えんぱいな日々(本編) 第五百六十三話 禁断のパンセ 後編



すみれ:
バイオレットトルネード!

SE:
カシンっ!

SE:
ピキキィィィィィィィ

すみれ:
ひぎゃ!刀にそって滑るぅっぅ!

SE:
どすんっ!(盛大に背中から落ちるすみれ)

すみれ:
ひゃぐっ!

SE:
カシャっ!)ブレードが突きつけられる

鈴音:
回転を加えてきたか、それはいいんだが、回転した後の運動制御はどうするんだ?

すみれ:
うぅ~…負けました。

すみれ:
うぅ~悔しい! また先輩に負けた! 今度は勝てると思ったのに…

鈴音:
はぁ~(溜息) なんで闇雲に力を足してくるかな…あのなすみれ。
前にも教えたが刀(カタナ)は力で振るうものではなく技術で振るうものだ。
そして力が大きくなればそれを制御するための技術も難しくなる。

すみれ:
先輩それは力があった方がカッコイイからです! さっきの技だってカッコよかったでしょ?

鈴音:
まあ見た目はな。

すみれ:
カッコイイは大事です! 先輩がカッコイイから先輩に認めてもらいたいからすみれは強くなりたいんです! 

鈴音:
あのなすみれ、力が強くなることと、戦いで強くなることは別で技術を上げることでも強くなるんだ。

すみれ:
先輩! その技術をねじ伏せられる力があればいいだけでしょ!

鈴音:
でわ技術がある相手が力までもっていたら? 私が赴く任務での強敵はまさにそれだ。

すみれ:
うっ…技術もどうやったらそれに力を足せるかも両方すみれは研鑽()することにします! 先輩もう一度お願いします!

鈴音:
まだやるのか? 付き合わされる身にも…まあ可愛い後輩のすみれの為だ付き合ってやる。

すみれ:
やった! ありがとうございます先輩!

研鑽(けんさん)
(技術・学問などを)みがき深めること

アリエル:
鈴音お姉さん!すみれさん!ランチタイムですわよ!手を洗ってこちらへ来て下さいませ!

アリエル:
お二人とも本日のランチは全てわたくしがご用意いたしましたのよ!

鈴音:
えぇ…そ‥そうなのか…

すみれ:
ひぎぃ! お…おいし…そう。

アリエル:
そうでございましょう!

以下このコマはすみれ・鈴音・桃子の電脳通信

鈴音:
(桃子なんて危険な事を!)

すみれ:
(桃子先生、すみれ達にシネと…)

桃子:
(大丈夫ですわよ。コーヒーは私の研究室のいつもの業務用給茶機からポッドへ注いだだけ、サンドッチの中身は私が作ってます)

すみれ:
(ポッドからコップへそそいで、サンドイッチはパンにはさんで切っただけ?)

鈴音:
(一瞬、死を覚悟したわ)

すみれ:
(すみれもです先輩…)

すみれ:
先輩、午後はどれくらいできる?

鈴音:
やれて45分かな私の部隊の訓練もしなければいけないから

すみれ:
先輩隊長さんだもんね。わかった!

桃子:
本当にすみれさんは鈴音が好きなのね

アリエル:
桃子先生知ってます? すみれがコーヒーに何も入れないのは鈴音お姉さんの真似なのです

桃子:
なるほどそういうわけだったのね

すみれ:
もうアリエルお姉ちゃんバラさらないで。

鈴音:
私の事など真似しなくてもすみれはすぐに私を追い抜くさ。 その時はアヴァロン機動部隊の隊長はすみれだな♪

わしゃわしゃすみれの髪をなでる

すみれ:
先輩そうやってすぐすみれの事子供扱いする! こうなったら先輩言う通りにすみれが強くなって隊長になって先輩の髪わしゃわしゃする!

桃子:
隊長になる為には勉強も必要です鈴音が部隊を見に行く時間に合わせて午後の講義をいたしましょう。

すみれ:
ひぃぎぃっ!

すみれ:
ねえバイオレット、桃子先生の講義室に置いていくからあなたが、すみれの代理で講義受けて、その間にすみれは射撃訓練するから! 分担作業ということで!

鈴音:
すみれ、何ズルしようとしてるんだダメだぞ、バイオレットもそういう命令は拒否してて良いと言われるからな?

VIOLET:(すみれのネックレス状のデバイス)
マスター、鈴音様の言うとおりです。私はサボリの共犯者になりたくはありませんのでその命令断固拒否します。

すみれ:
アナタそれでもすみれのサポートAI?! カジルよ!

VIOLET:
暴力反対!

すみれ:
だったらすみれの言うこと聞く!

VIOLET:
イヤです。no!.efuser catégoriquement.rifiutare categoricamente!

アリエル:
くすすす♪

桃子:
すみれさんのVIOLETは面白い成長の仕方してるわよね♪

Drフィッツジェラルド(以下Dr):
里緒菜さん、RURA(ルーラ)、VIOLET、すみれさんの意識、VIOLETが記憶していた過去記憶から作りだした疑似体験の中で安定維持できましたわ。
里緒菜さんその疑似体験の中を覗ぞこうとしたり、ましてその奥へダイブなどはしないで下さい。里緒菜さんの意識が融合し崩壊する恐れもあります。 
あくまで現状維持のみに徹して下さい。

里緒菜:
はい、了解しました…でもこのデータ…意識…RURAを通して触れていても暖かい。

Dr:
疑似体験の中身に興味を持ちますと過去意識に同調してその中に引き込まれますわよ!

里緒菜:
そうですね! 危なかった! 現状の維持に集中します!

Dr:
すみれさんを「消えさせない」で下さい、頼みましたよ里緒菜さん。

里緒菜:
はい里緒菜任されました!


花恋:
それで博打とは?

エリシア:
ウーラノスだけじゃなく、すみれも完全にコチラの手に落ちたと相手に知らせる事にした。

花恋:
すみれ?

エリシア:
ぴよ吉とくま太のボディーがすみれが作ったものでぴよ吉のAI本体がセレーネなら、くま太のAIであり本体もアーマーメイドだっていうのは想像つくよね?

花恋:
あの青い機体。Drフィッツジェラルドが「ウーラノス」と言ってたやつね。そのパイロットがすみれ?

エリシア:
そう。まあ今夜には思い出すことだから、エリシアと花恋はセレーネですみれの乗ったウーラノスと戦った。まあ双方引き分けだったといおう。実はそうじゃないけど。

それであたしたちは無事にでもないけどエンパイアクラブへというよりFORESTへ保護された。

花恋:
だったらすみれに頼んでフランソアさんが寝てる間だけウーラノスが動くのだから守っていえば解決じゃない? 博打でもなんでもないじゃない?

エリシア:
ご主人様…アンタ馬鹿?

花恋:
そっ…そっ…それは花恋はバカだけど! そんなストレートに言うことないでしょ!
風穴開けるわよ!

SE:
ガチャっ!

エリシア:
はぁ~(深い溜息)
小声:(これはエリシアが一生面倒みるしかないか)

あのね~今、花恋とすみれは戦ったといったよね? 私達はエリシアもアリエルお姉ちゃんも郁恵も愛里栖もルゥナもそして花恋も、エンパイアクラブへ無事に保護されたってことは、亡命したの? わかる? それを阻止する側がすみれだから戦った。それは後にするとしてだ。

先に…雌雄を決する必要ができた

エリシア:
花恋、別に撃てばぁ~? 加倉花恋の唯一のメイドがいなくなってこれから加倉家どうするの? ご主人様~♪

花恋:
!? えっとその…あう‥

エリシア:
立場わかってる? エリシアがメイドで花恋がご主人様。 ここには大きな違いがあるよね~? どっちが「強者」でどっちが「弱者」?

花恋:
降参ですエリシア様、どうか花恋を見捨てないで下さい…ませ…

エリシア:
そうそう素直になれば良いんだよ♪ ご奉仕して差し上げましょうご主人様ぁ~
まあ見返りは要求するけどね♪

花恋:
見返り? メイドだしね花恋だってご主人様からお給金はもらってるし当然だし。

エリシア:
そういうのじゃないけどね。

花恋:
えっ?

