えんぱいな日々(本編) 第五百六十三話 禁断のパンセ 後編 その10

 
花恋:
ぴよ吉…

ぴよ吉:
ピヨ?

花恋:
月が…綺麗だね。

ぴよ吉:
ぴよ~ん。

ぴよ吉がぽんっとワゴンから降り、花恋のいる窓辺へよる。

ぴよ吉:
ピヨヨヨヨ! ピヨ!

花恋:
解ってるわよ、いくらクロトの子の病院襲撃が失敗し殲滅され、アヴァロンは機動隊長ご本人が来て本日は戦わないと言ってきたとはいえ、他の襲撃者やこの秘密を知らない関係者や来客などがここに来ないように護衛は残ってる。

花恋を誰だと思ってるのよ?

ぴよ吉:
ピヨっぉぉぉ!

花恋:
あはっ! くちばし捕まえた! うふふっ! わたしはアナタの相棒で戦友のスカーレットバレットの花恋よ。 どうだ参ったか!

ぴよ吉:
ピヨっおおおお!

花恋:
あははっ!

花恋:
!!!!!!!!!!!!

ぐらっとゆらつく

ぴよ吉:
ピヨ? ピヨオオ!

花恋:
ああぁぁああっ!ああぁぁああっ!

ぴよ吉:
ピヨオオおおおおおおおおおおおおお!

外の監視のために暗くしていた室内が明るくなり、他の三人と一匹が花恋に駈け寄る

エリシア:
ご主人様しっかりして! たぶん梨音の手術が終わってアルテミスの格子が再稼働花恋の欠損データのチェックを始めた! 鈴佳さん、メディカルセンターにいるドロシーだけでもドクターにいってこっちへきてもらって、エリシアだけじゃ最終判断は無理。理沙さんはそのまま警護にもどって花恋にはエリシアとくま太がつく、ぴよ吉もサーチをつづけて

鈴佳:
わかった!

ぴよ吉:
ぴよっ!

理沙:
了解した。

クレア:
幸喜様、しっかり押さえておいてください! 失礼しますよ月美ちゃん改めルゥナ様!ちょっとだけチクっとしますからね! 

プシュ!!

ルゥナ:
ぁぁあっあ!

幸喜:
月美は大丈夫なのか?

クレア:
はい、おもったより反応が激しかったみたいで。鎮静剤で一時的に眠ってもらってます。
皆さん、さすがに戦闘で病院の損傷が激しいので梨音ちゃんが移動可能になる30分後に屋上にVTOLが到着しますので、予定を変更して白山市にある国立人工生命科学研究所へ移動しますので準備をお願いします! そちらでお部屋を用意しますので!

小梅:
解りました。

その11へつづく