イケナイ凛空ちゃん 第五十二話「Edel Lilie」その11
真理愛:
剛史お兄ちゃん! おみやげ! あっお帰り!
有虹子:
お土産がオレより先なのかって…まあ、有虹子もお土産楽しみだけどさ…えっ? Poilâne (ポワラーヌ)のPUNITION(ピュニスィヨン)て何?
真理愛:
ピュニスィヨン! 有虹子お姉ちゃん、ピュニスィヨンは有名なパリのパン屋さんのクッキーなんだけどとっても美味しくてマリの大好物なの!
こんなクッキーです
ぐるなびippin(イッピン) 様より
ポワラーヌのクッキー ピュニスィヨン
有虹子:
でもクッキーだけ? なるほど戦闘機だから荷物があまり積めないだね。
澄:
お兄ちゃんだけズルイです! 澄も真理愛の髪なでる!
真理愛:
くすぐったいよ~♪ きゃははっ♪
凛空:
なんでご主人様のオレが決めた事をかってに変更するのかと…マリは学園生だから穏海と一緒にすむと穏海に頼りきりになって学業に悪影響があるからと考えて一人部屋にしてたのにと。今更別部屋にするとかマリは絶対聞かないと思うがどうするんだと? もうしょうがないじゃない? 穏海と一緒の部屋ということで…
希美:
希美はお兄ちゃんに連絡してからといったのに、千穂さんと凛空さんが「いいからいいから」て聞かないんですもん
千穂:
はい‥このあと執務室ですね。 畏まりました。
穏海:
ひぃぃ(これは本当にお兄様が怒ってる時のやつだわ…叱られる…)
真理愛:
マリは絶~対お姉様の部屋で一緒に住むもん! 剛史お兄ちゃんの命令なんかきかないも~ん! ご主人様命令? マリは穏海お姉様の専属メイド! だからご主人様は穏海お姉様で~す! 残念でしたぁ♪
有虹子:
有虹子も真理愛の味方! ねえ~澄お姉ちゃんもそうだよね?
澄:
うん、まあ…そうだね(てへへ♪) 澄までマリにタラシこまれたのかって! だって真理愛、可愛いんだもん! 可愛いは正義です!
キャッキャ♪
すみれ:
バンパーにぶつけないように気を付けないと…よいしょっと…
雪音:
ちょっとすみれ、何やってるのよ! そんなのはアタシがやるからすみれもお兄たまの所へ…
すみれ:
雪音お姉さんは出張でお疲れでしょう。先にお屋敷に入って下さい。本当はすみれがクルマを運転できればクルマを駐車場まで入れて来て愛理さんも休んでいただけるのに…
愛理:
すみれはクルマを運転したいのかい?
すみれ:
はい。クルマが運転できれば皆様のお手伝いをよりできると思いますので。早く免許が欲しいです。
愛理:
そっか、すみれ明日は用事はあるかな?
すみれ:
明日ですか? すみれは午前中はちょっと用事があるのですが午後は開いてます…
愛理:
雪音少佐、愛理と少佐がいればすみれの車両訓練を行えばすぐにFORESTの総務部で特別免許発行できますよね? お時間いただけます?
雪音:
それは明日は一日中開いてるけど…出張の代休だし。でも車両訓練ってクルマどうするのさ? 貴女のじゃ…ちょっと…
愛理:
里緒奈がクルマを乗り換えたんで車両が空いてるから良かったらすみれ用で使って欲しいと言われて。
すみれ:
えっ?
すみれ:
すみれ用のクルマですか? そんな悪いですよ…
愛理:
でも一人で買い物に行ったり、練習したりするのも便利だよ? それに里緒奈はもう今は新しいクルマに乗っていてそのクルマは空いているの。 だからクルマにとってもすみれが乗ってあげる方が幸せだと思わない?
すみれ:
うん、そうですねクルマにとっても乗ってくれる人がいたほうが嬉しいとおもいます!
愛理:
でしょ! すみれならそういう感覚解ってくれるとおもってたんだ!
雪音:
ちょっと愛理? 里緒奈ちゃんの前のクルマって…えぇ~まあ愛理のクルマよりは大人しいけどさ…
愛理:
すみれ特別訓練生! 明日午後クラブFOREST保安本部で特別車両訓練を実施するので参加するように。 雪音少佐もよろしくお願いいたします。
すみれ:
はい! すみれ特別訓練生、明日午後より特別車両訓練に参加いたします!(ビシっ!敬礼)
雪音:
うん…小官も微力を尽くします。すみれ、荷物手伝うから一緒に入ろう。愛理もクルマよろしくね。
〇一時間半後
すみれ:
洗濯機が大きくて何台もあるからお洗濯が楽! 全自動だし、乾燥もガスだし高出力!あれ? 電脳通信じゃなくて…凛空様から文字メッセージ? なんだろう?
すみれ:
この服を来て、このお部屋に行ってそこで待て? どういうことなの? ご主人様命令って…えぇ…えっこの服ってこないだ買ってもらったアレだよね…ひぃぐっ! でもご主人様命令には逆らえないし…。
その12へつづく