エリシア:
話を戻す! 行動不能になったウーラノスから当然パイロットを脱出させようとした思う。これはウーラノスだってすみれが居なければ動かせないから戦力がこっちへ移ることはない。 将棋でいうと相手にコマを取られて使わることはない。 花恋、将棋ってルール覚えてる?

花恋:
うん覚えてるし、今もスマホでやるから好きだし。 そっか相手に自分のコマを取られて相手が使ってくるのか。

エリシア:
パイロットはでも脱出できず、アヴァロンはすみれもウーラノスとセットでForest側に奪われることになった。

花恋:
エリシア、花恋わかちゃった! その場合、すみれをスマホだとすると、まず暗唱番号や指紋認証や位置情報発信や無理やりプロテクトを外すと中の個人情報や下手したらOS事削除される! セキュリティーってやつだよね! それがすみれスマホには掛かっていた!どうかな?

エリシア:
まあ…そうだね‥あってるんだけど…

花恋:
よし! 少しは花恋がバカじゃないってことが証明できたかな?

エリシア:
だから…トモダチをスマホに例えるのは‥倫理的にどうかと…

理沙:
やっぱりボクは奥様に無料で付属してくる透明樹脂ケースとか…

エリシア:
すみれには拉致や捕獲などで敵側に渡ったとき為に処理がされていた
アヴァロンに関することや自分の生まれなどについての記憶がすみれの中から消える
まあアヴァロンに関する事以外の知識や経験は残るけどね。

花恋:
だから自分の過去の記憶が花恋と同じで無いって言ってたんだ

エリシア:
さらにすみれの位置情報はつねにアヴァロン側へ送られるようになっていた。これはアヴァロン側が回収する為だろうね。 さらにこちらでマスター登録をほかのご主人様に行うとそのご主人様を乗っ取りアヴァロンへすみれをつれていくようトラップが仕掛けられていた。

花恋:
でも当然それは今は解除したんだよね? だって凛空さんがご主人様になっているし

エリシア:
今言ったやつは全部解除されている。 まあ記憶は実はすみれの中には無いけどバックアップを事前にVIORETとウーラノスがアヴァロンに秘密で取ってあったんだけどね‥
でも今もすみれに戻してない

花恋:
なんで?

エリシア:
それはまたあとで話す。

エリシア:
これは後から判明したことなんだけど、すみれとウーラノスの間に何か監視介入プログラムがあってすみれがハイパードライブを使用するとウーラノスとの接続が切断される。

だからウーラノスに乗っても今のすみれのままだと、ハイパードライブが使えない。操縦者の身体の延長線上にアーマーメイドはあるから、操縦者の反射速度がアーマーメイドの反射速度になる。 花恋なら銃や射撃をその身体でオーバードライブ無しに撃つのと有ってうつのじゃ戦闘力が違うでしょ?

花恋:
そうだね・・・そっか自分の身体のように動かせるから

エリシア:
さらに特定の対象。相手の最大の目標であるDrフィッツジェラルド本体を発見した場合は全力でそれを排除する。 まあアヴァロンにとっては最大の目的でもあるし、Drフィッツジェラルドがこの世界から消滅した時点でアヴァロンは勝利するルールでもあるし。

花恋:
ルール?

エリシア:
まあ、ここまでは把握していたんだけどね。 どこから介入されているのか? その最後の場所が特定できなかった。

花恋:
ちょっと待ってエリシア、そのすみれの中以外で介入されてウーラノスとリンクが切れるやつ? ってすみれは午前中までウーラノスがForestにあるって知らなかったみたいじゃない? 何で解ったの? さらにその介入プログラム? それがDrフィッツジェラルドを狙ってるってどうやってわかったの? すみれの中には無かったんでしょ?

エリシア:
Forestにタレコミがあった。

花恋:
えっタレコミ?

 
エリシア:
鈴佳さんの胸に甘えてないで説明に参加しろこのエロくま

くま太:
ピガぁ~

鈴佳:
ヤダって

花恋:
あれ?

くま太:
ピガァ……

鈴佳:
そっかすみれが心配で不安か、よしよしダイジョウブダイジョウブ

エリシア:
くま太! ぴよ吉を見習え! 外の監視を一手に引き受けてるんだぞ! オノレというAIは!

花恋:
真理愛以外、抱かしてくれないじゃないの? 真理愛にだってあんだけ甘えないのにそれ以前になんで鈴佳さんくま太とお話できるの?

鈴佳:
省略の美。判断の美。 くま太、ブレーズ・パスカル、パンセより。 

エリシア:
!! それはぴよ吉がやってるから遠距離スキャン特性が劣るくま太がやるだけ無駄いうこと?

あのエロクマはすみれが学園に行った後、部屋から抜け出しエスコ部の鈴佳さんの所へ通いああやって鈴佳さんが仕事する以外はずっと本を一緒に読んでり甘えてるんだそうだ。それをすみれは知らない

鈴佳:
くま太は鈴佳の読書トモダチ。休憩室で香澄やいくみ達と遊んでる時も多いし、エスコ部のみんなとは仲いいよ。特に優音はみんなとは距離あるけどくま太には普通に接するからとても助かってる。 出勤シフトとかもくま太が組んでくれてるし、まあグリーンウッドのエスコ部のマスコットでマネージャーでもある。シフトやお客様のリスト化、好みとかこちらにいるときはエスコの管理は遠隔でしてもらってるし。エスコ部のライムチャットでくま太用あるし。仕事とてもできるから給料を支払いたいんだけど、頑なに拒否されてて。

花恋:
はぁ…すみれが知らないすみれが学園に行ってる間のくま太の顔…グリーンウッド・エスコート部のマネージャー

花恋:
もしかしてタレコミってくま太本人から?

エリシア:
そう、まさにそのウーラノス本体であるくま太と、すみれのエージェントAIであるVIORETから共同で情報が寄せらた。

問題はもともとアヴァロン側のAIであるくま太とVIORETを信頼していいのか? それに足りるのか? それを確かめる方法がなかった。 だからギャンブル要素が大きいっていうことだった。

花恋:
でも…情報通りだったんだよね? すみれがDrフィッツジェラルドを襲ったことは、それで解除はされたんだよね? でもなんですみれはそれで倒れたの?

エリシア:
AVARON側のプログラムは正常に解除され、向こうにもすみれがこちら側に完全に落ちたとメッセージにはなったと思う。 

問題はあの天才櫻糀哲也でさえミスを犯した。 クロトの子のウィルスが監視介入プログラムに入っていたこと。 もともとクロトの子が使っていたマスターを解除するとメイドの脳を破壊するプログラム。それが仕込まれていた。

花恋:
あっ花恋も聞いたことがある。 ご主人様と引き離すといきなりメイドが昏睡してそのまま亡くなる事があるとか。 他人にとられるくらいなら…メイドをコロシテも…もしくは脱走できないように

エリシア:
そう花恋が今いったまさにそれがすみれで発動し今ドクターが緊急対処をしている。ドクターなら対処できる。 問題がそのプログラムがすみれが死亡したことをクロトの子に送信した場合。

花恋:
Forestにはもうアーマーメイドがないとクロトの子が知ることになる? それをAVARONに情報提供したら…ここが襲われると…

エリシア:
まあ保険はかけてあるけどね。いま行われているオーナー会議の出席者の中にはAVARONへの出資者もふくまれているし‥今ここを襲ったら…

花恋:
人質…ですか…

エリシア:
正直、アーマーメイドが動かないにしてもここを今直接襲ってくるのはそれほど心配してない。心配なのはクロトの子の残党の動きかな…

花恋:
手術をしている病院? でも萌香さんが率いて調査部があそこは警護についているし、増援で久遠さんも行ったし。

エリシア:
クロトの子の残党がもし捨て身で攻撃してくるなら、ここか病院か。 ここで手術できればよかっただんだけど梨音もフランソアなみに作りが特殊でねフランソアが干渉する恐れがあって場所をわけるしかなかった。

花恋:
だからあっちで手術になったんだ

エリシア:
タイムラグをできるだけ無くすにはこの方法しかなかったからね。

エリシア:
そろそろ梨音の手術が始まる時間。
梨音もすみれも何事もなく手術が済んでくれたらいいんだけど。 


美見:
ジャンヌさんどうぞコーヒーです

ジャンヌ:
美見だっけ? ありがとう。

美見:
あの…邪魔にならなかったらですが、ここに一緒に居ていいですか? 
中、なんかとても美見は居づらくて。

ジャンヌ:
ああ、別にキミ一人がいても邪魔にはならないわよ。

美見:
そうですか。なら居させてもらいます。


にゃん太:
にゃん! にゃにゃ!

