くみ泡 第八話「RENDEZVOUS 」その4
月美:
ほらまだあったじゃない!
愛里栖:
うわっ! マジ? こんな暑いのに 頭オカシイじゃない!?
店員のお姉さん:
くすすっ♪ いらっしゃませ♪
愛里栖:
うわっ! ごめんなさい!
お姉さん:
いえいえ、私もちょっとオカシイと思ってるから大丈夫よ。
うちの店長がどうしてもまだ売るって置いてるから♪
郁恵:
わたし飲み物と取ってくるわ
月美:
特製肉まん、あんまん、ピザまん、カレーまん をそれぞれ2づつ、紙袋を二つにわけて下さい。
お姉さん:
はい、特製肉まん、あんまん、ピザまん、カレーまん をそれぞれ2づつ、ちょっとまってね♪
月美:
中央病院前まで、学割、メイド割り(注)で!
SE:
ぴっぴっぴっ!
運転手:
足元お気をつけください
愛里栖&郁恵:
は~い♪
注:
物語の舞台となっている白森市は積極的にメイドを受け入れている重点自治体であり、市内のメイドには非常時の市民保護義務を与える替わりに各種優遇処置がある。市内の買い物や交通機関に割引がある。 指定のスマホなどの端末で決済することで自動的に割引が行われる。
各種割引制度は以下の萌香のセリフを参照
愛里栖:
手術前に食べ物とか大丈夫なの?
月美:
食事制限とかは明日のお昼からなんだって、だからそれまでは食べられるらしい。
郁恵:
梨音ちゃんの手術前にお見舞行けてよかったよ
月美:
うん。 あっ今、検査から帰ってきたから病室にいるって。 もうつくよーバスだよ~送信!
愛里栖:
すぐに返信だ、この「待ってる!」ネコすたんぷ可愛い♪ これオリジナルだよね?
月美:
うんかわいいよね~、じつは梨音ちゃんのオリジナルスタンプわたしもいくつかもらってる。
愛里栖:
いいな~♪
愛里栖:
えっとたしか入院棟の3Fだよね?
月美:
そうなんだけど面会の受付しないと、ちょっと行ってくるから待ってて
郁恵:
わかった。
愛里栖:
毎週二回、お見舞いに通ってたなんて…早く言えばいいのに。
郁恵:
まあ、病院に抵抗がある私たちには言いづらかったんでしょ。まあわかるけどさ。
愛里栖:
でも月美が一番思い出して辛いでしょうに。 それなのに一人で来てたなんて…
月美:
受付してきたよ~! 行こう!
愛里栖:
うん! 愛里栖、梨音ちゃんみたら喜ぶかな?
郁恵:
どうにか冷めないうちに届けられそうね。
その5へつづく