えんぱいな日々(本編) 第五百六十三話 禁断のパンセ 後編 その17
梨音:
目の前だよ? これでダメってお兄ちゃんこんなの拷問だよ!
ルゥナ:
失礼します。あの…ヴェルさんに聞いたら会っても大丈夫だということで友人代表できました。
梨音:
ルゥナお姉ちゃん!
幸喜:
月美! 良く来てくれた! 助かった!
向日葵:
ルゥナ様は体調はもうよろしいのですか?
月美:
うん! ご飯もちゃんと食べたし、大丈夫だよ
梨音:
ご飯…
梨音:
ルゥナお姉ちゃんは…夕食食べたんだ…
ルゥナ:
そうだけど? えっ?
梨音:
がるぅるぅぅっふぐぅぅぅぅ~!
幸喜:
月美、この肉食猛獣をどうにかしてくれ!
ルゥナ:
ルゥナ調教師じゃないし…
梨音:
梨音は今日はまだ何も食べてないんだ…
ルゥナ:
そうだね梨音ちゃんは手術だったもんね…
梨音:
そして窓から見えるのはうちのお屋敷の白急篠山ビル。
ルゥナ:
うんそうだね、聞いてルゥナびっくりしちゃった。大きいね80階のツインタワーってすごいよね~‥
梨音:
そんなのは関係ない、大事なのは一階部分にあるエイトテゥエルブグループのフランチャイズコンビニエンスストアなんだけどあそこは梨音がオーナーをしている店舗なの。 店長や従業員のバイトさんは雇ってるけどね。
ルゥナ:
そうなんだ…あの前のコンビニ? そこのコンビニ弁当をいただきました。あそこは梨音ちゃんがオーナーなんだ…。
梨音:
あそこのコンビニは専用の冷凍庫を準備し24時間、オールシーズン、中華まんが提供される仕組みを作ってある。特に特製肉まんは別の棚があってそこで管理し在庫切れが起こらないように梨音が直々に端末から徹底的に管理している。
ルゥナ:
貴女まさか、中華まんの為に正確には特製肉まんの為に、資金を拠出してフランチャイルズ契約をし従業員雇ってコンビニを設置したと…そんなの通販で冷凍を…
梨音:
ルゥナお姉ちゃんは解ってない。梨音が食べたいのはコンビニで蒸かした中山屋の特製肉まん! 朝からなにも食べて無いこの空腹のときにそれが今、目の前、届く所にあるんだよ…
ルゥナ:
瑠莉先生はどういったの? いつから通常のご飯食べて良いって?
梨音:
…明日のお昼の検査がよければ夕食はおかゆで様子をみるって。
内臓部分の神経への負荷が心配だと
ルゥナ:
わかった、だったら今日は寝ましょうね。ほら目をつぶって!
梨音:
えっ梨音はお腹がすいて…眠れないというか…
ルゥナ:
お姉ちゃんの言うこと聞けないと…?
梨音:
はい聞きます。 梨音寝ます。
ルゥナ:
聞き分けの良い妹は大好きよ。でわ電気消しますから、梨音ちゃんみんなに挨拶を!
梨音:
幸喜お兄ちゃん、ルゥナお姉ちゃん、向日葵、お休みなさい。
ルゥナ:
はいお休みなさい、また明日来るからね。
幸喜:
おやすみ梨音…
向日葵:
お休みなさいませお嬢様…
梨音:(小声)
お兄ちゃん……昼間までの月美お姉ちゃんとは違うよ…手ごわい…
良二:
みんなお疲れ様。
麗奈・久美:
みんなちゃろ~♪
ルゥナ:
ご主人様! 久美さん、麗奈さん!
郁恵:
ちゃろ~です!
愛里栖:
ドレス綺麗!
美里:
良二オーナーお疲れ様です!
麗奈:
キミ達に謝らなければイケナイ事があるの。
実はキミ達が救助されたとき、ワタシはForestの部隊に参加していた鈴佳お姉さま
に会う為にあの船に乗っていたのよ。だからキミ達が最初に救助されたとき会っている
んだ。 だけどうちのクラブに加入したときには初対面のフリをした。そのあとも
監視みたいな事になってしまってゴメン。 これは花恋やすみれもなんだけどね。
愛里栖:
だからすみれも最初は一緒にWhityGardenに加入したんですね。途中からGreenWoodsへ移籍になったけど
郁恵:
おどろき
ルゥナ:
でもそれは仕方ないことです、軍事機密だったし。
麗奈:
うん、言えてよかった。本当に長かったわ。
久美:
郁恵さんと愛里栖さんをお返しします。ルゥナオーナー様
ルゥナ:
うっうぅ…はい…でもオーナー様って? わたしは…
久美:
何泣いてるのよ、ご主人様でしょシッカリして。
ルゥナ:
はい…(涙)
幸喜:
今日の会議はオレの分、全部まかせてしまってすまなかったな、優秀な後輩がいて助かる。
良二:
その分、明日の午後はよろしくお願いしますよ、幸喜先輩。あと本日の宿お世話になります!
幸喜:
用意させてある。
向日葵:
幸喜お兄さまx良二様 と 久美さんxルゥナ様 どっちがいいです?
美里:
うっ…それはすごい悩ましい、どっちが受けかでけっこう変わるかも?
麗奈:
‥‥(あの子たち何言ってるのよ…本人達には聞こえてなさそうだからいいけど…腐ってる…)
幸喜:
おーいみんな見せたいものがあるから移動しよう。
その18へつづく