イケナイ凛空ちゃん 第五十四話「Sacred World」その11

 
〇30分前のEmpire Club Whity Garden 応接会議室

絵美香:
ごめんなさいお姉さん嘘をついていたんです…実はお姉さん、ドイツ連邦情報局の工作員で…

絵美香:
簡単にいうとスパイなの! いままで身分を偽っていてゴメンナサイ! 良二くんも鈴奈ちゃんもこんなお姉さんなんか嫌いになったよね…

良二:
いや、絵美香特務中佐、別に誰もそんな事思わないと思うよ?

鈴奈:
いや…あの…その元上司ですし…ねえ

しずる:
お姉さま、もしかして特務中佐はお姉さまとこのショタ…いやご主人様、カッコ仮にご自分の身分を隠していた? と思い込んでいた? そんな事が可能とか?

良二:
今、ショタって言ってから、ご主人様(仮)とか!

鈴奈:
ご主人様ちょっとまって、しずるうんそういう解釈で良いと思う。

花恋:
絵美香お姉さんは特務中佐なんですね! それも情報局所属のカッコイイ!

絵美香:
ちょっとお姉さん階級とか言ってないだけど? えっ?

鈴奈:
あの一応元上司ですし中佐ですし顔くらいは知ってて当然かと? うちへ情報…もとうちですねのGSG-9へ情報を普段送ってくれていた担当中佐ですから。現地での指揮も当時、何回か受けておりますし。

しずる:
それこそお姉さまをこのショタ、ご主人様(仮)と救出した作戦の指揮も本部で御取りになってましたよね?

絵美香:
えっ? その…えぇ…これって良二くんどういうこと? もしかして良二くんも…

良二:
鹿苑寺グループはドイツでは連邦軍国境警備隊にはかなり御贔屓にしてもらってからね。ボクの担当だったし。取引先だからその顔と名前は把握してるのが当然じゃないかな? このクラブでもそうでしょ?

絵美香:
えっ…じゃあお姉さんが隠してるのを知ってて知らないふりをしてくれてたの?

良二:
とくに最初色々、ボク知ってるのか知ってないのか? それさえ曖昧にしてて…かなり不自然だったしね。表的には公言してはいけない事情? みたいなのがあるではないかとおもってね。

不自然な言動は以下参照


鈴奈:
知らないフリというか、知らないと思ってないなんて思ってなかったっていうか? 
身分どうこうは軍の命令で無茶ぶりで表的には

誰もしらない 知られちゃいけない お姉さんが誰なのか~♪
何も言えない 話しちゃいけな~い お姉さんが誰なのか~♪

良二:
今日もどこかでお姉さん 今日もどかかでお姉さん って感じだね
そういえば鈴奈も随分アニメ解るようになったね。

鈴奈:
ご主人様や久美さん、麗奈さんの話についていくために勉強してますから!

デビルマンエンディング 今日もどこかでデビルマン

鈴奈:
誰も知らない 知られちゃいけない
お姉さんの ふるさとを
何も言えない 話しちゃいけない
お姉さんの ふるさとを

しずる:
アレなんなんですかぁ? しずるが知らないお姉さまがいます…

花恋:
たぶん古いアニメの曲だと思う。 良二オーナーと久美メイド長、麗奈副メイド長は、簡単にいうと「重度のオタク」なんです。 
こうアニメとか可愛い絵が描いてある小説(ライトノベルの事)やマニアックなゲーム?(MOやMMORPGのこと)が好きで。 
鈴奈さんも一緒の部屋で暮らしているうちにそれに多大に影響というか汚染され、すでに一般の社会生活に戻るのは不可能なレベルまで汚染が進んでいるかと

鈴奈:
もうこれで 帰れない~!
さすらいの 旅路だけ~!
このやすらぎの心 知った今でわぁ~♪

しずる:
しずるの知っているお姉さまはもう居ないんですね…
あの堅物のお姉さまをここまで汚染するとは恐るべきオタクの国日本…

花恋:
どっちかというと恐るべき良二オーナーと久美さん麗奈さん、一部周囲の環境かな。

しずるにも新しい良い子が現れるよ、たぶん。

鈴奈:
明日もどかかでお姉さん
明日もどかかでお姉さん

その12へつづく