 今のこのクラブのトップエスコメイドですよ? 優音お姉ちゃんのお客様に知られたら刺されますよ? うふ♪
すみれ:
でも…すみれも含めて他のメイドを構い過ぎて凛空様を悲しませたら…わかってますよね? うん凛空様が一番だと…ならいいです。
すみれ:
そうですね、折角なのでプールのお部屋行ってみたいです。 でわシャワーで泡を流しちゃいましょう。
すみれ:
本当に裸で入れるプールだ…贅沢。 ステキです…夢みたいです。こんな所用意されたら女の子ならみんなメロメロになっちゃいますね、麗奈みたいな事を言う? 麗奈さんがここに来た時にそう言ったんですか?
すみれ:
そういえば麗奈副メイド長ってWhityGarden の前は久美メイド長と一緒にGreenWood'sに所属していたんですよね。 あーそう麗奈さんもこの部屋に来たと。 ふぅ~ん…久美さんは?
すみれ:
お兄ちゃん、もしかして幼い女の子なら誰でもいいじゃない? えっ?久美には手をだしてない? 本当かな…?
すみれ:
まあいいです! そのかわりメイドと夜伽するときには他のメイドの話はしないように。女の子は急転直下で機嫌悪くなりますからね。わかった? えっ凛空様にもそういわれた? もう! 言ったそばから! まあ凛空様の事ならすみれの前ならいいけど…大丈夫なのかなこのお兄ちゃんは♪
すみれ:
こうやってずっとお兄ちゃんに抱かれたかった。メイドとして愛しているのは凛空様だけど女としてはお兄ちゃんを愛してるから。
すみれ:
ねえお兄ちゃん、すみれが凛空様を愛しているのはやっぱり条件付けとかの影響が大きいの? そんな事考えるなって…だって…凛空様に抱かれた時はお兄ちゃんと全然違って‥なんかすみれがすみれで無くなっちゃうようで…でも幸せで…でも…とても怖くて…
すみれ:
そんなに凛空に抱かれるのが怖いなら、お兄ちゃんと凛空様と二人で抱いてあげようか? そしたらすみれはすみれを失わなく凛空様に愛されて抱かれる幸せも味えるだろ? ってえぇ~それって3Pってことですか? そんなことしたらすみれ幸せで壊れちゃいますよ!
すみれ:
はい…次回までに凛空様と相談しときます…。 今日はお兄ちゃんだけで…抱いてください。
すみれ:
お兄ちゃん…気持ちい…です…幸せです…でもすみれ…あまりもたないかも…あのね…お兄ちゃんのおちん〇ん…舐めたいです…だから…アレしよう?
すみれ:
じゅるぅ♪じゅるぅ♪じゅるぅ♪
お兄ちゃんのおちん〇んおいちいですぅ…
うん…大好きです…すみれは…淫乱だから…知ってるでしょ? うん変態なの…
だから…お兄ちゃんのおちんち〇大好きなのぉ…
うん…欲しい…欲しいの…
すみれ:
うん解ってる…お兄ちゃん…すみれのおま〇こにお兄ちゃんのお〇んちん下さい…おねだりする…こう…擦りつける…お願いします…挿入(い)れてください。 うんすみれは…エッチの時は変態で甘えん坊です♪…うん…ちょうだい…♪
すみれ:
あぁぁぁあああああああああああんっ! いぃぃぃい!
SE:
ぱんっ! ぱんっ!ぱんっ!
すみれ:
そうっ! 激しく突いてぇ下さいぃぃ! はぁい! 言いますすぅ! お兄ちゃんのおちん〇ん大好きですぅ! もっと奥まで突いて下さい!
SE:
ぱんっ! ぱんっ!ぱんっ!
すみれ:
あぁぁぁん! あぁぁぁん! 奥まで来てる! 子宮口まで届いてますぅ! 気持ちい!
幸せですぅ! はいっ! もっとケダモノのように抱いてください! すみれの事!
犯して欲しいですぅ!
すみれ:
うぐっ! あぁ~だめぇ~またきちゃうかもぉ…
SE:
ぐちゅ♪ぐちゅ♪ぐちゅ♪ぐちゅ♪
すみれ:
すみれの事可愛い? 嬉しいぃぃ! もっと動いてぇお兄ちゃんの事、気持ち良くさせるぅ! こうぅ!
SE:
ぐちゅ♪ぐちゅ♪ぐちゅ♪ぐちゅ♪
すみれ:
すみれの膣内(なか)熱いぃ? もっと突きあげてもいいよ? すみれ受け入れるから!子宮の中まで突きあげて入れてぇ!
