イケナイ凛空ちゃん 第五十五話「Scarlet Ballet」後半 その3

 
〇45分前保安本部前

しずる:
今日はレストランかカフェで軽食、もしくはコンビニにするかドロシーは?

ドロシー:
わたしお弁当…

しずる:
それって自分で作ってるの?

ドロシー:
はい。メイド学校で料理とか習わなかったので、練習しないといけないと思って…でもここって朝と夜は賄いがあるからお昼だけなんですけどね。

しずる:
毎日?

ドロシー:
はい。

しずる:
だからお昼見かけなかったんだ。

ドロシー:
ですのでお気になさらず、しずるは食べに行ってください。

しずる:
ちょっと何で言わなかったの! 毎日一人でお昼ごはん食べてるとか! 寂しいじゃない?

ドロシー:
だって自分の練習の為ですし…

しずる:
そういう問題じゃないの! 今までのことは仕方ないけど、今日からしずるが一緒に食べる!

ドロシー:
えっ?

しずる:
カレーにするか、シーフードか、いや王道のスタンダードにしよう!

ドロシー:
しずるダメですよインスタンドラーメンだけで食事をすませるなんて!

しずる:
コンビニに行ってもカップラーメンにするときが多いし

しずる:
よし3分たった! イタダキマス! うどんとそばとハンバーガーもあるし、けっこうローテーションできるよね。

ドロシー:
何て不健康な事考えているんですか… 

しずる:
うわっ! ウィンナーがタコさんになってる! 本当にこの世に存在するんだ!

ドロシー:
食べます?

しずる:
いや…おかず少ないし悪いから遠慮する。

ドロシー:
あ~も~! 明日からしずるの分も私が作ります。 イヤ作らせてください! そんな不健康な食事を私の為にするとか許容できません!

しずる:
えっ? いや~…そんな…悪いよ…

ドロシー:
そんな不健康な昼食を私の為にしずるがする方がもっと悪いです。 それに一人分つくっても二人分作っても手間は変りわりませんし。

しずる:
せめて材料費とか出すから!

ドロシー:
レストラン部からメイドとしての訓練の一環ということで材料は無料で配給されてますのでいりません。

ドロシー:
それでしずるは何か食べらないものとか苦手なものありますか?

しずる:
うーん普通のものならなんでも大丈夫。

ドロシー:
好きな料理は?

しずる:
ハンバーグとか、ウィンナーとか、カレー、ホワイトシチューとか…はお昼には無理だよね。 からあげ?とか

ドロシー:
大体わかりました。 生姜焼きとかチャーハンとかチキンライスとかも好きですよね?

しずる:
うん、大好き!

ドロシー:
(えっととりあえず今日の訓練が終わったら花梨さんに相談! 大胆すぎたかな? 変に思われてないよね?)

しずる:
(えー毎日の手料理のお弁当? 眩暈がしてきて、心臓がドクドクして顔が熱い…鈴奈お姉さま、しずるオカシクなってます…どうしたらいいでしょう。。。。)

その4へつづく