イケナイ凛空ちゃん 第五十二話「Edel Lilie」その17

 
〇翌朝

真理愛:
遅い‥

すみれ:
真理愛!?

解説:AURORAで漫画読んでます。

すみれ:
真理愛、なぜメイド服でここにいるの? 今日と明日はお休みだよね? 土日だから。

真理愛:
すみれ~、貴女今からForest行くつもりだよね? 本当は知能戦車の名前だけ送ればオーナー登録をルフィナさんがしてくれるのに

すみれ:
それは…すみれが乗る知能戦車なのにルフィナさんだけに任せるのは申し訳ないなーって思って…というより折角だから立ち合いたいなって…勉強になるだろうし。多分にすみれの趣味も入ってるけど 

真理愛:
それでそのFORESTへどうやって行くつもりだったの?

すみれ:
ここから白森駅へバスがあるし、そこからFORESTへはバスが…

真理愛:
そんなのマリに頼めばいいじゃない? クルマで連れてって!

すみれ:
だって休みの日に悪いし、穏海お姉さんとか…ほら!

真理愛:
お姉さまは今日は仕事です。お仕事手伝うとか前に速攻で「マリのお手伝いはお断りしますわ」と先手で言われたわよ。

すみれ:
穏海お姉さんならたしかに言いそう。

真理愛:
だから! マリは「暇だから」すみれに一日付き合ってあげる! あくまで暇だからよ? だから申し訳ないとか思わないように!

すみれ:
連絡しないでここで待ってたのは連絡したらすみれが断るけど、さすがにここまで来てまってたら断れないからだよね? 

真理愛:
だからマリは暇だからよ!

すみれ:
ありがとう真理愛

真理愛:
さあ行くわよ!

真理愛:
昨日は随分悩んでる顔してたから心配だったけど、今日はすっきりした顔してるわね。安心したわ。

すみれ:
そんなに悩んでる顔してた?

真理愛:
まあね。 

真理愛:
剛史お兄ちゃんに抱いてもらって沢山気持ち良くしてもらってぇ悩みなんか飛んじゃったかなぁ~? まあそれなら、それで良いんだけどね~♪

すみれ:
ひぃぃぃぃぐぅぅう! そ…そんな事ないよ!

真理愛:
でもお兄ちゃんとエッチ、シタんでしょ?

すみれ:
そ…それは…シタけど‥

真理愛:
もう大変だったんだから、澄お姉ちゃんと有虹子お姉ちゃんが「一緒に寝ようと思ったのにすみれがいない!」ってお大騒ぎで、結局凛空お姉ちゃんが引き取ってたけど。

すみれ:
そうなんだね‥。

真理愛:
それで、悩みは解決したの?

すみれ:
うん。一個は…解決した。

真理愛:
一個はか。 複数あるんだ。

すみれ:
ねえ真理愛、義務に見合う高貴さとか自信とか、たぶん誇り? とかって何だと思う?

真理愛
えっ? 何それ?

〇エンパイアクラブFOREST保安本部格納庫

里緒奈:
マンデリンでございます。

エステル:
メルシー里緒奈。味合わせていただくわ。

SE:
ガチャ♪

すみれ:
お客様かな?

すみれ:
格納庫の前にティーテーブルとパラソル?

真理愛:
あれエステル様じゃない? 本物?

すみれ:
エステル様って誰?

真理愛:
すみれ知らないわけ? 欧州エンパイアクラブ、最大のクラブグループ、フォーシスターズのエステル・ルヴェール総裁よ! 

すみれ:
総裁? オーナーじゃなくて? どういう役職?

その18へつづく