SE:
ぐちゅ♪ぐちゅ♪ぐちゅ♪ぐちゅ♪
すみれ:
うんっ! そろそろ! 限界かも…お兄ちゃんも?
SE:
ぐちゅ♪ぐちゅ♪ぐちゅ♪ぐちゅ♪
すみれ:
うんっ! お兄ちゃんもそろそろ? だったら激しくするぅ!
SE:
ぐちゅ♪ぐちゅ♪ぐちゅ♪ぐちゅ♪
すみれ:
お兄ちゃん!お兄ちゃん!お兄ちゃん!お兄ちゃん!
うんっ! 今日はすみれの膣内(なか)で射精(だ)して大丈夫だよ?
あんっ! うんっ! いつでもいいよぉ!
!
SE:
ぐちゅ♪ぐちゅ♪ぐちゅ♪ぐちゅ♪
すみれ:
あんっ!あんっ!あんっ! あんっ!xxxxx!? 射精(だ)してお兄ちゃん!!
あぁぁぁあぁあああxxxxxxxxxxxxxx! イぐぅぅぅぅ!
SE:
どぴゅっ!
SE:
ぴゅるるるるるる!
すみれ:
あぁxxxxxxxxxxxxxxxx!!
うっ!?
すみれ:
はぁっ…はぁっ…はぁっ…はぁっ…
どろっ♪
すみれ:
はぁっ…はぁっ…はぁっ…はぁっ…
とろぉ~♪
すみれ:
はぁっ…はぁっ…はぁっ…はぁっ…
ぎゅぅううう!
すみれ:
お兄ちゃん…愛してる…うん…嬉しい…
すみれ:
お兄ちゃん…好き~…ちゅうぅぅぅう! ふへぇ…すみれ、幸せ…です…
〇翌朝
真理愛:
遅い‥
すみれ:
真理愛!?
解説:AURORAで漫画読んでます。
すみれ:
真理愛、なぜメイド服でここにいるの? 今日と明日はお休みだよね? 土日だから。
真理愛:
すみれ~、貴女今からForest行くつもりだよね? 本当は知能戦車の名前だけ送ればオーナー登録をルフィナさんがしてくれるのに
すみれ:
それは…すみれが乗る知能戦車なのにルフィナさんだけに任せるのは申し訳ないなーって思って…というより折角だから立ち合いたいなって…勉強になるだろうし。多分にすみれの趣味も入ってるけど
真理愛:
それでそのFORESTへどうやって行くつもりだったの?
すみれ:
ここから白森駅へバスがあるし、そこからFORESTへはバスが…
真理愛:
そんなのマリに頼めばいいじゃない? クルマで連れてって!
すみれ:
だって休みの日に悪いし、穏海お姉さんとか…ほら!
真理愛:
お姉さまは今日は仕事です。お仕事手伝うとか前に速攻で「マリのお手伝いはお断りしますわ」と先手で言われたわよ。
すみれ:
穏海お姉さんならたしかに言いそう。
真理愛:
だから! マリは「暇だから」すみれに一日付き合ってあげる! あくまで暇だからよ? だから申し訳ないとか思わないように!
すみれ:
連絡しないでここで待ってたのは連絡したらすみれが断るけど、さすがにここまで来てまってたら断れないからだよね?
真理愛:
だからマリは暇だからよ!
すみれ:
ありがとう真理愛
真理愛:
さあ行くわよ!
真理愛:
昨日は随分悩んでる顔してたから心配だったけど、今日はすっきりした顔してるわね。安心したわ。
すみれ:
そんなに悩んでる顔してた?
真理愛:
まあね。
真理愛:
剛史お兄ちゃんに抱いてもらって沢山気持ち良くしてもらってぇ悩みなんか飛んじゃったかなぁ~? まあそれなら、それで良いんだけどね~♪
すみれ:
ひぃぃぃぃぐぅぅう! そ…そんな事ないよ!
真理愛:
でもお兄ちゃんとエッチ、シタんでしょ?
すみれ:
そ…それは…シタけど‥
真理愛:
もう大変だったんだから、澄お姉ちゃんと有虹子お姉ちゃんが「一緒に寝ようと思ったのにすみれがいない!」ってお大騒ぎで、結局凛空お姉ちゃんが引き取ってたけど。
すみれ:
そうなんだね‥。
真理愛:
それで、悩みは解決したの?
すみれ:
うん。一個は…解決した。
真理愛:
一個はか。 複数あるんだ。
すみれ:
ねえ真理愛、義務に見合う高貴さとか自信とか、たぶん誇り? とかって何だと思う?