アリエル:
たしかにドクターが判断したとおり、相手がクロトの子の残党であるなら、Forestよりココが狙われる可能性が高いですわね。うさ子、現在の病院でのForest調査部とグリーンサーヴァント合同部隊の配置状況の報告を。

うさ子:
ぴょんぴょんぴょ!

アリエル:
解りました。 まあ防衛目標が二つであるなら、ケース2Bは妥当ですわね。 小梅さんうさ子を借りてよろしいかしら

小梅:
うさ子アリエル先輩の指示にしたがって。

うさ子:
ぴょん!

アリエル:
にゃん太はわたくしの目として手術室まえで警護しているソフィーさんの所へ連絡役もかねて、うさ子は玄関ホールが見える安全な位置へ移動お願いしますわ

にゃん太:
にゃん!:

うさ子:
ぴょん!

アリエルが普段している六芒星が二つのカタチのヘアアクセサリを取ってデバイスに付け替える。

SE:
カチ、うぃ~ん♪

アリエル:
現在この病院は入院患者並びに一般職員は退出済です。手術と護衛を行っている私達の関係者以外はおりません。

月美:
だから普段より今日はガランとしてたんだ…

アリエル:
新デルポール家とそれが支援するものに対して仇をなす不埒者がどうなるのか? その意思を示す絶好の機会です♪ 盛大に歓迎してあげしょう。 準備はよろしいですわね♪

小梅:
先輩達への差し入れってこれだったんだ…

月美:
えぇ‥‥。

久遠:
郁恵、愛里栖はアリエルと久遠と共に侵入してくる部隊を殲滅する。

郁恵・愛里栖:
諒解!

久遠:
ルゥナ様直下の護衛は美里、向日葵に任せる。

美里:
任されました先輩!

向日葵:
私の代わりにお嬢様を害しようとする者共に鉄槌をお願いいたします!

月美:
あのみんな、あまり危険な事はしないでね…

アリエル:
どうやらお客様がお出でになったようですわよ♪ 花恋さんが今日はいないのでわたくしが代わりに! 

総員撃鉄を起こせ! お祭りの時間ですわよ!

月美:
アリエルさんそれは祭りは祭りでも血祭りですから…

小梅:
アリエル先輩もこういう人なんだ…小梅ドンビキです

SE:
パパパパっ!(銃撃音)

ガシャン! 猛烈な追突音とガラスが割れる音と共にワゴン車が正面玄関を突き破って突っ込んでくる。 

美見:
何??!

ジャンヌ:
正面玄関から? くそっ! 退路考えずの捨て身での突入かぁ! 美見伏せろ! 

ジャンヌ:
頭を下げろ!

SE:
パパパパパッツ 兵士が撃ってきている。

SE:
ボスボスボス!(美見に覆いかぶさったジャンヌの背中に銃弾が当たる)

美見:
ジャンヌさん!
 
ジャンヌ:
見るな! 

SE:
パンっ!パンっ!パンっ!

SE:
バンッ! バシュ!バシュ!

ジャンヌ:
美見大丈夫?

美見:
はいっ! ジャンヌさん背中撃たれて!

ジャンヌ:
いたたたっ! いくら防弾メイド服だって痛いのよ! あー通常弾頭だったみたいだからちょとだけ痛いだけ。 

グリーンサーヴァント兵士:
隊長~! その子は無事ですか!

ジャンヌ:
無事よ。 だけどワタシの心配はないの?

グリーンサーヴァント兵士:
隊長の心配? 隊長なんか戦車砲でも撃ち込まれないかぎり問題無いかと思ってますので。

ジャンヌ:
どうせそういう扱いだと思わったわよ!

美見:
えぇぇ‥(引いている)

グリーンサーヴァント兵士:
このドローンが侵入してきた車両を超えられずハネていましたので連れてきました。

うさ子:
ぴょん!

ジャンヌ:
状況は?

グリーンサーヴァント兵士:
はっ! 敵は総数約45名、三方向より装甲強化されたバンにより突入。突入前に10名ほど排除いたしましたが残りは突入を許しました。 現在1-B 2-A 2-Cにて担当部隊と交戦中です。戦闘の中心は2-Aであります。

ジャンヌ:
こちらの被害は?

グリーンサーヴァント兵士:
現在の所、負傷3であります。 後方へ配置した陣地で衛生メイド隊にて治療中。

ジャンヌ:
中隊長は1-Bへ行き必ず足止めせよ。これ以上二階へ上がらせるな。 私は久遠達と共に2-Cの敵を殲滅後、2-Aの調査部が交戦している部隊の背後から挟撃する。 行け!

中隊長:
諒解いたしました!

ジャンヌ:
美見はその子と中で待ってて。すぐ終わらせ来るから

美見:
はい…あの…守っていただきありがとうございました。 ジャンヌさんお気をつけて。
お帰りまってます。

ジャンヌ:
ありがとう行ってくる。

愛里栖:
あれはフラグ立ったよね?

郁恵:
うん押せばイけるやつ! 美見ルート確定だね!

アリエル:
戦場で芽生える恋! そして「ワタシ帰ったら美見に告白するんだ」っていいですわ~!

久遠:
それで味方がピンチになって「美見に幸せになってくれと伝えてくれ!」とか行って一人で突っ込んでいくやつ! 燃える! うんカッコイイ

ジャンヌ:
アンタラねぇ‥‥ちょっとは緊張感を!

アリエル:
皆様がんばりますわよ! 見敵必殺! サーチアンドデストロイ!ですわよ!

郁恵:
おぉぉぉ!サーチアンドデストロイ!サーチアンドデストロイ!

愛里栖:
まあ無事に帰ってジャンヌさんと美見で遊びたいしがんばろう!

久遠:
そうだね玩具できたし。

ジャンヌ:
・・・・!!!

 
SE:
うぃ~ん!うぃ~ん! ズッドドドオドッドっ! パンパンっ! ドカーン!

ソフィー:
おいそこの猫! 砲身に近づきするぎると焦げるぞ! 下がっとけ!

都:
しかし機動甲冑でてきませんわね? せっかく今回はロケット砲と対戦車ミサイルまで用意いたしましたのに! 残念です

ソフィー:
お前はこれを病院内で撃ちたいのか?

にゃん太:
にゃん…

ソフィー:
彩香、永遠さん手投弾だけは怖い、確実に撃ち落としてくれ!

彩香:
諒解です!

永遠:
今ジャンヌ大佐とアリエル達が2-Cの敵を殲滅したわ。2-Aへ移動を開始。よって前方の敵は退路を失ったわ。

ソフィー:
良し、ヤツラはもう袋のネズミだ! 都! 撃って撃って撃ちまくって相手に頭を出させるな! ネズミの袋さらにを締めるぞ! 殲滅は大佐達にお任せする! こっちはアイツラの足止めに集中! 火力で圧倒しろ!

都:
わかりましたわ!

彩香:
こちらは手術中なんで、ソチラを気遣ってあげる余裕がないんだ。ゴメンネ。

にゃん太:
にゃ~ん

SE:
パパパパン!

月美:
なんで…戦うの? 襲ってくるの? 仲良くできないの?

