CLUB FORESTのえんぱいな日々(本編) 第五百六十話 GiantStep その1 

 


郁恵:
むにゅ~♪ くぅ~♪

(囁き声):
いくえっ…おきて…おきてよ…

郁恵:
うぅ…くぅ~♪


愛里栖:
郁恵マジ? 夜はいつ作戦を決行するか判らないから
すぐに起きれるよう言ったのに…何で寝てるのよ

ルゥナ:
どう開けれそう?

エリシア:
構造は二階の牢と同じ。旧式の電子ロックこれなら開けられる。
ルゥナ、お姉ちゃんの端末でジャミングはかけてるけど一応、ドローン看守が来たら

ルゥナ:
ルゥナがパルスを撃ち込んで愛里栖が対処ね。

エリシア:
お願い。旧式だけどけっこうこれかかるから。

郁恵:
!! 愛里栖! ゴメン完全に寝てた…もしかしなくても今夜? 本当にやるんだ。

愛里栖:
しぃ~静かに…脱出するわよ。ここにいたらみんな…どちらしても未来が無いわ。

郁恵:
そうだね…あんな機械に取り込まれちゃうのは…郁恵…イヤ

エリシア:
さ~て大脱走の開始だよ

愛里栖:
アンタ余裕あるわね…

エリシア:
だってあとはご主人様とお姉ちゃんを救出して、セレーネを起動させるまではエリシアの役目ほとんど無いし。肉体労働は愛里栖と郁恵。頭脳労働はルゥナに任せる

郁恵:
ねえルゥナ、これからどうするの?

月美:
下層階へ階段までには看守戦闘ドローンが二体のみでいける

ルゥナ:
郁恵、愛里栖、簡単に状況とすることを説明するね。

郁恵:
うん

ルゥナ:
桃子先生がいうにはクロトの子の東アジアの拠点にしていた船がD国特殊部隊に偽装した、エンパイアクラブの保全機関により強襲破壊されたらしいの。それで慌てたクロトの子らはアヴァロンとの協定を無視してエリシアのお姉さんのアリエルさんと、アリエルのご主人様を無理やりマスターのフュージョン(融合化)を行うつもりらしいの。

郁恵:
それってアリエルのお姉ちゃんとご主人様が無理やりあの変な機械にとりこまれて死んじゃうってこと? 他のメイドのみんなみたいに…

ルゥナ:
正確には死ぬわけではないけどそういう理解で今はいいわ。 大人同士で今だから揉めているらしい。 でもこのままだと二人とも助からないので…

エリシア:
データ転送開始! 

郁恵:
制御用の首輪になにを? あれハイパードライブが使える!

ルゥナ:
桃子先生は秘密でエリシアにアリエルさんの端末と制御チョーカーの改ざんプログラムをわたして…

エリシア:
エリシア達のチカラでお姉ちゃんとご主人様を救出するのと施設のジャミング装置を破壊!

すると先日拠点の船を破壊したエンパイアクラブの軍艦が近くに来ているそうなので、それがこの研究所をみつけてくれるはず。その部隊にセレーネをつかって合流する!

愛里栖:
えぇ…なんていうかおおざっぱというか、すべてチカラ技と運任せような? まあ勢いはあるね…

ルゥナ:
大人の交渉が決裂すればアリエルさんとエリシアのご主人様の次は確実にルゥナ達よ

エリシア:
ヤルしないのです! エリシア達に桃子は全てをかけた! 桃子は最後までクロトの子の上の偉い人を鈴音と足止めするっていってた!

郁恵:
やろう! 桃子先生がそこまで郁恵たちにかけたんだもん

ルゥナ:
地下研究施設まではなるべく「敵」に気づかれたくない。 ドローンを月美のパルスアタックで一時的に麻痺させ、その間に愛里栖と郁恵が物理的破壊。

エリシア:
そしてそのドローンのチップをお姉ちゃんのこの端末を使って正常に動いてるように信号を偽装して発信せる。これで気づかれない作戦

愛里栖:
チームワークが勝負の決めてだね!

郁恵:
仲良しなら誰も負けない! アリエルさんとエリシアのご主人様を助けに行こう!

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