真理愛
えっ? 何それ?
〇エンパイアクラブFOREST保安本部格納庫
里緒奈:
マンデリンでございます。
エステル:
メルシー里緒奈。味合わせていただくわ。
SE:
ガチャ♪
すみれ:
お客様かな?
すみれ:
格納庫の前にティーテーブルとパラソル?
真理愛:
あれエステル様じゃない? 本物?
すみれ:
エステル様って誰?
真理愛:
すみれ知らないわけ? 欧州エンパイアクラブ、最大のクラブグループ、フォーシスターズのエステル・ルヴェール総裁よ!
すみれ:
総裁? オーナーじゃなくて? どういう役職?
エステル:
ヴェルコヴァー博士、でわ今回新しく開発された新型知能戦車についてご説明をお願いいたしますわ。
ヴェル:
博士とつけるのはご遠慮を…
フランソア:
エステル言ってあげて、フランソアが言ってもきかないんだよ。
紅葉:
くすすっ♪
エステル:
博士、それはイケマセンわ。 敬称や役職名はその背後には社会への責任があります。その敬称を回避することはその社会を裏切るに等しい行為です。 責任から逃れてはなりませんわ。
ヴェル:
そんな事、ヴェル解ってるよ! だからDrとか博士とかつけてほしくないってエステル様だって知ってるでしょ! ヴェルは自由でいたいの! エステルお姉ちゃんのイジワル!
エステル:
まぁ~♪ イジワルすぎましかしらね~♪
フランソア:
はぁ~…エステルに逆切れできるとかヴェルと悠里くらいだよ。
すみれ:
エステル様って面白いお方ですね
里穂:
ひぃぐっ!
真理愛:
すみれ、貴女何も感じないの? エステル様を見て怖くないの?
すみれ:
とてもお強い方だとは思います。個体近接戦闘能力は「機能制限がかかっている」フランソアさんと同程度。しかしエステル様とフランソアさんとは強さの質が違います。汎用個体戦闘能力のフランソアさんに対し、団体戦闘指揮能力に特化した強さをエステル様からは感じます。
真理愛:
…すみれ?
里穂:
…………
すみれ:
あっ! 里穂さん紹介が遅れました、うちのクラブに新しく入った真理愛です。穏海お姉ちゃんのシスターです。
真理愛:
真理愛です。少尉、最年少エースに会えて光栄です! 噂はかねがね
里穂:
恥ずかしいな。ロッテから話は聞いてるがんばってね。
真理愛:
はいっ!
エステル:
だいたい理解いたしましたわ、この番兵君と同程度の知能とアタッチメントが存在するのなら、どうでしょう箒で庭を掃いてみるとか? キャッチフレーズとしては平時にはメイドとして活躍できる汎用知能多脚戦車とかいかがかしら?
ヴェル:
もちろん箒のアタッチメントもあるし、雪かきのスコップもある! すでにチーズオーナーのエンパイアクラブエメンタールで桃恵のもと実証試験済だよ
フランソア:
兵器のデモンストレーションで箒で庭を掃くとか出資者が見たら卒倒するよ? ヤメテ…
エステル:
でしたらマナピュレータで卵を割らずに掴むとか? もしくは逆に綺麗に卵をわって目玉焼きを作るとかどうかしら?
ヴェル:
もちろんできるよ!
フランソア:
何時の時代のネタ? メイド業務から離れようよ…紅葉~笑って無いで突っ込んでよ!
紅葉:
くすすすすっ♪
エステル:
紅葉、そんなにオカシイですか? これでもわたくしは真面目に提案しておりますのよ? そんなにズレております?
紅葉:
もうダメですわ! 息ができませんわ! お腹が痛いです!
ヴェル:
なんか奇抜さが足りない
ロッテ:
ヴェルさんこういうレセプションは標準的なモノを
そろ~(ジャンヌがにじり寄っている)
ミシっ! 一瞬でロッテの首を羽交い絞めにしていつでも首の骨を粉砕できるようにするジャンヌ
ロッテ:
!?!!!!!!(声も出せない)
ヴェル:
ひぎぃっ!
ジャンヌ:
ロッテ…なんで出張先で貴女の恋人の里穂さんからロッテとパートナー契約をしたという報告をお姉ちゃんは受ける事になるのかな? 里穂さんと付き合ってたことさえ何にもお姉ちゃんロッテから聞いてないんだけど?
