えんぱいな日々(本編) 第五百六十三話 禁断のパンセ 後編 その18

 
マリエット:
EmpireClubEHDEN メイド秘書のマリエット・ルシャンドルです。ルゥナオーナー様をお待ちしておりました

ルゥナ:
あの…マリエットさん、ルゥナすご~い嫌な予感がするんですが、このクラブオーナーさんて…まさかルゥナとか言い出すとかありませんよね?

マリエット:
はいその通りでございますルゥナオーナー様

ルゥナ:
やっぱり…

アリエル:
でわ詳しい説明を…

麗奈:
はい! アリエルちゃん、ちょっとまって! そういうのは座ってからにしない? あとアタシお花を摘みに…

久美:
麗奈~ルゥナちゃんにとって大変な時に何言ってるのよ

マリエット:
そうですね、でわサロンへご案内いたします。

愛里栖:
おぉ~さすが地上80階の展望サロン! 夜景がメッチャ綺麗!

郁恵:
スマホで写真撮ろう写真!

美里:
お姉さま方、美里が撮りますんで並んでください

郁恵:
悪いお願い、撮ったらルゥナと代わって三人で撮ってもらおう! いいよねルゥナ?

ルゥナ:
まあいいんだけど…ルゥナそれどころじゃ…

美里:
向日葵~!EHDENのグルチャに写真共有して梨音と美見と小梅も観れるようにするからアリエルメイド長連れて来て!

向日葵:
はい!アリエル姉さんさあ行きましょう!

アリエル:
くすっわたくしもですか♪

良二:
撮影会が始まってしまいましたね、これは結構かかりそうだ

マリエット:
すでにメイドとオーナー達のグループチャットがあるのね、これはクラブの中核としては出来上がっていると考えて良いですね。

マリエット:
どうぞ。

良二:
マリエット姉さん頂きます。

幸喜:
マリエットのコーヒーを飲むのはいつ以来だ?

マリエット:
良二さんが保坂家のクラブを再開させる為に欧州から帰国するときに幸喜か良二くんをつれてフランスに挨拶しに来た時以来ですから、ちょうど五年前です。その時と同じ豆にしました。

良二:
さすがマリエット姉さんです再会の味を楽しむ事にします。
そしてボクがあの時、ミルクと砂糖を欲しいと言ったから用意してあると。

良二:
こんなに優秀なメイド秘書が就くんだこのクラブは安泰です。

マリエットト:
そんな世辞嬉しくないです。 たいだい、良二くんと幸喜とあの瑠莉さん含めてなんて事を考えつくんですか! 血盟を超えた同盟の象徴として、篠山家、加倉家、デルポール家の合同のエンパイアクラブ。 そんなモノのメイド秘書を引き受けさせらる身にもなって下さい。

マリエット:
それで私まで欧州中央本部から急遽日本へ呼びつけてナニをあの鹿苑寺信久と企んでるんです? 良二くん言いなさい!

良二:
ボクタチハナニモタクランデマセンヨ(棒読み)。

マリエット:
このショタ狸! あんな可愛かった良二くんが、こんなに可愛く無くなったのは幸喜や信久さん、剛史さん、誠二さんの教育が悪いせいです!

幸喜:
オレ達のせいかよ?

マリエット:
しかし、あんな風景を見せられたら…私としては全力で面倒みるしかありませんでしょ。

郁恵:
これでどうにかみんな入ってる!

愛里栖:
でも夜景がはいってないよ!

郁恵:
もうそんなはいいの! ほらみんな撮るよ! せーの! にぃぃ!

アリエル:
にぃ~ですわ♪

ルゥナ:
あははっ!

向日葵:
これは確実にお嬢様は悔しがります♪

美里:
美見や小梅もね!梨音が動けるようになったら今度はみんなで撮ろうってメッセージ入れよう!

向日葵:
はいっ!絶対に早く動けるようになりたいと思うと思います!悔しさをバネにです!

その19へつづく