えんぱいな日々(本編) 第五百六十一話 ALIVE その3

 
郁恵:
たしか瑠莉先生が言ってましたけど、ご主人様達をクロトの子の残党? 残りの人たちが探してるって

愛里栖:
その人達が襲ってきた時にルゥナが戦えないって事ですよね?

エリシア:
そして郁恵も愛里栖も戦えない。だってマスターが保留中で少しのハイパードライブは仕えても戦闘に本当に必要なフルドライブはマスターが命令しないと稼働できないでしょ?さらに普通のハイパーメイドの能力だって使用したら法律上の問題もある。つかったら犯罪だよ?

愛里栖:
それはマスター契約をルゥナと結びなおせばいいだいだけじゃ?

エリシア:
それができないの。ルゥナと花恋のアルティメイドマスターとしての認証システムはお空の上!

郁恵:
もしかしてさっきアリエルさんが説明していた接続出来なくなっている人工衛星?

郁恵:
瑠莉先生どうにかならないですか? このままじゃ郁恵達、敵がご主人様を狙ってきても戦うこともできないし…

愛里栖:
ずっとここにいるわけにもいかないし。マスターがいないじゃ普通の所にも出ていけないから…

瑠莉:
手は無くはない。

瑠莉:
花恋くんとルゥナくんの衛星を管理している上位衛星、アテーナーと呼ぶのだがこれにはある理由で起動する時期を予め決められていて現在は休眠状態に入ってる。これを外部より起動させることはできないが、その時期が来たら必ず起動するともいえなくはない。

この時期は私達の計算では今から4年弱後だと予想している。 その時期になればルゥナくんも花恋くんもアルティメイドとしての機能を取り戻しマスター認証も可能になるということだ。

瑠莉:
幸いクロトの子残党がつかんでいる情報は、花恋くんとルゥナくんだけであり、ここにいるメンバーの存在は気付かれてない。 その4年弱の間、ルゥナくんと花恋くんには別人になってもらう。 クロトの子には二人はあの負傷で死んだという欺瞞情報を流す。
二人とも今は自分自分が誰なのかもわからないからね、ここにいるメンバーがそう思わせることも可能だ。

これはわたしの予想だが、今はなくなってしまった記憶も副脳にあたる二人の衛星には記憶のバックアップがあり、再稼働すれば…もどるとおもうし…

郁恵:
私達が二人を騙して…そんな…

愛里栖:
でもうまくいくのかな? そんなこと。

瑠莉:
私とヴェルは以前に何もかも忘れてしまった娘に疑似記憶を植え込むことで騙して他の人間にしたことがあるんだ。 新しい名前と嘘の過去。 仕方ないとはいえ到底許さる行為ではない() しかし今回は4年たったら…二人は本当の記憶を…自分を思い出すと信じている。 

あと君たちの仮のマスターだが私が引き受ける。あくまで仮でありフルドライブなどの能力はつかえないが、一般のエンパイアクラブのメイドとしてなら不自由は無いはずだ。本当のマスターである二人を待つ間だけの仮、当然わたしの命令に従う必要はないし強制もない。 心のご主人様は花恋くんとルゥナくんの二人なのだがら。 

どうするかは君たち4人に判断を任せる。

注:

郁恵:
ねえエリシアとアリエルさんはどうするつもりなの?

エリシア:
うん…お姉ちゃんはともかくエリシアはそんなに機用じゃないから花恋を騙せると思えない。 だからねその花恋がご主人様としてチカラをとり戻すまでの間、遠くに離れていようと思ってる。 まあほらルゥナと違って身体は大丈夫だし、花恋をめんどうみてくれる人も見つかったから。

愛里栖:
花恋を離れてエリシアは大丈夫なの? だってエリシアはあんなに花恋の事を…

エリシア:
大丈夫だよ! それが一番花恋の為だと思うならエリシアは花恋の為に生まれたんだから4年くらい我慢できる!  それにエリシアが好きなのはご主人様の花恋だし! ご主人様になれない花恋には興味…無いし(涙) 離れている間はイギリスのエジンバラで勉強することになってる。 花恋と再会したときにもっと頼もしいパートナーとしてのエリシアになってたいし

愛里栖:
エリシア…

郁恵:
郁恵は…ダメだそんなに強くないよ。 ルゥナと離れて暮らすとか無理…ルゥナを騙しても隣にいたい…

瑠莉:
自分のご主人様を騙して暮らすのは辛いとは思う。もしキミたちがそれをしなくても仕方ないと私は思っている。 ルゥナくんには此方から適切な保護人員を付ける事は約束するわ。

アリエル:
これはトモダチとして、二人のお姉さん役として申し上げますが、ルゥナさんは動けるようになっても今までのような強いご主人様ではなく、ただの弱い普通の娘になってしまいます。 そんな彼女をお二人にはルゥナさんが良く言っていた「トモダチ」として支えてもらえないかという気持ちがわたくしにはあります。

郁恵:
トモダチ…

愛里栖:
郁恵、ご主人様としてあんな命令だして勝手にご主人様の能力失ってメイドをほっぽり出したんだからさ! ルゥナがまた私達のご主人様になったときに顔が真っ赤になって怒るくらいに盛大に騙してやろうよ! それくらいトモダチとしてやる権利はあるとおもわない?

郁恵:
そうだね…顔が真っ赤になって怒るくらいに騙そう! そして「ご主人様ぁ ごめーん! てへへ!」って郁恵言うんだ! そうだね…やろう!

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