小梅:
はい、ルゥナ様、お茶です。 その質問は頭が悪い小梅でも答えられます。

小梅:
なんで戦うのか? についてはお互い「譲れないモノ」があるから争っても戦ってもそれを譲れない時に人は命をかけて戦います。 それが名誉だったり忠誠心だったり愛だったり、お金だったり。色々です。 これを「正しさ」と言ってこれは人それぞれ分だけあります。

月美:
譲れないモノ。正しさは人それぞれの分だけある…

小梅:
二つ目の「なぜ襲ってくるのか?」は置いといて、三つ目の「仲良くできないか?」これは無理です。 相手は銃持って、いきなり突っ込んできてメイド服も着ていない美見を銃で撃とうするってことはここの病院にいる無関係な人を含めてコロスように命令されそれに従うような人たち。 こんな人たちと仲良くできますか? もし事前に無関係な人たちをこの病院から追い出してなければその人たちも無差別に殺されていたでしょう。


美見:
もし文字通り…身を挺してジャンヌさんが庇ってくれなければ、美見は死んでました。
今でも身体の震えが止まりません。 怖いです…でもお姉ちゃんが後ろで護ってくれてるから…どうにか耐えられてます。 後、うさ子もいるし

月美:
そうだよね…無理だよね。

小梅:
それで二つ目にもどって「なぜ襲ってくるか」は、先生の受け入りです。 

小梅:
小梅の先生はDrフィッツジェルドといって有名な先生で、まあフランソアさんのお母さんっていえばわかるかな

月美:
えっフランソアさんのお母さん? って…

小梅:
まあ殺されたことになってます。死んでなかったんですけど。 先生はそこら中から命を狙われています。 今日も殺されかけました。 まあ小梅も先生にお世話になって生活してたので慣れました。 それで昔、聞いてみたんですなんで相手は先生を襲うのか? そして教えてくれました。 その理由とルゥナ様や梨音様を襲う人の理由は同じだと思います。

小梅:
ルゥナ様のことを小梅はあまり知りません。梨音様についても全く知りません。でも力がお有りなんだと思います。 何かを変える力。 力を持ってる人は、色々な感情を引き寄せます。それは善意だったり忠誠だったり願いだったり、悪意だったり、嫉妬だったり、恨みだったり…そういうものを一切合切(いっさいがっさい)まとめて引き寄せます。

さらにやっかいなのは、世の中を変える力というのは、世の中が変わって困る人達にとっては死活問題です。 排除しなければ、その人たちは排除されます。

小梅:
もし戦いを終わらせる事が正しい思うなら、戦わなくて良い世界をどうにかして作ればいいです。 しかしこの正しいには力が必要です。 

うさ子、なんだっけ? それの先生がいった言葉と本だっけ?教えて

うさ子:
ぴょん!ぴょよよよよよ!ぴょん!

小梅:
そうだ! えっとですね…読み上げますね。

小梅:
力のない正義は無力であり、正義のない力は圧制的である。
力のない正義は反対される。
なぜなら、悪いやつがいつもいるからである。
正義のない力は非難される。
したがって、正義と力とをいっしょにおかなければならない。

そのためには、正しいものが強いか、強いものが正しくなければならない。

正義は論議の種になる。
力は非常にはっきりしていて、論議無用である。
そのために、人は正義に力を与えることができなかった。
なぜなら、力が正義に反対して、それは正しくなく、正しいのは自分だと言ったからである。

このようにして人は、正しいものを強くできなかったので、強いものを正しいとしたのである。

ブレーズ・パスカル、パンセより。

小梅はこう解釈?してます。 「正しいものが 正しいのではなく 強いものが正しいと定めたものが正しい事で よって力を持っている人は 正しい事をお互い戦わせて、「どれが正しいか」を決めている」のだと。 

ルゥナ様はその「正しい事」を主張できる力をもっている人だから襲われるんだと小梅は思います。


SE:
うぃん(ドアが開く)

エミリー:
アンタまだ居たんだ

夢結:
はぁ~?!

SE:
パシッ!(エミリーの胸倉を掴もうとした夢結の腕を左手でパッと遮る)

夢結:
くっ!! アンタが待ってろっていったんでしょ!

エミリー:
いや時間かかってるから流石に置いて帰ったと思ってただけよ。

夢結:
そんな事するわけないでしょ!

エミリー:
ならここまで待ったなら最後まで待って。 まだかかりそうだけど。
あの真理愛少尉はここに居りますでしょうか?

真理愛:
アタシだけど。

エミリー:
ドクターがお力をお借りしたいでそうです。 中へお願いします。

真理愛:
解ったわ。

めぐ:
今の動きみた?

しずる:
夢結の言うとおりただ者じゃないね。戦闘格闘では夢結じゃ勝負にならない。
場数の違いがモロに出てる。 戦闘格闘の実戦経験が豊富な衛生メイドか。

衛兵:
すいません身分証明書と招待状の提示をお願いいたします。

ラファエロラ:
お仕事…お疲れさま。お休み!

衛兵:
!! あぁ‥‥
そのまま崩れ落ちる。

鈴音:
コロシテは無いだろうな?

ラファエロラ:
できるだけ無駄な殺生するなって言われてるから眠らせただけだよ。 
銃向けられたわけじゃないし。

鈴音:
そうか。 しかし衛兵が一人だけとは不用心がすぎるな。

SE:
きゅぅ♪

クルマが止まる

SE:
ウォン! 多肢戦車の熱光学迷彩が解かれる

鈴奈:
本日は全館貸し切りになっておりまして招待状の無いお客様は入場できません。
お引き取り下さいませ。

もしお引き取り願えない場合は、力づくでも帰っていただく事になりますが。
 
SE:
ガチャ♪ドアが開く

鈴音:
招待状は無いが用が有って来た
私はAVARON機動部隊隊長高飛騨鈴音だ

鈴奈:
AVARON…

レイラ:
ルフィナさん!どういう事ですか?高飛騨ってそれにあの顔

ルフィナ:
わたしに聞かれても知らないわよ!

由奈:
あの鈴奈さんのお姉さま?もしくはご親戚とか?

鈴奈:
あんな姉も親戚もいないわ。 そこを動くな!

ラファエラ:
当たり前だけど本当に鈴音お姉ちゃんそっくり!

鈴音:
オマエは少し黙ってろ。

私達は今日の所は争うつもりは無い! 
私の後輩に伝言と祝の品を渡してもらいたい。

伝言は、
「すみれ隊長就任おめでとう。 今度戦場で相対する時を楽しみにしている。
 すみれ隊長にこの品を送る。 お前の鈴音先輩より。」以上だ。

ぽいっと、鈴奈の方向へブレードを放る鈴音

SE:
ガシャ!

由奈:
鈴奈さんそんな無造作に受け取ったら!

鈴奈:
大丈夫だ相手に敵意は無い。

ルフィナ:(無線)
私のスキャンの結果では爆発物や発信機などの細工は無いわ

鈴奈:
しかとすみれ隊長への伝言と祝の品、受け取った。必ず渡す!

鈴音:
すみれ隊長を頼んだぞ今のすみれの先輩殿。

ラファエラ帰るぞ。

ラファエラ:
えっもう帰るの? でわまたね♪ 今度は遊びましょう。 そこの紫の髪の子もね♪

SE:
ぶろぉおおん♪(車が遠ざかる音)

由奈:
本当にあのまま帰して良かったのですの?

鈴奈:
まさか正面門から堂々とすみれの隊長就任に対する祝の挨拶と品を届けに来た相手を敵だからと言って切るわけにもいかないでしょ。

由奈:
そうですが…

鈴奈:
鈴奈は悠美駐屯地副指令に直接報告してくるから他の者このままルフィナの指揮の元警護をつづけて。メインゲートの意識を失った衛兵は念のための交代も済んでると連絡があったから。

すみれが意識を取り戻した時にもし鈴奈が営倉に入っていたら、今の伝言とこの品は代わりに由奈にお願いね。品は悠美さんに預けとておくから。

由奈:
まあそんな事にはならないとは思いますが。諒解いたしましたわ。

由奈:
あれがAVARON…わたくし達の敵…
 
ヴェル:
アテーナからの接続要求信号そろそろ堰き止めるの限界だよ

瑠莉:
アルティメイドニューロンネットワークシステム稼働最終チェック完了

クレア:
施術腕挿入箇所完全に再生しました。バイタル安定しています。

夏帆:
データの受信が始まったらアドレナリンを+10でありますわね
タイミングはこちらで。

瑠莉:
ヴェル! 梨音くんとアテーナとの最終融合接続承認!

ヴェル:
了解! ファイナルフュージョン  プログラム!

SE:
カタカタカタ!

すぅ~!
(息を吸っている)

ヴェル:
どらぁ~~いぶぅ!

SE:
バン! 大きく振りかぶって 大きなエンターキーみたいなのを叩いている!

ガション!

SE:
ピピピピピ!ウォン!ウォン!ウォン!ウォン!

クレア:
お兄ちゃんさんよっしゃ!って?! 何!

瑠莉:
えっ?! 何これ?!

BGMは当然以下で
ファイナルフュージョン

SE:
ピピピピピ!

ヴェル:
あらゆる脅威から
人類を守るため新生した
ファイティングアルティメイド
その名も
勇者王 篠山梨音!