ロッテ:
お姉ちゃん!…そ‥それはですね…お姉ちゃんは任務で世界中のどこにいるかもわからないじゃないですか! 機密ですし! ですから報告なんかできない…
ジャンヌ:
ロッテなら私の居場所なんかサイバースペースですぐに解るでしょ? だいたい貴女…フランソア様と紅葉お嬢様のシスターじゃなかったの?
SE:
ミシミシミシ!
ロッテ:
里穂とはですね~! 色々ありましてぇ!
ルフィナ:
ひぃぃっ!
ジャンヌ:
なんで妹の貴女にはあんなに可愛くて礼儀正しく真面目で良い娘の恋人ができるのよ? 私には浮いた話も何もないのに…
SE:
ミシミシミシ!
ロッテ:
お姉ちゃん苦しい!
ジャンヌ:
出張先であんな可愛い子から何も知らないのに「お姉さま」って言われたら…どういう気持ちになるとおもう?
ロッテ:
だからそれはですね~! お姉さま達助けて下さい~!
フランソア:
ロッテが悪い。里穂がジャンヌさんに気があると勘違いしたジャンヌさんの誤解を解くの大変だった。だいたい実の姉に連絡してないとか…ありえない。 反省するべき。
エステル:
あの娘達ですわよね
紅葉:
そうです紹介いたしますわ。
里穂:
ちょっと里穂は席を外します! スイマセン! ジャンヌお姉さま! ロッテっ!
エステル:
どうぞ行ってらしゃいませ。可愛いですわね。
フランソア:
うん可愛いのは全力で認める! 二人ともちゃろ。
紅葉:
お二人ともごきげんようですわ
すみれ:
ご…ごきげんようです
真理愛:
ごきげんようです。
エステル:
はいごきげんようですわ。
エステル:
貴女がわたくしと同じレアスキル、トリプルアクセルをお持ちの上原真理愛さん。 そしてPrincesse électronique(プリンセス・エレクトロニーク)・ネットワークウィーザードの古都埼すみれさん。 ですわね。 お二人には直接是非お会いしたかったので嬉しいですわ。
真理愛:
わたくしの名前を御存じなんですか…光栄です
すみれ:
プリンセス・エレクトロニーク?
フランソア:
すみれを混乱させる事を言わない
エステル:
すみれさんにはわたくしは何も授けることはできませんが、ここの紅葉やフランソア、ヴェル、ロッテさん、里緒奈さんなどご教示を受けるべき方々が多くいます。その方々に任せますわ。 真理愛さんには
ジャンヌ! アレを持って来て頂戴!
ジャンヌ:
御意!
ジュンヌ:
持ってまいりました。
エステル:
ジャンヌご苦労。
真理愛さんにこれを差し上げますわ、開けてみて手に取ってみて下さいませ。
真理愛:
わたくしにですか?
真理愛:
軽い…でも鋭い…
エステル:
新開発の強化テクタクト合金アルファエックス製のコンバットブレードですわ。
もともとはわたくしとフランソアの専用武器として開発していたのですが、真理愛さんなら使いこなせるでしょう。
軽く硬く強くそしてしなやか。
貴女ならその刃(やいば)で真空を作り出し銃弾を切り裂き、鋼鉄をも切断することが可能になるでしょう。 その刃を貴女に授けます。
エステル:
でも真理愛さん、忘れないで下さい。
その刃は人を切る為のものではありません。
貴女と貴女が護るべき人達を護る為の刃です。
真理愛:
エステル様。 そのお言葉、この刃と共に心に刻みます。
真理愛:
ねえマリが居て邪魔になってない?
すみれ:
邪魔になんてなってない。
真理愛:
実は兵器だから、すみれよりはほら、先にミリタリア入隊したからマリでも少しお手伝いできるところがあるかなーとか思ってついてきたんだけど
見てても全然何やってるかわからないし。今は何をしてるの?
すみれ:
今はすみれのパーソナルデータをこの子に教えたり、すみれにあわ
せて細かい調整をしてるんだけど…うーん元のOSのスペックがこれだと…
マリ:
名前は何にしたの? 名前付ける為に今日は来たんだよね?
すみれ:
この22式多脚知能戦車の愛称のチェンタウロとはギリシア神話に登場する半人半獣の種族ケンタロスのこと。その女性のケンタウロスことをケンタウレといってその有名な神話の登場人物「ヒュロノメ=Ὑλονόμη,」からヒュロちゃんにした。
マリ:
ギリシャ神話かステキ! それにヒュロちゃんか可愛いわね。 じゃあこの子は女の子なんだね!
