イケナイ凛空ちゃん 第五十五話「Scarlet Ballet」後半 その15

 
〇15分前 東京湾上空

愛花:
あのご主人様、教官が後ろで見てるみたいで操縦しづらいんですが…

理沙:
ご主人様、操縦したいからって圧力かけてもボクは席を譲る気無いですからね!子供ですか!

瑠莉:
わ…わたしはね! 久々にVTOLを操縦したいなんて…ゴホンっ! 思って…無い…か‥ら…うっ…

愛花:
操縦したいんだ…はぁ…

クレア:
人一杯で緊張した。あんなに大きいホールでの発表だと思ってなかった。

夏帆:
国際会議場でのフォーラムでしたから。各国の著名な人工生命科学の研究者の方々や大学の研究生も大勢参加されてましたし。

クレア:
夏帆はバックヤードでスライド出してたダケだからいいけど。
クレアは壇上でヴェルさんの補佐役だったら参加者の顔とかみる余裕なかったよ。 全部カボチャに頭の中で視覚情報を変換してた

夏帆:
ダケって失礼ですわね♪
かぼちゃ♪ それはかなり失礼ではありませんか? くすすっ♪

クレア:
あっちには解りはしないって…

ヴェル:
今日は各国の要人が多数来日してるから高速道路が規制中で羽田空港から飛行機だったから景色が寂しいかなっと思ってたけど、お空の景色も綺麗だよね。 

あっ! トリさんが飛んでる!

キュロちゃんの仲間だね、あれ何処のトリさんかな?

愛花:
えっ?この高度で? 自動操縦の高度設定間違えたかな?

瑠莉:
全員何かにしがみ付け! 偽装した小型軍用航空ドローンよ! 愛花緊急回避機動! 理沙ECM(電子対抗手段)とECCM(対電子妨害対抗手段)、Forestと横田ラプコン()へメーデーを送信!

理沙:
了解!

愛理:
ここ東京湾上空よ! 戦略航空自衛軍何やってるの!

注:
横田ラプコン(RAPCON: Radar Approach Control )=えんぱいあな日々の世界では日本が航空主権を取り戻している設定なので米軍横田基地は存在せず、横田は日本戦略自衛軍の航空基地になっている。しかし首都の防空のために首都圏上空を飛ぶ航空機は民間航空管制下ではなく、すべて横田の戦略航空自衛軍の管理下で行われてる。

SE:
キュィーーーン!

瑠莉:
最新型の軍用ステルスドローン! なぜこんな所に!

理沙:
対流リフレクター最大! メーデー!メーデー!メーデー!

SE:
ば~んんっ! ガシャんっ!

SE:
キュイーーーン! バババババッ!!

英奈:
そうだ、あかりの後すぐに絵里奈もあがる! 今アシュリーの回収に愛理と里緒奈がブラッホークで上がった。 バックアップには里穂とロッテがX12で待機している。

桃美:
何が起きての? 怖いよ…

桃恵:
大丈夫よ、Forestのメイドが取り乱さないの.。 みんながいれば大丈夫。

優香:
わかったわ。 わたしもすぐに管制室へ行くわ。 詩織みんなを地下のシェルターへ

詩織:
桃恵さん、桃美、少し移動しますからついて来てください。 花恋さんも

花恋:
優香大佐! 小官も同行します。

エリシア:
エリシアも当然。 花恋のメイドですから

花恋:
いいですね? 大佐、詩織さん

詩織:
御当主、わかりました。

優香:
花恋少尉、エリシア同行を許可しますついてきて。

花恋:
桃美さん、にゃん太を頼みます。 落ち着いたら迎えにいくのでそれまでよろしく

桃美:
うん! 花恋もエリシアも、気をつけてね

桃恵:
花恋、みんなを頼みます。

詩織:
二人とも私達も行きましょう

その16 へつづく