えんぱいな日々(本編) 第五百六十話 GIANTSTEP その4

 
アリエル:
お邪魔いたしますわっ!

SE:
パパパアパパン!! ザクっ!

愛里栖:
たっぁ!

郁恵:
傭兵さん達ゴメンネ…!

ルゥナ:
終わったみたいね…

エリシア:
…惨い…まあ相手が銃持ってるから仕方なんだけど…

ルゥナ:
さすがに気の毒だね…そんな事言ってる場合じゃ無いのは解っているんだけど…

愛里栖:
本当にゴメンネ…(涙)

花恋:
みんな! しっかりして! もしこれ以上殺生したくなければさっさとここを脱出するしかない! アリエルはジャミングの解除と救援信号をエンパイアクラブミリタリアの帯域で発信お願い!

アリエル:
わかりましたわ!

花恋:
エリシアはセレーネのハンガーの場所を端末で探して

エリシア:
解った!

花恋:
他の者は他の制圧部隊がこちらへ向かってこないとも限らないから警戒を!

愛里栖・月美・郁恵:
諒解!

アリエル:
よし、熱光学音響迷彩解除、対レーダー拡散解除、通信妨害電波解除ですわ!

こちら加倉家メイド、アリエル・スカリジェですわ! これからわたくしと他メイド五名とアーマーメイドセレーネは、クロトの子、アヴァロン洋上研究所より脱出いたします! 私達はエンパイアクラブへ、オーバーメイド国際倫理規定第一条の第三項による保護をお願いいたしますので部隊を寄越してくださいませ! ここの座標は‥‥

SE:
ぐおぉ~ん

ただの海面に見えてた場所が歪んでそこに洋上プラント基地が現れる。

エリシア:
ご主人様、セレーネのハンガー確認できた! ここから3階上の第六ハンガー

アリエル:
救援通信と座標を繰り返し発信するようにセット完了ですわ!

花恋:
二人とも良くやった! みんな! 脱出するよ!

アリエル:
こっち!

花恋:
愛里栖! 郁恵! もし敵と遭遇しても牽制だけでいい! ハンガーまで全員つっぱしれ!

愛里栖・郁恵:
諒解!

ルゥナ:
解った!

玄徳:
こっこれはどういう事だ説明しろ!

哲也:
説明と言われましても、御覧の通りは無いのですかね?

鈴音:
ほうこれは大変だな♪

桃子:
あらあら~まあどうしましょう♪

玄徳:
ここは洋上だ!ヤツラはどうする気なのだ? それになぜこんなやすやすと…

哲也:
セネーネを使って脱出するつもりなのでしょう。 彼女達は別にアナタ方に捕らえれていたのではありません。 我々アヴァロンと貴方たちクロトの子の協定により留まっていただけです。 それなのに我々との協定を無視し自らが保護されぬと解ったのなら、私達にも貴方たちにも裏切られたと感じ他に保護を求めるのは必然ではありませんか?

玄徳:
どこからヤツラはその情報を仕入れたというのだ!

哲也:
それは知りませんが…。とりあえず私達は立ち去らせてもらいます。

玄徳:
なんだと?

哲也:
彼女達の処遇をどうするのか? その為に私達は話し合っていたのではないですか?
その彼女達に貴方達は逃げられた。 もう交渉する必要がありませんので。

玄徳:
…………

玄徳:
キサマ達! 裏切ったな!

SE:
ガチャ!(銃を哲也に向ける)
シュンっ!一瞬ですみれが銃を抜き玄徳の懐で構える

すみれ:
オジサン、お腹撃たれていっぱい血を出して苦しんで死ぬのと一瞬で死ねるけど死体に頭が無くなるのどっちにする?

哲也:
すみれ撃つな!少しだけ待ってやれ

すみれ:
はいご主人様

哲也:
裏切った? 裏切ったのはアナタ達が先では?
でわ私達は立ち去らせていただく。
いいですね?

玄徳:
‥‥好きにしろ!

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