イケナイ凛空ちゃん 第五十五話「Scarlet Ballet」その16
〇Empire Club Whity Garden BARRoom
クリス:
エリシアと会ったら花恋はパートナーになる事は避けられない。 私は捨てられるわ…(号泣)
クリス:
それは生まれながらに決まっていること。 だから花恋を手放したく無かった。もう少しだけでも良かった…その日を遅らせたかった。 うぅぅ…でも花恋から言われたら…Forestへ行かせるのを拒否できなかったの…うぅ…
絵美香:
クリス! ちょっとまってペース早すぎるよ? まだお昼前だからね?
奈々:
クリスメイド秘書、奈々は良くわからないですけど、花恋がそのエリシアちゃん?と付き合うとしても、お姉さまはお姉さまじゃないですか? 大丈夫だと思いますよ? …けっこうそういうケースも回りに多いですしね?
絵美香:
そう! 奈々ちゃんの言うとおりだよ! うんっ! お姉さまは別枠だよね!
クリス:
花恋はとても生真面目な娘(こ)だから…そんな二人と同時に付き合うとかしないと思うの‥
久美:
良かった! クリスメイド秘書と絵美香お姉さん居た!
麗奈:
居たのは良かったけど…なにこれ?
謎のメイド
…………
奈々:
久美メイド長、麗奈さんと新人さん? お疲れ様です。
クリス:
久美さん? なにか問題発生かしら?
久美
はい、申し訳ありませんが少しお時間をいただけませんか? 絵美香お姉さんも
麗奈:
うわぁ~お昼前から全力で飲んでる…。 奈々、悪いけどテーブル席かりるね、コーヒーを4つとオレンジジュースでいいかな。お願い
奈々:
コーヒー4つにオレンジジュース一つ。 畏まりました。
まろん:
あのお姉さん達怖いことする?
久美:
怖い事しないわよ。大丈夫よ
麗奈:
…(クリスメイド秘書は怖い時は怖いけどここは黙っておこう)
奈々:
里緒奈さん特別焙煎ブレンドとオレンジュースです。オレンジジュースはシロップ多めにしてますので甘いですよ♪
まろん:
甘い…
麗奈:
まろん飲んでいいよ?
まろん:
いいの?
麗奈:
良いわよ。
まろん:
!!! ずぅ~! ゴクゴク!
麗奈:
まろん、どう美味しい?
まろん:
うん!美味しい! こんな美味しいもの飲んだことない…
久美:
奈々さん、まろんさんが飲み終わるタイミングでなにか他の甘いジュースを
奈々:
ストロベリーミルクなんかどうですかね?
久美:
うんそれでお願い。
クリス:
本日移籍してきたので、面接でご主人様の執務室に連れていったら、男性であるご主人様を見て、恐怖でパニックに…そうですか。 まろんさんの元のクラブは摘発されて解散、うちに引き取ったんですよね。 前のクラブで余程酷い目にあわされていたんでしょう。
絵美香:
……………
まろん:
ずぅ~ずぅ~♪
久美:
男性がいないForestの方が良いかもと考えたんですが、いまForestはミリタリアの事や新しい組織の設立関係で色々お忙しいみたいだし。 コチラのクラブでどうにかできないかと思いまして。 回復すれば良くんに心を開くとまではいかなくても、怖くは無くなればサロンなどの営業に近寄せず事務や掃除などの業務なら可能ではないかと…
クリス:
久美さん! まろんさんはわたしが責任をもって面倒見ます! いや面倒を見させてください。 うちのクラブで引き取りましょう。 久美さんや麗奈さん絵美香はご主人様とどうしても仕事を一緒にやることも多いと思うでわたしならクラブを回っていてもご主人様への報告や会議以外は会うのはメイド達だけですから、連れて回って慣れさせる事もできると思います。
その様子だとお部屋も一人部屋だと心配です。ある程度回復するまではわたしの部屋で面倒みます。
絵美香:
(うわー。このタイミングだしね。 カメリアコンプレックスでアリコンのクリスが食いつかないわけないか…それにまろんちゃんってクリスの好みだよね容姿とか雰囲気とか
食事は今花恋ちゃんがForestへ行っている間は絵美香お姉さんがクリスの面倒みているし大丈夫だと思うわよ。
解説:
カメリアコンプレックス
不幸な女性を見るとつい救ってしまいたくなる心理を言う。
アリコン=アリスコンプレックス。 うちだと鈴奈達以下のメンバーが対象くらいの女の子に異常に引かれる性癖。 まろんは花恋たち最年少組より一歳年下設定
まろん:
お姉さん達やさしい。
久美:
うん、怖くないでしょ? クリスお姉さんと絵美香お姉さんにまろんちゃんの事はまかせるけど大丈夫かな?
まろん:
うん、クリスお姉さん、絵美香お姉さん、お願いします…。
麗奈:
よかったね…まろん。
(別の問題で心配だ。 これ花恋がいないうちのクリスメイド秘書がまろんに溺れるパターン? あとで連絡しとくか…)
その17へつづく