えんぱいな日々(本編) 第五百六十話 GIANTSTEP その6

 
春海:
旦那様、皆様、すいません!

紅葉:
晴海がこんなに遅くなるなんて珍しいですわね

源三:
慌てて転ぶなよ

春海:
ご無理を言って見送りをさせていただきありがとうございます。
でもどうしてもお見送りだけはしたくて…なのにこんなにお待たせしてしまって…

源三:
先行する船と時間を合わせる必要もあってな丁度時間があったのだ、だから気にするな

春海:
栗田家のメイド長として旦那様に戦場に行くなとは言えませんが、必ず私達の元に無事にもどってきてくださいませ。 

源三:
心配するなすぐ帰ってくる。

春海さんのデザインを私の今風のデザインに超エディトし直しました!
カスメ2時代のかなり初期からいるキャラなのでどうしても古く感じたので。

紅葉:
いつもしている手袋もしていないほどよほど急いでおりましたのね。春海、その手もとても素敵ですわよ

春海:
紅葉お嬢様、ありがとうございます。生身の手も少しは慣れてきました。 瑠莉様を初め皆さまには感謝してもしきれないです。


春海の腕や特殊なオーバーメイドとしての能力については

紅葉:
まあそれで、急いでいたのは解るのですが、首筋のキスマークくらいは隠してもらわないとメイド長として他のメイド達に示しがつかないのではございませんか?

春海:
!? キスマーク?! どっちの側の首にですかぁ?

源三:
おい春海、オマエのメイド服は襟付きで首筋など見えないぞ。

春海:
あっ! あぁああああああああああああ!

紅葉:
パパへの呼び方も「ご主人様」から「旦那様」に変わっておりますし…その結婚指輪についても、やっと再婚したのに、それを実の娘にも内緒にしているパパの代わりにcoralの戦闘艦橋でゆっくり聞かせていただきましょうか?

春海:
紅葉お嬢様! 戦闘艦橋には他の方もいます! 許して下さいませ! 

紅葉:
許すわけございませんでしょ!春海とはわたくしが物心ついたときからの付き合いなのです!春海はずっとパパのことが好きだったのを知っております! そしてやっと再婚したのですわよ! わたくしは聞く権利がございます! どうせ他のメイドやスタッフにも内緒なんでございましょう? 栗田家の使用人全員等しく聞く権利がございます! さあ洗いざらいみんなの前で吐いてもらいますわよ!

春海:
ご勘弁を! 旦那様助けてくださいませ!

源三:
オレはこれから任務があってな…まあ春海、がんばれ。
でわ紅葉、春海、船の事は任したぞ!

春海:
旦那様の薄情もの!

紅葉:
まあパパもお気をつけていってらっしゃいませ、メイドの保護と偵察くらいなら、あの戦力なら十分すぎますでしょうし。

瑠奈:
フランソアも銃持って行かないんですか?

フランソア:
いらない。

エステル:
瑠奈、わたくしとフランソアは戦闘スタイル、速度、威力など、ほぼ同一と思ってくださいな、中距離までは二人ともストラトブレード(真空刃)もございます。

瑠奈:
ほぼ同一ですか…(エステル様と同じ戦闘力が二人いるとかどんだけなのよ……これ救援ならびに偵察任務よね? 殲滅戦じゃないよね?!)

フランソア:
ヴェルの護衛防御と援護射撃は瑠奈にまかして、エステルとフラソアは前衛に徹する。

瑠奈:
はぁ…援護射撃、任されました。

SE:
きゅぃぃぃぃぃん♪

紅葉:
全員無事で戻ってくるのですわよ

春海:
旦那様、お帰りお待ちしております…。

兵士A:
対空ミサイル、戦闘ドローンも全部起動しろ、そうだ総力戦だよ!

鈴音:
エンジンをかけておけ。すぐに離脱する。(電脳通信で無線に割り込みをかけている)

哲也:
私達を待たずに今すぐその海域から全力で離脱しろ。 私達はインドネシア経由で後からそちらへ合流する。
ぐずぐずしていると、瑠莉の事だ各国のメイド連合部隊を揃えての物量戦で踏み潰しにくるぞ。巻き込まれたらやっかいだ。

鈴音:
何? イージス艦隊から飛行物体が飛び立った?

哲也:
それは戦闘機か?

鈴音:
いえ、輸送機型のVTOL機だそうです

哲也:
栗田源三自らが起こしだ。やつめ本格占領殲滅作戦は瑠莉に全部任せて自分は、大規模部隊の侵攻前に人質に取られぬように囚われているメイド達を強引に救出する気だな。

哲也:
源三がVTOL機一機で乗り込んでくるなら、フランソア君も来ているのだろう。セレーネの試作型のバスターキャノンは花恋くんならまだ使用できないが、フランソアくんの場合は…これはそれだけでも潰しておかなければ我々の脱出もままらないか。

すみれ。

すみれ:
うん、なに? ご主人様。 

哲也:
すみれとウーラノス()にやってもらいたい事がある。

解説:ウーラノス
ウーラノス(古代ギリシア語: Οὐρανός、Ouranos)は、ギリシア神話に登場する天空神である。 全宇宙を最初に統べた原初の神々の王とされる。 ウーラノスとはギリシア語で 「天」 の意味で、天そのものの神格化である。 日本語では長母音を省略してウラノスとも表記する。
ローマ神話にも取り入れられカイルス(Caelus)と呼ばれる。

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