えんぱいな日々(本編) 第五百六十一話 ALIVE その1

 
愛里栖:
こんにちわ

郁恵:
起きてた

月美(ルゥナ・デルポール以下、月美):
あっ! 今日も来てくれたんだ。

月美:
ゴメンいま宿題アップするからまってね。 はいこれで宿題は終了!

郁恵:
えっ宿題! 郁恵まだやってない…というか手つけてさえない!

愛里栖:
アンタ…やった方がいいよ? ヴェルさんは普段は優しいけど、怒ると怖いよ…?

郁恵:
わかってるけどこのスマホっていうの? まだ使い方が…良くわからなくて

郁恵:
ねえ月美ぃ~郁恵にスマホ使い方教えてぇ♪

月美:
うんいいよ、私は時間はいっぱいあるから使い方はマスターしたから教えてあげる

郁恵:
ついでに…その宿題もね教えてくれると…

愛里栖:
郁恵! なに月美に依存してるのよ! ちっとは自立しなさいよ! 月美も郁恵を甘やかしたらダメ! 郁恵、勉強は自分でしないと身につかないの!

郁恵:
郁恵は月美に依存して生きていくことにしたの! だから問題ない! わからないことは月美にまかせるから! 月美一生面倒みて! 親友だよね! 郁恵を養って!

愛里栖:
ちょっとアンタ! なに情けないことをどうどうドヤ顔で宣言してるんじゃないわよ!

月美:
あははっ!

愛里栖:
月美もそこで笑ってるじゃないわよ! 
ちゃんと拒否しないとこの子マジで依存する気よ!

月美:
そもそも養うってどうやって?(笑)
でもそしたら一生一緒にいられるのは嬉しいな(笑)

郁恵:
そうでしょ! 一生一緒にいよう!

愛里栖:
ただの親友だって依存しなくても一緒にいられるわよ!

月美:
あははははっ! 楽しい!

クレア:
月美ちゃん午後のリハビリの時間だよ。 おっ今日も御(お)トモダチいるね! クレア助かる!

愛里栖:
クレアさんお疲れ様でーす! すぐ用意します! 郁恵!

月美:
えーもうそんな時間ですか…リハビリ嫌い…今日は休みでも…

郁恵がさっとテーブルを動かしてバっとかけ布団をずらす

郁恵:
そういうのはダメで~す! さあ抱えるから郁恵につかまる!

月美:
二人とも容赦なさすぎだよ…

月美:
二人に依存してるのは私の方だよ…

郁恵:
だと思うなら郁恵の分の宿題をやることで相互依存に…

クレア:
あーヴェルさ~ん? 郁恵ちゃんが自分の分の宿題を月美ちゃんにやらせようとしてますがどうします?

郁恵:
うそっ!冗談ですから! 郁恵は自分でちゃんとやります!

愛里栖:
あははははっ!

アリエル:
先生はコーヒーのホットで…よろしい…ですわね!

ぴょんぴょん♪

瑠莉:
うん…お願いするわ…

アリエル:
皆様はどうしますか!

ぴょんぴょん♪

郁恵:
あの…手が届くので…えっとお茶を…アイスで…

愛里栖:
わたしも!

エリシア:
トモダチの優しさが心に染みるエリシアだった。 お姉ちゃん、エリシアもお茶アイス。

アリエル:
先生どうぞですわ!

瑠莉:
ありがとう。 ゴメンネ呼び出して。 みんなも座って。

郁恵・愛里栖・エリシア:
失礼します。

エリシア:
うわ~お姉ちゃん満面のドヤ顔。

郁恵:
アリエルさんのドヤ顔って貴重かも?

愛里栖:
コーヒー一杯にメッチャ苦労してたしね。

瑠莉:
ふむ…さて、キミ達を呼んだのは…ルゥナくんが今朝がた意識を取り戻した。

郁恵:
!? 本当ですか! 先生! 本当にありがとうございます!

愛里栖:
良かった…本当に…良かった…

アリエル・エリシア:
…………

瑠莉:
それでやはり、周囲の人々の記憶がごっそりなくなっている…

郁恵:
はいでも! 前に先生に伝えたとおり

愛里栖:
ルゥナの記憶がなくなっていたら最初からやり直せばいいだけです!だって私達はルゥナのこと覚えてるんだし

瑠莉:
…実は記憶が無いだけではないんだ。 これは花恋くんも同じなんだが…

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