長官! ファイナルフュージョン成功です!

瑠莉:
長官ってなに?

クレア:
お兄ちゃんさん、まさにこれぞエヴォリュダー梨音ってなんですか?

梨音:
うぅ~ん…なんかとても…うるさい…

瑠莉:
梨音くん! 意識があるのか?

梨音:
瑠莉先生? あれ? 手術終わったの?

ヴェル:
なんという驚異のリジェネーション能力と意識強化能力!
これぞ超進化人類の一つのカタチ! まさにエヴォリュダー梨音!

梨音:
エヴォリュダー梨音って何?

瑠莉:
夏帆!ニューロチップへ強制睡眠命令! 

夏帆:
はぁいっ!

瑠莉:
ヴェルも剛史くんもナニそんなに興奮してるの! 患者! 患者! まだ手術中!

瑠莉:
目を閉じて眠るんだいいね?

梨音:
はい…梨音…とても眠いので…寝ます…お休みなさい…

クレア:
やっぱりヴェルさんも剛史お兄ちゃんもDrフィッツジェラルドのお弟子さんだよね…
これだから科学者は…

花恋:
ぴよ吉…

ぴよ吉:
ピヨ?

花恋:
月が…綺麗だね。

ぴよ吉:
ぴよ~ん。

ぴよ吉がぽんっとワゴンから降り、花恋のいる窓辺へよる。

ぴよ吉:
ピヨヨヨヨ! ピヨ!

花恋:
解ってるわよ、いくらクロトの子の病院襲撃が失敗し殲滅され、アヴァロンは機動隊長ご本人が来て本日は戦わないと言ってきたとはいえ、他の襲撃者やこの秘密を知らない関係者や来客などがここに来ないように護衛は残ってる。

花恋を誰だと思ってるのよ?

ぴよ吉:
ピヨっぉぉぉ!

花恋:
あはっ! くちばし捕まえた! うふふっ! わたしはアナタの相棒で戦友のスカーレットバレットの花恋よ。 どうだ参ったか!

ぴよ吉:
ピヨっおおおお!

花恋:
あははっ!

花恋:
!!!!!!!!!!!!

ぐらっとゆらつく

ぴよ吉:
ピヨ? ピヨオオ!

花恋:
ああぁぁああっ!ああぁぁああっ!

ぴよ吉:
ピヨオオおおおおおおおおおおおおお!

外の監視のために暗くしていた室内が明るくなり、他の三人と一匹が花恋に駈け寄る

エリシア:
ご主人様しっかりして! たぶん梨音の手術が終わってアルテミスの格子が再稼働花恋の欠損データのチェックを始めた! 鈴佳さん、メディカルセンターにいるドロシーだけでもドクターにいってこっちへきてもらって、エリシアだけじゃ最終判断は無理。理沙さんはそのまま警護にもどって花恋にはエリシアとくま太がつく、ぴよ吉もサーチをつづけて

鈴佳:
わかった!

ぴよ吉:
ぴよっ!

理沙:
了解した。

クレア:
幸喜様、しっかり押さえておいてください! 失礼しますよ月美ちゃん改めルゥナ様!ちょっとだけチクっとしますからね! 

プシュ!!

ルゥナ:
ぁぁあっあ!

幸喜:
月美は大丈夫なのか?

クレア:
はい、おもったより反応が激しかったみたいで。鎮静剤で一時的に眠ってもらってます。
皆さん、さすがに戦闘で病院の損傷が激しいので梨音ちゃんが移動可能になる30分後に屋上にVTOLが到着しますので、予定を変更して白山市にある国立人工生命科学研究所へ移動しますので準備をお願いします! そちらでお部屋を用意しますので!

小梅:
解りました。

Drフィッジェラルド(以後Dr):
衛星64個との融合には約二時間掛かりますその間は花恋さんについていて

ドロシー:
了解しました。

Dr:
呼んでおいて待たして悪かったわねマリー

真理愛:
花恋は大丈夫なのですか?

Dr:
ドロシーに指示を出しましたしエリシアが花恋さんには付いています大丈夫ですわ

真理愛:
あのそれで‥‥すみれは…どんな状態なんですか?

Dr:
わたくしとして手は全て尽くしました…しかしこのままではすみれさんが目覚める可能性は…

真理愛:
そんな…すみれ…でも生きてはいるんですよね?

Dr:
彼女は過去の記憶の中を再体験することで、今の自分として生きる事を拒絶し自分の意思で自分の意識を消そうとしています。 このままでは…意識は霧散(むさん)して。最終的には脳の機能も完全に停止します。

真理愛:
今のすみれとして生きる事を拒絶? 過去のすみれは今のすみれと違うんですか?

Dr:
それはすみれさん本人から直接聴いて下さい。 もし彼女を救えるのなら今のパートナーであるマリーだけだと思いますから。

真理愛:
ご主人様の凛空お姉さんでも幸喜お兄ちゃんでもなく? マリが?

Dr:
すみれさんが今の人生を歩むと決めた原点はマリーなのです‥‥里緒菜さんに貴女をすみれさんの元に導くように頼んでありますわ。

Dr:
アドバンスドオーダーメイドチップに搭載されている簡易ダイブ機能の訓練は受けてますわね? イメージファイト()などを行うわけではないのでそれで十分だと思います。

真理愛:
はい一通りの講習は受けました。

Dr:
中ですみれさんを説得してこれらかも生きていくと決意をさせれば彼女は目覚めます。 わたくしが予備でもってきた娘用のニューロチップと補助神経回路を搭載したかなり特殊な形になってしまいしたが脳も身体も完全に回復しておりますわ。あとはココロ、彼女の生きる意思だけです。

真理愛:
何が今のすみれとして生きる事を拒絶? ふざけるなって! すみれはすみれだけで生きてるわけじゃないのよ! 良く考えるとムカついてきた! ひっぱたいてでもここに連れもどしてきます!

でわ行っています! エミリーさんやって!

エミリー:
くすっ! はい! 少尉でわいきますよ。ブレインダイブスタート。

注:イメージファイト
サイバースペースなどでの戦闘行為。

真理愛:
顕在化?! えっ!

里緒菜:
えっ! ちょっと!

里緒菜:
キャッチ! 真理愛ちゃん、もうちょっとこう大人しくダイブインできないのぉ?

真理愛:
すいません…慣れてなくて。 里緒菜さんお疲れ様です。

真理愛:
ここはどういう場所なんですか?

里緒菜:
すみれちゃんの意識の喪失をVIOLETと里緒菜で防ぐに為につくった殻というかな?疑似境界線。記憶の檻。だけどその檻の中でもすみれちゃんは一定の刻(とき)から動かなくなってしまって・・・いま意識維持も困難になってきてるの。

真理愛:
VIOLETってすみれがいつもしているペンダント状のエージェントデバイスですね。

VIOLET:
そうです。 真理愛様

真理愛:
まあ、その檻の中に真理愛が入ってすみれに喝を入れてくればいいんですよね?

里緒菜:
喝というか、まあ活力?自分で生きたいと思うようにさせてくれば…かな?

真理愛:
同じです。行ってきますので里緒菜さんVIOLET、真理愛を入れて下さい。

里緒菜:
すみれちゃんを頼むよ真理愛ちゃん! VIOLETいくよ! 転移!

VIOLET:
シフト!

真理愛:
転移(シフト)!おっとっと! 

真理愛:
それでここは? 見覚えがあるな…どこだっけ? それにマリの恰好。 懐かしい士官候補生時代の航海実習の時の制服? これがすみれの記憶の檻なら…

真理愛:
そうよね…そっか、ここが今のすみれの原点か。 ならマリなわけだ

真理愛:
すみれ何やってるよ。(ぴとっと缶コーヒーをすみれの頬につける)

すみれ:
ひぎゃあああああああああぁぁ!

どすん! そのまま後ろにひっくりかえる。


すみれ:
痛いぃ…うぅ…真理愛! なんて事するの!

真理愛:
見事なほど後ろにひっくり返ったわね。 ほらお詫びの缶コーヒー。あれ?オカシイな、こういう出会いじゃなかったっけ?

すみれ:
全然ちがう!

