えんぱいな日々(本編) 第五百六十話 GIANTSTEP その3

 
エリシア:
はっ…もう無理、走れない…

ルゥナ:
貴女が一分しか通路のダミー画像を表示できないから急げって言ったんでしょ

郁恵:
抱えて走った方が早いかも

愛里栖:
そうだね

ルゥナ:
あの扉で間違いない?

エリシア:
うん...アレ

郁恵:
エリシア大丈夫?

エリシア:
ダメ…

愛里栖:
どう?

ルゥナ:
あの角にあるカメラだけみたい。情報通り。
エリシアが回復したら、さっきみたいにカメラをエリシアとの合わせ技でダミー画像を上書きするから、急いであのドアの前まで走って、あの制御パネルにアリエルさんが用意してくれていたデータを上書きすれば…

愛里栖:
ドアを開けれるようになって、中の部屋の監視カメラは昨日の記録された風景がうつる動画があっちには映し出さるわけね。

郁恵:
二人共お願い!

エリシア:
お待たせしました。一秒前のカメラのコマを連続で一分間表示させるようした。 ルゥナと接続おーけー。変換と送射まかした!

ルゥナ:
パルスアタック!

SE:
グウォン!

ルゥナ:
みんな走って!

エリシア:
なんでこんなに高い所にあるの!

ルゥナ:
メンテナンス用だからじゃない? 大人ならちょとした脚立で届くだろうし

愛里栖:
愚痴ってないで早くやる!

郁恵:
重くはないけどねぇ

エリシア:
今転送中!

エリシア:
お姉ちゃん! ご主人様! 無事?!

月美:
うん…無事みたいよ…

愛里栖:
これが格差社会ってやつ?

郁恵:
同じ監禁部屋なのに随分、郁恵達が囚われてたお部屋と違うね

アリエル:
まあ皆様、来てくださったんですわね! ようこそ私達の監禁部屋へ♪

花恋:
待ってた

アリエル:
まずはコーヒー飲む? インスタントしかないけど

エリシア:
ちょっとお姉ちゃん! 何言ってるの!

花恋:
(苦笑)

愛里栖:
うわ、トイレがをウォシュレット付き! それも遮蔽物あるし!

郁恵:
トイレは大事、プライベートが無かった。汚かったし…

ルゥナ:
テーブルと椅子もあるしね。なんかコーヒーとかも飲めるみたいだし…

エリシア:
お姉ちゃん、能力抑制を解除するからさっさと首を出して! 桃子から渡してもらったデバイスと制御端末返すから、ご主人様はお姉ちゃんが解除して、エリシアより早いから

アリエル:
「急いては事を仕損じる」と申しますわよ。

エリシア:
お姉ちゃんはゆっくりしすぎなの!

花恋:
花恋もエリシアの言う通りだと思います

アリエル:
花恋さんまでそういうならエリシアに従いましょう

アリエル:
はい花恋さん、能力制限解除とチップの再調整終わりですわ

花恋:
ありがとう。ルゥナ、愛里栖、郁恵、ここまで大丈夫だったの?

愛里栖:
それがルゥナが無理無茶で大変だった。

郁恵:
ルゥナは能力使い過ぎでけっこう無理行ってると思う。
郁恵と愛里栖はまだ余裕あるよ

ルゥナ:
ごめん脳の回復が間に合ってない…

花恋:
これからの行動だけど、郁恵と愛里栖は花恋の指揮下に入って。ルゥナと無理やりアリエルの端末を使っていたエリシアも負担がかかってるはずだから後方で回復を優先で。バックスはアリエルが、センターは花恋、フロントアタッカーは郁恵と愛里栖。

アリエル:
了解ですわ

エリシア:
うんセレーネの所までは後ろにいる

ルゥナ:
ゴメンそうさせてもらう

愛里栖・郁恵
諒解です!

花恋:
ジャミングを制御しているCIC(セントラル・インフォメーション・コントロール)にはかなりの数の兵士がいるはず。 素手というのは無理がある。よってそこへ行くまえに警備室に寄り道して武器を調達しよう。その方が派手にやれるし

アリエル:
お祭りですわ!

エリシア:
お姉ちゃん…祭りは祭りでもこれ血祭だからね…

花恋:
でわ花恋小隊出撃! 総員撃鉄を起こせ!

愛里栖・郁恵
おうっ!

エリシア:
まだ武器もってないけどね…

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