イケナイ凛空ちゃん 第五十五話「Scarlet Ballet」後半 その12
萌香:
花恋大丈夫?
悠里:
あの気持ちがわかりますがまずは桃恵さんも来てますので加倉家ことを
花恋:
桃恵先輩が来ているんですか?
萌香:
うん花恋に会うために来てくださってるわ。
花恋:
私に会うために
悠里:
色々ありますが、まずは花恋は加倉家の当主でありその加倉家を正式に再開させることになります。 そしてメイドにはこのエリシアが。 加倉家の親戚として桃恵さんと桃美がいるという設定にします。
花恋:
設定?
エリシア:
花恋には全部正直に話したけど、まさか桃恵や桃美に「あなたは桃子の生体ユニットでクローンです」なんて話すわけにはいかない。
花恋:
そうだよね…それで再開って?
詩織:
加倉家には偏向電離リフレクターのパテント料による莫大な収益。そして加倉博士がお建てになったリフレクター関係の関連企業などの財産がございます。 この譲渡が先月行われました。
エリシア:
その財産の中にエリシアも含まれてる。
花恋:
財産?
花恋:
財産って? エリシアが? それに先月って!
エリシア:
そう~ぴよ吉と同じ~よろしくご主人様。それともマスターとでもお呼びしましょうか?
似合わないね~♪
花恋:
ひぃぃぃ!
花恋:
だってオカシイですよ!! エリシアとは今日初めて会っただけですし、今日FORESTに来たのだって今朝花恋が決めて! それは訓練に参加してライフルはともかく銃くらいは警護のために撃るきっけにできたらと思って。
エリシア:
そう思った理由は夢をみたからじゃない?
花恋:
えっ?
エリシア:
いつも絶対にいるはずのぴよ吉が任務の時にいなく、ライフルでミスショット。それをきっかけに人質たちが相手兵士たちにより殺害。 そのミスショットを契機に花恋はライフルはおろか銃そのもが撃てなくなり、前線から撤退することになり日本へもどってくることになった。
花恋:
なんでエリシアが知ってるの? 調べたの?
エリシア:
銃が撃てなくなったのは、その夢をみるようになったから。 でもオカシイしいと思わない? そもそもスポッターのぴよ吉がいないのにそんな任務に花恋はつくかな?
花恋:
えっ?
エリシア:
本当にそんな事件ってあったのかな? それ夢なんじゃない?
花恋:
だって任務記録は…ある
エリシア:
そんなのは夢そのものを作れるなら記録をつくる事などできる。 花恋を前線から引かせるために全てが作れらたものなら? だって花恋、ライフルも銃も怖くて握れなかったじゃなかったの? でもさっきエリシアの前で1mm以内の誤差で銃で見事にショットを決めたじゃない。
エリシア:
花恋、花恋はぴよ吉、いやセレーネとつねにリンクしている。花恋がぴよ吉のカラダを動かせるようにぴよ吉だって花恋を動かせると考えられない? 撃てないじゃない。撃たせなかっただけ。 花恋を強制的にでも戦場から逃がすために。
花恋:
ぴよ吉がやったっていうの?
エリシア:
花恋の部隊はあのあと、花恋抹殺の命令を受けた反政府ゲリラに見せかけたアヴァロンの強襲部隊により壊滅。それを救ったのはこのぴよ吉とその襲撃の情報をつかんだアリエルお姉ちゃん。
花恋:
部隊が全滅って聞いてない…クリスお姉さまだって何も…
エリシア:
軍の最高級密だからね。精鋭のオーバーメイド部隊が反政府ゲリラにより全滅させらたなどトルコ政府に説明できない。
さて新加倉家のために桃恵と桃美に挨拶しにいきましょうか、ご主人様
その13 へつづく