すみれ:
AIに性別は設定してない。 そういう項目なかったし…
マリ:
……そう…
解説
ヒュロノメー(古希: Ὑλονόμη, Hylonomē)は、ギリシア神話に登場するケンタウレ(雌のケンタウロス)である。 長母音を省略してヒュロノメとも表記される。
オウィディウスの『変身物語(転身物語)』巻12で語られているラピテース族の王ペイリトオスとヒッポダメイアの結婚式で起きたラピテース族とケンタウロス族との戦いのエピソードに登場する。テッサリアー地方のケンタウレの間でもヒュロノメーほど美しい女性はおらず、同じく美貌で知られたケンタウロスであるキュラロスの心を艶やかな物腰と愛の告白でつかんで結ばれた。
真理愛:
(なんか昨日もそうだったけど時々すみれの事、ものすごく怖く感じるんだけど…威圧感? が時々ドバっとでる時がある…なんだろう?)
すみれ:
う~ん…やっぱり根本的なオペレーションシステムの段階で反応速度の設定数値がすみれの要求速度に全然追いついてない、しかしそこを弄ると全ての数値をそれに合わせてバランスをとらないとならないし、これ制御OSごと書き換えるしか…(ぶつぶつ)
ルフィナ:
二号機はレギオスで良いのね。
レイラ:
はいそうです。 お願いいたします!
ヴェル:
レギオスかぁ~残念だけど三段変形はしないかな。でもでも! 誘導ミサイルは搭載してるから!
ライラ:
はい? 三段変形って何ですか? SF作品の中で登場する自律型移動都市の名前からとったんですが…
ヴェル:
えぇ~! 機甲創世記モスピーダのアーモソルジャーじゃないの?
蒼いナイフに集めた Moonlight!
行き場失くしたお前を反射す十字架ぁ~♪
(失われた伝説を求めて から)
レギオスといえばモスピーダでしょ!
ライラ:
違います!
Brave your truth, and brave yourself
So we can go somewhere with the DITE
keep hope alive,now we wanna find the new world~♪
(Brave your truth から)
の方です。鋼殻のレギオスのレギオスです。
ルフィナ:
(苦笑)
失われた伝説を求めて
Brave your truth
すみれ:
あのルフィナさん、この子ってすみれの専用機で、すみれだけが乗れるように本当に調整してしまってよろしいのでしょうか? もしよければ、かなり「大胆」にしちゃいたんですけど…ダメでしょうか?
真理愛:
(すみれって大胆なことけっこうするのに、普段「大胆」て言葉はそういえば使わないよねそれが…大胆って?)
ヴェル:
それはもうデータ取り終わってるから! その子は後はすみれちゃんしか乗らない専用機! 好きに調整しちゃっていいよ! ガーンとヤっちゃえぇ!
ルフィナ:
だそうよ!
すみれ:
はい解りました! やったっ!
ライラ:
あのすみれが「やった」とは。 本当にすみれは機械を弄る事が好きなんだな。
SE:
カタカタカタ♪(ARキーボードだけど一応音が疑似でなるようにしてある)
すみれ:(以下超早口)
キャリブレーション取りつつゼロ・モーメント・ポイント
および中枢パターン生成装置を再設定
擬似皮質のマイクロマシンポンプに制御モジュール直結
ニューラルチップ・リンケージ・ネット ワーク再構築
メタ運動野パラメータ更新
フィードフォワード制御再起動
伝達関数コリオリ偏差修正
運動ルーチン接続
インタラクティブシステムオンライン
ブートストラップ起動
偏向電離リフレクターリアクター正常稼働
パワーフロー正常
全システムオールグリーン!
真理愛:
ひぃぎぃぃ!(本気でドン引きしている)
〇BGMは当然これで!
strike出撃
すみれ:
22式多脚知能戦車チェンタウロ・ヒュロノメ 起動!
SE:
うぉ~ん!♪
すみれ:
座席を格納してステップを格納する。
真理愛、気を付けて降りて。
真理愛:
すぐ降りる!
レイラ:
こ…これは! 今のBGMは! ヴェルさん
ヴェル:
今、ヴェルの脳内で「strike出撃」が鳴りびいてるぅ! それと当然この次は!
レイラ:
「Meteor -ミーティア-」ですねコンボきますよこれ!
ヴェル:
いける! いけるよ! マルチロックオン非殺傷無力化殲滅砲撃! 来るよ!
ルフィナ:
なんですかそれ…
真理愛:
すみれ…
Meteor -ミーティア-
SE:
うぉ~ん! ガッシャン!
イケナイ凛空ちゃん 第五十二話「Edel Lilie」 おしまい♪