イケナイ凛空ちゃん 第五十五話「Scarlet Ballet」後半 その6

 
〇同時刻 白森女学園高等部

美知留:
どうしたの?

桃恵:
ちょっと靴がキツイかも?

アシュリー:
靴のサイズだけじゃなく太ももも、腰回りも、だいぶ脂肪が増えたな…

桃恵:
ギクっ!

アシュリー:
言ってみろ太ったんだろ? 

舞優:
あんだけ食ってて太らない方がオカシかっただけです。

桃恵:
大丈夫だから! これはね正常な成長の範囲だから!

アシュリー:
よしヴェルに頼んで次の登校日に公開健康診断な

桃恵:
ヤメテ!お願い!それただの公開処刑!

美知留:
ほら、後輩が待ってるんだからしゃべってないで行くわよ。

陽菜乃:
せ~んぱいぃ♪

桃美:
お姉ちゃん達、お~そ~い~!

陽菜乃:
せ~んぱいぃ♪グリグリ♪ やっとまた同じ校舎と同じ制服で学べる喜び!

舞優:
陽菜乃さん? まだ校舎の中だから…ねっ?

桃美:
この陽菜乃のたるみきってる顔とか総務部の後輩メイドには見せられない。

アシュリー:
毎年悪化してないか?

桃恵:
うん…そうだね。最初のおどおどしてのがとても懐かしい

美知留:
まあクラブ内でイちゃつかないだけいいかも? 二人とも職場では真面目だし…

桃美:
お姉ちゃんクルマ?

桃恵:
うん私の車。今日は理沙さん東京に行ってるから。

アシュリー:
私達は陽菜乃連れて遊んでから帰るぞ。

桃恵:
ごめんね実家に二人で呼ばれるって何の話だろうね?

美知留:
ヴェルもいる時にみんなで遊ぼう。できればロッテや里穂達もいれて久美ちゃんの婚約祝いもしたいから。人数もけっこう多いし予約とかはわたしが

陽菜乃:
そういうのは私がやります美知留せんぱ~い♪

美知留:
じゃあ任せるわ♪

桃美:
みんなでシフト調整して、久美のことについては良くんに話して頼んでも合わせておらおう。 そろそろお姉ちゃんいかないと

桃恵:
そうだね! みんなまた次の登校日に! でわ!

桃美:
ごきげんよぉ~でーす♪

他:
ごきげんよう~!

桃美:
美奈さん、今お姉ちゃんと学園をクルマで出ました。そうですお姉ちゃんのクルマです。えっ? そのままクラブに着いたら保安本部に行って欲しい? 保安本部ってお屋敷の中の警備室のこと? 違う…どこ? 

桃美:
お姉ちゃんわかる? 保安本部って?

桃恵:
アシュリーの新しいオフィスでしょ? 戦闘機のハンガーの後ろの。

桃美:
戦闘機のハンガーの後ろにあるオフィスかって? そうだってお姉ちゃん

桃恵:
なら。わかるわよ。

桃美:
わかるそうなので、そこに直接クルマで行きます。 着いたら連絡? 行くだけでわかる? わかりました。 行けばいいんだって。

桃恵:
解ったわ

〇Forest 保安本部 ハンガー前

桃美:
えぇえ…ロボット? なのかな?

桃恵:
たぶん戦車とロボットを合わせたものね。

桃美:
何でお姉ちゃん、さも当然のように動じないの?

桃恵:
う~ん  Forestだしね。 あってもおかしくないかと?

桃美:
そのみんなForestだからねで全て済ませるのオカシイから!

桃恵:
優香お姉さんご無沙汰してます!

桃美:
優香本部長だ! いや、お疲れ様です!

優香:
二人ともゴメンネって 速すぎ! さすが桃恵さんね。

桃恵:
走り慣れた道ですから。 なんせ実家なので♪

優香:
まあその分お茶ゆっくりのみましょう。コーヒー淹れるわ♪

桃美:
やった! カフェオーレにして!

優香:
はいはい♪ ケーキもカフェからもらってあるわよ♪

桃恵:
優香お姉さんのコーヒーとForest のケーキ。 
それは最高の贅沢ですね♪ 是非いただきます♪

その7