イケナイ凛空ちゃん 第五十五話「Scarlet Ballet」その13
〇保安本部前
ハンバーガ、うどん、カップラーメン、アイス…全力で食べさせようっていう圧がすごい何この自販機群、カロリーの暴力だよ。 深夜とかヤバそう…誘惑が…
エリシア:
奢る、何がいい?
花恋:
いや悪いから自分で買うよ
エリシア:
さっきエリシアの無茶振り聞いてくれたお礼と、それを達成したお祝い。
花恋:
そこまで言うなら、暖かいお茶、小さいので
SE:
カラン♪
花恋:
えっ? 何もしてないのに何故出てくるの? 触りもしないで…
エリシア:
ちゃんとエリシアのお小遣いから代金は払ってるから大丈夫だよ? 悪いけど自分でとって。両手ふさがってるから
花恋:
イタダキマス‥
エリシア:
召し上がれ♪
花恋:
あのさ、ぴよ吉
ぴよ吉:
ピヨっ?
花恋:
完全にエリシアの下僕になってるよね? 満足そうに抱かれて、花恋の所に帰ってくる気ないでしょ
エリシア:
エリシアとぴよ吉は盟友の契りを交わした!
ぴよ吉:
ピヨォっ!
花恋:
何その盟友の契りって‥中二病的な名前。 まあたしかに花恋達はその思春期だけどさ…
エリシア:
ふふふっ! ピヨ吉は我の力に触れダークサイドに堕ちたのだ!
ぴよ吉:
ピヨォ!!
花恋:
どこの暗黒卿さ(笑)
エリシア:
さあ花恋よ! ぴよ吉と同じく我らが暗黒面に堕ちるが良い!
ぴよ吉:
ピヨぉぉぉ!
花恋:
勘弁してぇ♪(笑)
萌香:
二人ともお待たせ!
エリシア:
萌香~!
花恋:
ビシっ!(敬礼) 萌香大佐お疲れ様です。昇進おめでとうございます!
萌香:
うわぁあああ 花恋ちゃん!! それ言わないでえっぇ!!
花恋:
なんです良いじゃないですか~! Forest駐屯地のメイド皆の誇りですから!
エリシア:
萌香は沢山メイドを助けた。だから偉くなって当然!
萌香:
それはみんなが頑張ってくれただけで、私は指揮していただけで実際に前線にいたのは詩織さんやフランソアちゃんや調査部のみんなだし、それに今回は多くの国のメイド部隊の協力もあったし。
花恋:
でも指揮していたのは萌香副メイド秘書で、クリスお姉さまからはその指揮は適格で作戦も良く、味方の犠牲を出さなかったと聞きております。でも昇進だけで勲章授与を辞退したとか‥もったいない。
萌香:
勲章頂けるような事はしてないし。
花恋:
それで萌香副メイド秘書。花恋はどこに連れていかれるですか? エリシアが見せたいものがあるって…訓練の一環だから今日はエリシアと一緒に行動するようにいわれてますけど。
萌香:
それだけどお屋敷の本館よ。
花恋:
お屋敷ですか
〇Empire Club Forest 本館中央エレベータ
花恋:
あの~なんで地下4階以下があるんですか…えぇぇこれって
萌香:
花恋「少尉」、今から見るものはエンパイアクラブミリタリアの「最重要軍事機密」に分類されるもので、他言した場合は…わかるわよね?
花恋:
はい…了解いたしました(本気(マジ)モードの萌香さんだ。これはヤバイかも)
SE:ぽーん♪
花恋:
地下20階…
SE:
ウィーン!ガシャン(エレベータのドアとシャッターが閉まる)
花恋:
なんですかぁ~これぇええええええええ!(絶叫)
エリシア:
花恋が知りたがってた一つ目。 アーマーメイドだよ
花恋:
大型の人型のロボット? いや~アニメじゃないですから…。
その14へつづく