SE:
カチっ♪(プルトップを開ける音)

すみれ:
なんで真理愛がすみれの夢の中にいるのよ。

真理愛:
すみれが舐めた事をヌカシテルって聞いたからここまで引っ叩きに来た。

すみれ:
里緒菜さんか…

すみれ:
それで何が舐めたこと? すみれはもういいの消えるの。 すみれ理解したのすみれはアヴァロンで任務失敗して花恋とエリシアが乗ったセレーネに勝てなくて前のご主人様に捨てられたいらないメイドなの。

真理愛:
ふぅ~ん、それがどうしたの? 可哀そうですね~とか マリに慰めてほしいわけ?

すみれ:
あのね! それにあんなに!あんなに信用してた鈴音先輩にだって桃子先生だって すみれを置いて逃げたの! それを全部、ウーラノスも! VIOLETも! 知ってるのにまったくすみれに教えてくれなかったの! ずっとずっと裏切ってたの!

真理愛:
ふぅ~んだから?

すみれ:
だからぁ? だからって!

真理愛:
だからどうしたのさ?

すみれ:
すみれは記憶を消されて! 見捨てられて! 

真理愛:
戦って負けて、捕虜になって虐待でもされた? 慮辱でもされた? 拷問でもされた? 殺された?

すみれ:
そんな事ないけど…でもそれは、すみれはウーラノスのパイロットとして利用価値があるから…たぶん保護されて…

真理愛:
はぁすみれ、あんたナニ様のつもり?
 
真理愛:
そんなにこのくま太に乗れるのが価値があってその為にすみれが保護されたというなら、このウーラノス? だっけそれってスパロボでいうとどれくらい強いの?

すみれ:
スパロボ? って何?

真理愛:
スパロボはスパロボよ!スーパーロボット! たとえばガン〇スターとかだったら万単位の敵をバ〇タービームで吹き飛ばすし、イデ〇ンならイ〇オンソードで惑星を叩き切るし! 剛史お兄ちゃんが愛するガ〇ガイガーのゴルディ〇ンクラッシャーなら恒星サイズのピ〇・ソールをも光に変換! 

すみれ:
万単位? 惑星を叩き切る? 恒星サイズを光子に変換? 出来ないです。というかそれなに?

真理愛:
あんたまさか、剛史お兄ちゃんの妾なのに勇者王ガ〇ガイガー観て無いんじゃないでしょうね?

すみれ:
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ!すみれ観てません…

真理愛:
そんな事、澄お姉ちゃんにバレたら「勇者王誕生! (完璧絶叫ヴァージョン)」24時間フルリピート再生洗脳に合うわよ!

すみれ:
ひぃぃぃ…観ます! かならず時間つくって…はい

真理愛:
TV版とOVA版あるからね!

すみれ:
はい…承知しました。真理愛もその作品好きなんだね…

真理愛:
仕方ないわね、じゃあロケットパンチは?

すみれ:
それはさすがに知ってるけど…飛ばせない。

真理愛:
リアルロボット系か、ならこのライフルはビームの威力は?

すみれ:
ビーム? ビームじゃないよ、それレールキャノンライフル…

真理愛:
レールガン? ダッサ! 弱わちい

すみれ:
!! ださい…弱い…

真理愛:
ブレードもこれビームで刃にならないの?

すみれ:
それ硬化テクタイト合金で…真理愛がもってるのを大きくしたもの…

真理愛:
背中にフライトユニットがあるから、空は飛べるんだよね? マッハ6くらい?

すみれ:
いえリフレクタークラフトなのでマッハ0.3くらい…でもホバリングはできる。

真理愛:
…まあ飛べるだけってことね

すみれ:
‥‥‥‥はい。 でもミサイルはついてるから、両肩と翼のハードポイントには大型の…

真理愛:
あのね、航空型のリアルロボットなんだから当然でしょ! 盾もってないからその分が防御が弱い! 常識でしょ?

すみれ:
ですね…はい。

真理愛:
くま太はくま太だね。 大きくなったくま太に武器もたして、ちょっとだけ遅いけど飛べる機能がついたものそういう事だね。 まあくま太だしね~。

すみれ:
………はい。 そうですね…うぅ…

真理愛:
そんなに落ち込まない。使い方しだいってことでしょ? 乗り手っていうの? 

すみれ:
そうですね…それが弱いので前回は花恋とエリシアに苦戦して、くま太はすみれが使えないと判断して、真理愛に目着けたみたいで…

真理愛:
まあマリだし。くま太も見る目あるよね~

すみれ:
………………

すみれ:
どうせすみれなんかそんな価値しかないだよ…というより価値がその物が無い。あははっ…はぁ~…

真理愛:
まあ価値とかそういうので人はすみれを助けたりしないしぃトモダチにもパートナーにも妾にもご主人様にもならない。 あくまで私達は。

真理愛:
今回の機動部隊、ロンドミリアドはすみれの為の部隊だとすみれは気にしてるんだろうけど、それはすみれがみんなを護って戦いそしていまだ囚われているメイド達を一人でも救いたいからと思ったからそれにみんなができるだけの力をかしてくれたからだとおもう。
でもそれはウーラノスに乗れるすみれだからかしたわけじゃない。みんなが好きな「すみれ」だからみんなが力をかすし、隊員の私達や教導をし、さらには部隊のお目付け役として支援を引き続きしてくれる鈴奈さん達、寮をめんどうみてくれる瑠奈さんやカチューシャさんも同じだとおもうよ

真理愛:
それに口では「何でこんなことに」とか言ってるけど、すみれは本心では自分の力で凛空さんやお兄ちゃんやみんなを護りたい。囚われているメイド達を直接救いたい。 その初心は変わってない。 しかし今のご主人様の凛空お姉さんはそんなことは望んでない。 でもすみれの望みだから凛空お姉さんは許している。 なし崩し的に隊長になったすみれを受入れている。 それを理解してないすみれでもない。

すみれ:
うん…

真理愛:
これでどこをマリはあなたに同情しろと? 

すみれ:
そうだね…。

真理愛:
いま貴女の手術を担当してるのはDrフィッツジェラルド、フランソアさんのお母様。

すみれ:
なんでDrフィッツジェラルドがすみれの手術してるの? だってすみれにしかけられたプログラムですみれがコロシかけたんだよ?

真理愛:
でもそれはすみれのせいじゃないでしょ? プログラムをしかけた人たちのせい。 すみれに悪意があったわけじゃない。 「戦う」ってそういうものだよ?

真理愛:
それでその手術ですみれの命を救う為に色々フランソアさんに使った予備のチップと神経パーツを移植してすみれのカラダすごい事になってるらしいよ。

すみれ:
ちょっとまって! えぇぇ!

真理愛:
はやく目覚まさないとどんどん改造されちゃうよ。

すみれ:
真理愛助けて! 今すぐ改造ヤメテって言って!

真理愛:
目覚まして自分で言えば? じゃあね! すみれ!

すみれ:
真理愛ぁあああああああああ!

 
小梅:
小梅までご飯ご馳走になってスイマセンです

郁恵:
食べろ食べろ! まあコンビニ弁当だけどね!

アリエル:
ほう!ビーフボウル(牛丼のこと)に生卵と七味唐辛子を入れるのですわね!
今度試してみますわ!

美里:
これが美味しいんですよぉ!カシャカシャ!

小梅:
下にショッピングモール併設のフードコートがあって、牛丼屋からハンバーガーショップ、ピザ屋、とんかつや中華料理、そば屋、スパゲティー屋、スウィーツ関係があってデリバリが全部できて、けっこう遅くまでやってるし、さらに通り渡ったらコンビニがある立地ってヤバイよね。

愛里栖:
その国立人工生命科学研究所の真正面が篠山家のお屋敷で…これが80階建てのツインタワービルとか…色々オカシイヨネ。

郁恵:
お屋敷って何…って感じで常識が破壊される…

美里:
美味しい! 美里は知ってましたよ!

小梅:
美里、本当に吉乃屋の牛丼好きだよね。

美里:
毎週一回は食べる!

ルゥナ:
…うぅ~ん…お腹すいた…ご飯食べたい‥

郁恵:
えっ?

美里:
ご主人様?

ルゥナ:
ねえルゥナの分もあるよね?

美里:
はいご主人様の分もご用意してあります。

ルゥナ:
じゃあ食べる…

郁恵:
第一声が…

愛里栖:
それ?

