イケナイ凛空ちゃん 第五十五話「Scarlet Ballet」その14
〇同時刻
アリシア:
あれ良くみると身長がわたくしと同じくらいで、そして胸が無い?
鈴奈:
え゛っ!胸が無い…
ルフィナ:
落ち着いてねぇ!
しずる:
アリシアさんは、これは80~82のBカップかCカップ? 鈴奈お姉さまが73のAカップなので、身長がほとんど変わらないとなると…確かにね
ドロシー:
鈴奈さん! 胸の大きさだけが女の価値ではないですから!
鈴奈:
ドロシー、うんっ! そうだよね!
しずる:
そういうドロシーと鈴奈お姉さまは胸は同じサイズですが身長が違いますしカップはドロシーが勝ってますし
鈴奈:
…………
ルフィナ:
しずる…
アリシア:
鈴奈? さん?
鈴奈:
うん鈴奈と言います! よろしくね!
SE:
ミシミシ!
ドロシー:
ぐるちぃいですお姉さまぁ…
アリシア:
わたくしに昔、大変良くして下さった方にとても良くにておりましたので。 間違えてしまい申し訳ございませんでした。
鈴奈:
いいのよ! うんっ! 「コレ」は鈴奈の後輩でしずるっていうの!
しずる:
首に入ってます! 入ってますよお姉さま!
ルフィナ:
わたしはルフィナ、よろしくね
ドロシー:
ドロシーです衛生メイドしてます!
鈴奈:
それでアリシアさんは訓練を見にきたの?
アリシア:
それもあるんですが、実は来週から妹と一緒に白森女学園に通える事になりまして、わたしと同じクラスになる方が参加されていると優香さんにお聞きしまして、なのでご挨拶しようかと。3-A組です。
ルフィナ:
3-Aなら私達のクラスよ。
鈴奈:
だったらアリシアさんクラスメイトになるんだ!
SE:
ガクっ…
ドロシー:
しずるがまた…
ルフィナ:
あのさ時間あるならこの後、お昼一緒に食べない? もう一人朋絵というのが同じクラスなの、今本部で勉強会してるから誘って
アリシア:
是非お願いします。 あとできればわたくしも、アリシアで呼び捨てで、クラスメイトになるのですから
鈴奈:
クラスメイトでトモダチということでアリシアよろしく!
アリシア:
はいっ! 鈴奈、ルフィナよろしくお願いします。
優香:
ちょっと早めだけど朋絵たち誘ってお昼入ってしまいましょうか?
鈴奈:
了解です!
ドロシー:
私ちょっとしずるのこと、診てますから先に行ってください。
ルフィナ:
そう? わかった。しずるの事、まかせるわね。
SE:
ぎぃ~がちゃん♪
鉄のドアが閉まる。
ドロシー:
しずる…いくら大好きな鈴奈さんにカマッてもらいたいからって無茶しすぎだよ。
まあしずるを癒すのはわたしとしてはそれは夢がかなってるわけでいいんだけど。
ドロシー:
でも大好きなしずるとちょっとでも一緒に居たいからって新部隊に志願したわたしも無茶といえば無茶か…だからしずるのこと言えないか…。
実際、一緒にいられて幸せで、それにこうやって膝枕とかできちゃって…夢みたいなんだけど…これもすみれが調べてくれたり偶然が重なって実現してんるんだし運命だよね。 すみれには感謝してるし…すみれにはとても言えないけど。
ドロシー:
本当はニューロチップに命令すれば気絶なんかすぐ治るだけど…もうちょっとだけ…もう三分、いや五分だけ…このままで…
しずる:
(どうしよう…もう意識戻ってるとか言えない。 ドロシーってしずるの事好きなの? 嘘ー。えぇ…もしかしてすみれに頼んでまで調べてたのて…しずるを好きになったから探してた? 嘘でしょ…! そこまで…する?)
ドロシー:
あれ? 顔が赤い? 熱でも…あるのかな? どっか打ったとかじゃないよね?
ぴとっ!(手を額に当てる)
しずる:
(!? やわらかい。 ひんやりしてて気持ちい…それに優しい…)
ドロシー:
う~ん熱は無いよね。 光の当たり具合かな?
しずる:
(とりあえず寝たふり寝たふり…いや気絶の真似だった…)
その15へつづく