えんぱいな日々(本編) 第五百六十話 GIANTSTEP その2
エリシア:
後はこの看守ドローンを破壊して奥の下層への階段に行くだけなのに
何で看守の前に鉄格子があるの!
ルゥナ:
ここの収容施設の鉄格子は強化テクタイト合金製。愛里栖と郁恵でも素手では破壊できない。
エリシア、あそこに見えるドアの制御パネルらしいやつにその端末を接続できれば開けられそう?
エリシア:
それはたぶん出来るけど…まさか…
ルゥナ:
ルゥナがパルスアタックをエリシアがあの鉄格子を解除するまで浴びせかける。その間に解除して。 解除されたら愛里栖と郁恵で衛兵ドローンを破壊、エリシアが疑似信号を出すようにして
エリシア:
もしルゥナが気絶してパルスが消えたら、二人ともハチの巣だよ? というよりあの銃30mmだからミンチだよぉ?
愛里栖:
いくらルゥナでもそれ無茶すぎじゃ? 一瞬でもパルスアタックは脳に不可がかかるのにそれを持続して発信しつづけるって…
郁恵:
でもルゥナが決めた事を私達は拒否できない。 エリシアがんばって
エリシア:
ひぃ…がんばらないと肉片になるからがんばる(涙)
ルゥナ:
3.2.1でエリシアは飛び出して。 行くよ?
エリシア:
ひぃぃ…りょうかい!
ルゥナ:
3!
ルゥナ:
2っ! アルティメットドライブ!
SE:
シュン!
(飛び出したルゥナは超高速で弓を描くように機動する)
SE:
ガシャン! 人型攻撃看守ドローンが振り向いて移動物を射撃しようとするが弓移動する物体に一瞬だけ予測機動の演算が間に合わず射撃を行えない
ルゥナ:
パルスアタック!
SE:
グゥオォン!
解説:
アルティメイドであるルゥナのレアスキルの一つ。ルゥナはあらゆる信号を生成、超強力な電子エネルギーにそれを載せて発信できる。これは本来はある施設を制御するためのものであるがその能力を応用して、電子機器に固有の電気信号を掃射することでそのクロックを遅くさせたりすることができる指向性電子戦兵器を人体で発射できるという感じ
ルゥナ:
1! エリシア!
エリシア:
はぁっいぃ!!
ルゥナ:
うっ…
SE:
ギギっ(人型攻撃ドローンが少しだけ動く)
エリシア:
ひぃぃ!
郁恵:
エリシアまだなの?! マスタールゥナがもうモタナイよぉ!
エリシア:
解ってる! もうちょっと! これを書き換えれば…
エリシア:
開くよ!
SE:
ガンっ! うぃ~ん♪
愛里栖:
郁恵!
郁恵:
おう!
愛里栖・郁恵:
ハイパードライブ!
愛里栖:
どりゃあぁあ!
SE:
ゲシンッ! ボキっ!
郁恵:
その首! もらった!
SE
ぐいっ!バキンっ!(首をむしりとっている)
エリシア:
ルゥナ! 大丈夫?
ルゥナ:
ルゥナより早く偽装信号を…
郁恵:
エリシアこれ!
エリシア:
うんっ! データ転送開始! よし偽装信号完了!
愛里栖:
マスター大丈夫ですか!
ルゥナ:
大丈夫。それより、マスター…ご主人様…敬語…丁寧語も禁止って言ったよね…ルゥナ達は…トモダチ…ダカラ…
愛里栖:
申し訳ございません…
ルゥナ:
だから敬語禁止…
愛里栖:
うん…ごめん。
ルゥナ:
解ればよろしい…えへっ…
早くエリシアのご主人様とアリエルさんを助けなくちゃ…
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