えんぱいな日々(本編) 第五百六十三話 禁断のパンセ 後編 その2
花恋:
それで博打とは?
エリシア:
ウーラノスだけじゃなく、すみれも完全にコチラの手に落ちたと相手に知らせる事にした。
花恋:
すみれ?
エリシア:
ぴよ吉とくま太のボディーがすみれが作ったものでぴよ吉のAI本体がセレーネなら、くま太のAIであり本体もアーマーメイドだっていうのは想像つくよね?
花恋:
あの青い機体。Drフィッツジェラルドが「ウーラノス」と言ってたやつね。そのパイロットがすみれ?
エリシア:
そう。まあ今夜には思い出すことだから、エリシアと花恋はセレーネですみれの乗ったウーラノスと戦った。まあ双方引き分けだったといおう。実はそうじゃないけど。
それであたしたちは無事にでもないけどエンパイアクラブへというよりFORESTへ保護された。
花恋:
だったらすみれに頼んでフランソアさんが寝てる間だけウーラノスが動くのだから守っていえば解決じゃない? 博打でもなんでもないじゃない?
エリシア:
ご主人様…アンタ馬鹿?
花恋:
そっ…そっ…それは花恋はバカだけど! そんなストレートに言うことないでしょ!
風穴開けるわよ!
SE:
ガチャっ!
エリシア:
はぁ~(深い溜息)
小声:(これはエリシアが一生面倒みるしかないか)
あのね~今、花恋とすみれは戦ったといったよね? 私達はエリシアもアリエルお姉ちゃんも郁恵も愛里栖もルゥナもそして花恋も、エンパイアクラブへ無事に保護されたってことは、亡命したの? わかる? それを阻止する側がすみれだから戦った? それは後にするとしてだ。
先に…雌雄を決する必要ができた
エリシア:
花恋、別に撃てばぁ~? 加倉花恋の唯一のメイドがいなくなってこれから加倉家どうするの? ご主人様~♪
花恋:
!? えっとその…あう‥
エリシア:
立場わかってる? エリシアがメイドで花恋がご主人様。 ここには大きな違いがあるよね~? どっちが「強者」でどっちが「弱者」?
花恋:
降参ですエリシア様、どうか花恋を見捨てないで下さい…ませ…
エリシア:
そうそう素直になれば良いんだよ♪ ご奉仕して差し上げましょうご主人様ぁ~
まあ見返りは要求するけどね♪
花恋:
見返り? メイドだしね花恋だってご主人様からお給金はもらってるし当然だし。
エリシア:
そういうのじゃないけどね。
花恋:
えっ?
エリシア:
話を戻す! 行動不能になったウーラノスから当然パイロットを脱出させようとした思う。これはウーラノスだってすみれが居なければ動かせないから戦力がこっちへ移ることはない。 将棋でいうと相手にコマを取られて使わることはない。 花恋、将棋ってルール覚えてる?
花恋:
うん覚えてるし、今でもスマホでやるから好きだし。 そっか相手に自分のコマを取られるて相手が使ってくるのか。
エリシア:
パイロットはでも脱出できず、アヴァロンはすみれもウーラノスとセットでForest側に奪われることになった。
花恋:
エリシア、花恋わかちゃった! その場合、すみれをスマホだとすると、まず暗唱番号や指紋認証や位置情報発信や無理やりプロテクトを外すと中の個人情報や下手したらOS事削除される! セキュリティーってやつだよね! それがすみれスマホには掛かっていた!どうかな?
エリシア:
まあ…そうだね‥あってるんだけど…
花恋:
よし! 少しは花恋がバカじゃないってことが証明できたかな?
エリシア:
だから…トモダチをスマホに例えるのは‥倫理的にどうかと…
理沙:
やっぱりボクは奥様に無料で付属してくる透明樹脂ケースとか…
エリシア:
すみれには拉致や捕獲などで敵側に渡ったとき為に処理がされていた
アヴァロンに関することや自分の生まれなどについての記憶がすみれの中から消える
まあアヴァロンに関する事以外の知識や経験は残るけどね。
花恋:
だから自分の過去の記憶が花恋と同じで無いって言ってたんだ
エリシア:
さらにすみれの位置情報はつねにアヴァロン側へ送られるようになっていた。これはアヴァロン側が回収する為だろうね。 さらにこちらでマスター登録をほかのご主人様に行うとそのご主人様を乗っ取りアヴァロンへすみれをつれていくようトラップが仕掛けられていた。
花恋:
でも当然それは今は解除したんだよね? だって凛空さんがご主人になっているし
エリシア:
今言ったやつは全部解除されている。 まあ記憶は実はすみれの中には無いけどバックアップを事前にVIORETとウーラノスがアヴァロンに秘密で取ってあったんだけどね‥
でも今もすみれに戻してない
花恋:
なんで?
エリシア:
それはまたあとで話す。
エリシア:
これは後から判明したことなんだけど、すみれとウーラノスの間に何か監視介入プログラムがあってすみれがハイパードライブを使用するとウーラノスとの接続が切断される。
だからウーラノスに乗っても今のすみれのままだと、ハイパードライブが使えない。操縦者の身体の延長線上にアーマーメイドはあるから、操縦者の反射速度がアーマーメイドの反射速度になる。 花恋なら銃や射撃をその身体でオーバードライブ無しに撃つのと有ってうつのじゃ戦闘力が違うでしょ?
花恋:
そうだね・・・そっか自分の身体のように動かせるから
エリシア:
さらに特定の対象。相手の最大の目標であるDrフィッツジェラルド本体を発見した場合は全力でそれを排除する。 まあアヴァロンにとっては最大の目的でもあるし、Drフィッツジェラルドがこの世界から消滅した時点でアヴァロンは勝利するルールでもあるし。
花恋:
ルール?
エリシア:
まあ、ここまでは把握していたんだけどね。 どこから介入されているのか? その最後の場所が特定できなかった。
花恋:
ちょっと待ってエリシア、そのすみれの中以外で介入されてウーラノスとリンクが切れるやつ? ってすみれは午前中までウーラノスがForestにあるって知らなかったみたいじゃない? 何で解ったの? さらにその介入プログラム? がDrフィッツジェラルドを狙ってるってどうやってわかったの? すみれの中には無かったんでしょ?
エリシア:
Forestにタレコミがあった。
花恋:
えっタレコミ?
その3へつづく