えんぱいな日々(本編) 第五百六十一話 ALIVE その9
月美(ルゥナ以後月美)
歩けもしないのにプールとか無理だと思う
郁恵:
やる前から無理とか言わないの
愛里栖:
はぁ~(溜息)
月美:
どうせ何やっても私の足は動かないんだよ…
だって歩いてた事さえ…思い出せないし
郁恵:
月美…
愛里栖:
クレアさん、さっきからずっとこんな感じなんですよ‥
クレア:
月美ちゃん! その言葉覚えておく! 郁恵プールにそのままゆっくりねプールに入ろう! 愛里栖もね!
郁恵・愛里栖:
はい!諒解いたしました!
クレア:
ここから先は高身長用で深いから行かないように! 気を付けて
郁恵:
はいっ!
愛里栖:
ひゃっほぉ!
郁恵:
愛里栖~遊びに来たんじゃないんだから
愛里栖:
解ってる!
月美:
郁恵! 絶対に離さないでね!
クレア:
愛里栖ちゃん、郁恵ちゃんそろそろ始めようか。 打ち合わせの通りにやちゃってぇ!
郁恵・愛里栖:
諒解しました! むふぅ♪
月美:
ちょっと郁恵! 何、私の腕をひっぺがそうとしてるの!
クレア:
月美ちゃん、愛里栖ちゃんの方に左手をそう!
月美:
ちょっと何をみんなする気なの!
クレア:
そろそろ行こうか! せーの!
月美:
ヤメテぇえぇ!
月美:
あれっ?!! えっ! 私、立ってる? 自分の足で…
愛里栖:
ほとんど支えてない
郁恵:
うんチカラかかってないよ
月美:
えっと…おおぉお! 郁恵! 愛里栖! わたし立ってる!
クレア:
そうだね月美ちゃんは今立ってるよ! でわ調子いいとこで、次レッスン2いってみようか、そこで 足をゆっくりでいいから…
クレア:
クレアと同じように左足のチカラをゆっくりぬきながら左足のふとももを意識してこうあげてみる‥‥あくまでチカラ抜く方がメインね。 でも上げようと意識して、ふととももの筋肉を意識して…
月美:
えっと…こう…おおぉお! うごいた! 郁恵! 愛里栖! 動いた! わたしの足が
郁恵:
月美すごい!
愛里栖:
ちゃんと動くじゃない月美! 何が動かないのよ?
月美:
動くんだ…筋肉がうごいてるの…月美の意思で…わかる!
クレア:
次は左をこれくらい、さっきのイメージよりこう抑え気味で…
月美:
うぅ~! こうぅ!
クレア:
愛里栖ちゃん! 郁恵ちゃん! 今だよ!
愛里栖:
郁恵いくよ!
郁恵:
おう!
ぐいっ!っと郁恵と愛里栖が一歩だけ前に動く
月美:
ぁぁあああ! 歩るけたぁ!
郁恵:
おっしゃっ!
愛里栖:
やった!
クレア:
月美ちゃんの身体、筋肉や神経はちゃんと動く。 だけどね身体が歩く方法や動かす方法を忘れちゃってるの
月美:
忘れている…
クレア:
だから、こうやって歩く方法をくりかえし覚えさせてあげれば、また歩けるようになるよ。 スマホでいえば、これやってこれやてこれやるってあるとしても最初は一個一個おしてたけど、なれていくと、パンパンパンっておせるでしょ?
月美:
はい…
クレア:
それと同じで最初は一個一個、水の中なら抵抗はあるけど浮く力、浮力ねがあるからもちあげるのは楽、ちからをぬけばゆっくりさがる、だから意識しやすい。
これを繰り返すことで、流れを身体で覚える! すると!
月美:
スマホと同じようにパンパンと無意識でできるようになって…あーなんとなくわかる!
クレア:
イメージできたかな? がんばれば、また郁恵ちゃんや愛里栖ちゃんと一緒の生活ができるようになるよ。 がんばってみない?
月美:
わたしがんばります! だから郁恵!愛里栖! そしてクレアさん 月美に力を貸して下さい!
郁恵:
力を貸すのは当然! だって
愛里栖:
大切なトモダチだからね!
クレア:
クレアはメイドを助ける為に生まれたから。
なんでも力になるからがんばろう月美ちゃん
月美:
みんなありがとう! はいっ! わたしは必ずまた歩けるように絶対なります!
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