小梅:
なんか…月美先輩の時よりまとってる雰囲気があきらかなんか違う…明らかにポンコツ‥

アリエル:
ちゃんとルゥナさんになってますわね。

小梅:
えぇ‥‥そうなんですか? あれが…

うさ子:
ぴょん…

アリエル:
クレア、たった今、ルゥナ様がお目覚めになりました。 来てもらえますか? はい、お願いいたします‥‥(涙)

 
花恋:
…エリシア…?

エリシア:
うん…

花恋:
うぅ…ゴメンナサイ…エリシア

エリシア:
花恋の為に生まれたエリシアが他のご主人様に仕えるとか無理だよね?

花恋:
うん…でもあの時はみんなを救う為には暴走を止めないと…でもエリシアも護りたかった

エリシア:
二人だったらいや、セレーネも含めて三人で協力していたら? どうだったかな?

花恋:
ゴメンナサイ‥‥あとアリエル…さんにも謝らないと…ごめんなさいって。アリエルさんは?

エリシア:
お姉ちゃんはルゥナ達の所に就いてる。もう花恋だけのメイドじゃないよ。

花恋:
うん。リンクが切れてるからわかる。もう花恋とは別の人になちゃったんだね。

花恋:
そうだね。もうエリシアとセレーネだけ。いや‥今は…

花恋:
ぴよ吉。 いつも一緒に居てくれてありがとうね。 そっか離れたくなたかったんだ‥そしてクリスお姉さまも今度は花恋達のお姉さまだよね。 うん。 解ってる。 

エリシア:
お帰りなさい。エリシアのご主人様。

花恋:
ただいま、本当に待たせてしまってゴメンね。

ぱっと暗かった室内が明るくなる。

ドロシー:
あの…早く私、ドクターのお手伝いに戻りたいので申し訳ないですがそろそろ診察よろしいでしょうか? 終わったらゆっくり続きはやってもらって構いませんので…

花恋:
ドロシィィーーーー! 理沙さん!  鈴佳さん! くま太!

ぴよ吉:
ぴぎょおおおおおおおおおおおおお!

エリシア:
ひぃぐぅぅぅ! そうだった!

理沙:
なんという美しい主従愛!(泣)

鈴佳:
まあフランソアなら、「理沙ご苦労!」で終わるだろうしね。

くま太:
ぴがぁ~‥‥。

鈴佳:
手に入らないからこそ美しいものもある! くま太 f〇te/sn ギルガメッシュより

理沙:
うわぁあああああ!(号泣) くま太、Fat〇まで…守備範囲広い

ルゥナ:
ごちそうさまでした。

アリエル:
お粗末様でしたわ。 まあコンビニ弁当ですが。

美里:
(何この処刑前の最後の晩餐みたいな雰囲気は…)

ルゥナ:
さて…

美里:
(クレアさん、ご主人様が正座したまま下がる時に流れるような動作で座椅子を取ったよ…さすが衛生メイドとはいえForestのメイドだ)

ルゥナ:
アリエルさん、郁恵、愛里栖、並びに関係者を代表して参列して下さったクレア先生、そして新人メイドの小梅さん、奇特にも我がデルポール家にメイドとして仕えたいと言って下さっている美里さん。

ルゥナが思い上って独りよがりの行動を取った結果、大変なご迷惑をおかけしたばかりか、郁恵、愛里栖に対してのトモダチとして言ってはならぬ言動などもろもろ全ての件につきまして・・・・

ルゥナ:
申し訳!ございませんでした!

小梅:
うわ…額を畳に‥‥見事な土下座だ…

うさ子:
ぴよん…

クレア:
とルゥナちゃんは言ってるけどどうするの三人?

郁恵:
これを見る為に四年間だまし続けたわけだしぃ

愛里栖:
目的は達したわけで、私らはいいですけど、お姉さん役のアリエル姉さんに一任します。

アリエル:
わたくしですかぁ~?

アリエル:
ルゥナさんは悔い改めたと言うわけですわよね? 
今度わたくしの言葉に耳を傾けなかったら……わたくし…怒りますわよ?

ルゥナ:
ひぃぎぃ! はぁい! わかりました!
必ず仲間の声に耳を傾け協議し熟考した上で物事を決め仲間と共に行動を起こす事をここにお約束いたします!

アリエル:
ならお姉さん許しちゃいます♪

美里:
(この人絶対に怒らせちゃいけない人だ…美里理解した。国ごと国民を焼き払い供物にするとかそういう人だ!())


解説:アリエル
アリエル(Ariel、ヘブライ語:אֲרִיאֵל)は、ヘブライ語である。

大天使アリエル=Archangel Ariel グノーシス派では風を操る大天使

神のライオン」あるいは「神殿の炉」という意味である。アッカド語で冥府を意味する「Arallu」と関連する可能性もある。

また、「燔祭で使われる、全焼の供犠を行う炉」という意味では『エゼキエル書』43:15で出る(「炉壇」と訳される)他、『イザヤ書』で、エルサレムを指すこの語が、同書29:2で、住民はその地で全焼の犠牲として焼かれるという皮肉な使われ方をされる。

ジョン・ミルトンの叙事詩『失楽園=Paradise Lost』では『堕天使アリエル』として描かれる一面ももつ

クレア:
みんなごめん、ルゥナちゃんの体調や衛星などのリンクなど大丈夫だから、クレアはForestへもどってすみれちゃんの面倒みないと、手術は終わったんだけど、ドクター明日の打ち合わせがあるみたいで交代しなくちゃいけなくて。

ルゥナ:
すみれが手術?

郁恵・愛里栖・美里:
えっ?

アリエル:
大丈夫ですわよ手術は無事成功。意識も取り戻していると連絡がありました。それと花恋さんも記憶をとりもどし、体調なども問題がないとドロシーさんより報告がありました。

小梅:
クレアさん小梅もすみれさんと真理愛さんの元にもどります! 連れっててください。

アリエル:
にゃん太、小梅さんについてエリシアと花恋さんの所へお願い。 小梅さんにゃん太のことを二人のもとへ頼めるかしら?

小梅:
了解しました!小梅頼まれました!

にゃん太:
にゃん!
 
すみれ:
ご迷惑をおかけしたばかりか、あの命を救っていただきありがとうございます。

Drフィツジェラルド:
お礼はマリーに言うべきですわね♪

すみれ:
あの…何かすみれで出来る事でお礼をしたいんですが…実験とか改造とかの身体の提供以外なら…

真理愛:
(さすがに断りはちゃんと入れるんだ)

Dr:
嬉しいですわ、そのお気持ちだけでと言いたい所ですが、甘えてよければすみれさんはお歌をお歌いなるのですわよね? 実はわたくしエンパイア放送局で拝見しておりまして、毎回すみれさん達のお歌を楽しみしておりますの! すみれさん達のファンなのですわよ!

すみれ:
はぁ、光栄です。 ありがとうございます…。観てくだささっているんですか…お恥ずかしい…。えっとクラブの宣伝になるというので時々友人達と歌わせていただいてます。

Dr:
それで宜しかったら、是非、この曲をすみれさん達に歌っていただき生で拝聴させていただきたいのですわ!
当分の間、娘の所に世話になるつもりなので!日本におりますからForestの劇場とか演奏とかしていただけると! とても嬉しいのですが! どうでございましょう!

すみれ:
はぁ~‥(これ何の曲?) はいわかりましたこの曲を友人達と歌と演奏すればいいのでしたら是非やらせていただきます。(ノートPC用意してあったの?(引いている))

Dr:
まあ嬉しいですわ!とても楽しみですわ!

真理愛:
(この曲は‥‥まさかDrフィッツジェラルドの原点ってもしかして…)

ドン引きしている

 - 誰がために-2012ver.-

すみれ:
(…この歌詞は……)ノートPCとヘッドホンをわたされたので早速聴いている。

Dr:
わたくしは明日の会議の打ち合わせの後、娘の所に行ってきますわ。明日の朝、検査を行って問題がなければもう普通にしていただいて大丈夫ですので

すみれ:
はい。お願いいたします

Dr:
ドロシー後はよろしくお願いいたしますわ、何かありましたらすぐにわたくしへ電脳通信で連絡を

ドロシー:
わかりましたドクターお任せ下さい

Dr:
でわまた明日、ごきげんようですわ!

