えんぱいな日々(本編) 第五百六十三話 禁断のパンセ 後編 その8

 
SE:
ガチャ♪ドアが開く

鈴音:
招待状は無いが用が有って来た
私はAVARON機動部隊隊長高飛騨鈴音だ

鈴奈:
AVARON…

レイラ:
ルフィナさん!どういう事ですか?高飛騨ってそれにあの顔

ルフィナ:
わたしに聞かれても知らないわよ!

由奈:
あの鈴奈さんのお姉さま?もしくはご親戚とか?

鈴奈:
あんな姉も親戚もいないわ。 そこを動くな!

ラファエラ:
当たり前だけど本当に鈴音お姉ちゃんそっくり!

鈴音:
オマエは少し黙ってろ。

私達は今日の所は争うつもりは無い! 
私の後輩に伝言と祝の品を渡してもらいたい。

伝言は、
「すみれ隊長就任おめでとう。 今度戦場で相対する時を楽しみしている。
 すみれ隊長にこの品を送る。 お前の鈴音先輩より。」以上だ。

ぽいっと、鈴奈の方向へブレードを放る鈴音

SE:
ガシャ!

由奈:
鈴奈さんそんな無造作に受け取ったら!

鈴奈:
大丈夫だ相手に敵意は無い。

ルフィナ:(無線)
私のスキャンの結果では爆発物や発信機などの細工は無いわ

鈴奈:
しかとすみれ隊長への伝言と祝の品、受け取った。必ず渡す!

鈴音:
すみれ隊長を頼んだぞ今のすみれの先輩殿。

ラファエラ帰るぞ。

ラファエラ:
えっもう帰るの? でわまたね♪ 今度は遊びましょう。 そこの紫の髪の子もね♪

SE:
ぶろぉおおん♪(車が遠ざかる音)

由奈:
本当にあのまま帰して良かったのですの?

鈴奈:
まさか正面門から堂々とすみれの隊長就任に対する祝の挨拶と品を届けに来た相手を敵だからと言って切るわけにもいかないでしょ。

由奈:
そうですが…

鈴奈:
鈴奈は悠美駐屯地副指令に直接報告してくるから他の者このままルフィナの指揮の元警護をつづけて。メインゲートの意識を失った衛兵は念のための交代も済んでると連絡があったから。

すみれが意識を取り戻した時にもし鈴奈が営倉に入っていたら、今の伝言とこの品は代わりに由奈にお願いね。品は悠美さんに預けとておくから。

由奈:
まあそんな事にはならないとは思いますが。諒解いたしましたわ。

由奈:
あれがAVARON…わたくし達の敵…


その9へつづく