真理愛:
ありがとうございました先生!

すみれ:
涙で渡る血の大河、夢みて走る死の荒野‥‥葬いの鐘が よく似合う…地獄の使者と ひとのいう…サイボーグ戦士 誰がために戦う‥‥サイボーグ戦士 誰がために戦う…

あはは…そうだよね…そうだよね…あはは…

ドロシー:
あのすみれは何をさっきから聴いてるんですか? なんか目が死んでるんですが…

真理愛:
すみれは、ギルモア博士によリ改造された黒い幽霊団(ブラックゴースト)()の野望を打ち砕くために戦うサイボーグ戦士。 そのすみれのテーマソングよ。 それをこんど博士に命を救ってもらったお礼に歌うことになったの。

マリが思うに、問題はアヴァロンとFORESTどっちがブラックゴースト側なのか、もしかしたら両方ブラックゴーストなのか? 

そういえば003の名前はフランソワーズだったわね…。(注2

ドロシー:
はあ…なんですそれ…


解説:サイボーグ009/ あらすじ ウィッキより
主人公の少年・島村ジョーは、少年鑑別所からの脱走中、謎の男たちに捕らえられサイボーグに改造された。世界の影で暗躍する死の商人「黒い幽霊団(ブラックゴースト)」は画期的な新商品・サイボーグ兵士の試作品を作るために世界各国から素材となる人間を秘密裏に拉致しており、素材集めの場に偶然居合わせたジョーをも素材として選んだのだった。しかし、彼よりも前に世界各国から強制的に集められ改造されていた8名のサイボーグや、そして自分たちを改造したギルモア博士からブラックゴースト団の真の野望を教えられたジョーは、彼らと共にブラックゴーストを脱走する。

ブラックゴーストの野望を知り彼らを阻止できるのは、彼らと同じ力を持つサイボーグ戦士たちしかいない。人の心を持ちながらヒトでも機械でもない存在となった悲しみを胸に、サイボーグ戦士たちはブラックゴーストの野望を打ち砕くために戦い続ける。

注2:003=フランソワーズ・アルヌール
本作のヒロインでサイボーグ戦士の紅一点。16歳(旧)17歳(新)19歳(平)。1月24日生まれ。作品冒頭では「アルヌール・フランソワーズ」だったが、天使編での中断以後に修正された。フランス人。
作品時期によって「フランソワーズ」「アルヌール」「フランソワ」と呼び名は様々である。

すみれ:
ねえ真理愛、これアニメの主題歌だよね? この作品のBOXとか劇場版とかもってる?

真理愛:
マリは剛史お兄ちゃんに借りて観たから、TVカラー版と劇場版はお兄ちゃんの所にあるけど、さすがにモノクロ版は持ってなかったと思う。 
まさか、すみれ‥観るの? 科学忍者隊ガッチャマン(注1)とかの方が良くない?あれはまだ救いあるし…でもガッチ〇マンだとうちがギャラクター側か? 新造人間キャシャーン(注2)はヴェルさん曰くフランソアさんだし

ドロシー:
アニメですか? 魔法少女とか? 二人はなんとかーとか?

すみれ:
そうだドロシーも一緒に観よう…AURORAで…この世界について勉強になると思うよ、あとガオガ〇ガーも見なくちゃいけないし

ドロシー:
社会派のアニメ作品ですか興味あります!一緒に見ます!

真理愛:
ドロシーとあれを観るの…えぇ…

ドロシー:
なんか私が観ちゃまずいような? エッチなのとか私は大丈夫ですよ

真理愛:
いやそういうシーンは無いんだけど あはは…



注1 解説:科学忍者隊ガッチャマン

国際科学技術庁(ISO)「マントル計画」の為のウラン貯蔵庫が、巨大な怪獣型ロボに襲撃されウランを強奪される事件が発生した。地球征服を狙う謎の悪の秘密結社「ギャラクター」による犯行だ。
ISO「マントル計画」主任である南部博士は、この危機に対して対ギャラクター用に密かに結成していた特殊部隊「科学忍者隊」を出動させる。忍者隊の活躍で「タートルキング」は破壊され、ギャラクターの目論見は潰えたかに思えたが、それは科学忍者隊とギャラクターとの長きにわたる戦いの序幕に過ぎなかった。

科学忍者隊は次々と新手を繰り出すギャラクターのテロ攻撃に、時には生身で、時には大型戦闘機「ゴッドフェニックス」で立ち向かって行く。


注2 解説:新造人間キャシャーン

たったひとつの命を捨てて
生まれ変わった不死身のからだ
鉄の悪魔を叩いて砕く
キャシャーンがやらねば誰がやる!

ある日、東光太郎博士が開発を手掛けた公害処理用ロボット・BK-1が落雷の衝撃を受け、自我に目覚めてしまう。公害の元凶となっている人間を処理すべきと考えるようになったBK-1は、ブライキング・ボスを自称して戦闘ロボット軍団アンドロ軍団を作り上げ、世界征服を開始する。東博士の息子の鉄也は、二度と人間に戻れない覚悟で人間と融合して完成する不死身の「新造人間」(ネオロイダー)キャシャーンとなり、ロボット犬・フレンダーや恋人のルナとともに、アンドロ軍団に立ち向かう。

だが、数に物を言わせて「面」で押すアンドロ軍団の勢いは、強力だが「点」に過ぎないキャシャーンたちでは止められず、孤独な戦いを続ける彼らは局地的な勝利を得るものの、大局的には世界は次々とアンドロ軍団の手に陥ちて行く。

めぐ:
すみれ大丈…夫? じゃなさそうね…?

すみれ:
よう戦友達、来てくれてありがとう……うふふっ…

しずる:
ねえドロシーすみれは体調大丈夫になったんじゃないの? 調子悪いなら後日にしようか? 髪と目の色が手術の影響で変わったは知ってたんだけど…なんか言動まで変なんだけど…

ドロシー:
いえすみれの体調は大丈夫ですよとても安定しています。いつもよりも状態は良いくらいで!

しずる:
じゃあなんで目が死んでいるのよ?

真理愛:
この世界の真理への糸口を見つけたみたいで…

しずる:
何その哲学的なモノは!

夢結:
ここですか。

エミリー:
なんか文句あるの?

夢結:
別におごってもらう立場なのでありません。

店員のお姉さん:
いらっしゃいませ、何にいたしますか?

エミリー:
ホットドックセット、コーラのMで

夢結:
アタシも同じで

定員:
ホットドックセットコーラのMをお二つでよろしいですね

エリミー:
はいお願いします。

夢結:
今日はお疲れ、手術大変だったみたいね。そして夢結の先輩の部隊の隊長を救ってくれてありがとう。 感謝するわ

エミリー:
いや…アタシはただ本当にドクターやドロシー姉さん、里緒菜さんのお手伝いしただけ。

あとそれより、長く待たせてしまって‥‥ゴメン。 こんなに時間かかる手術だと思ってなくて…

夢結:
夕食おごってくれたから良い。これでチャラで。

エミリー:
うん…

エミリー:
それで色々手はつくしたんだけど…まったく意識が浮上しなくて、最後はすみれ隊長の相棒でパートナーの真理愛少尉がすみれ隊長をこの世に連れ帰ってくれた。 そのブレインダイブするときに、真理愛少尉は、瀕死のパートナーを前にして動じもせずに「ナニ舐めてる事言ってるのよ、すみれはすみれだけで生きてるじゃない、マリが引っ叩いてでもここに連れ戻してきます」と言って…本当に連れ戻してきたのよ。 あれみて、わたし今までずっと独りでやってきたから…信じて頼れる相棒がいるって強いなって…うらやましいって本当に思った。

夢結:
うんうん! 夢結も以前は花恋お姉さまと相棒組んでいただいてからそれはわかる! 一人になるとできる事が二分一どこから4分の1にもならないし。夢結は日々実感してますよ♪

エミリー:
やっぱり独りでは限界がある…。
 
梨音:
目の前だよ? これでダメってお兄ちゃんこんなの拷問だよ!

ルゥナ:
失礼します。あの…ヴェルさんに聞いたら会っても大丈夫だということで友人代表できました。

梨音:
ルゥナお姉ちゃん!

幸喜:
月美! 良く来てくれた! 助かった!

向日葵:
ルゥナ様は体調はもうよろしいのですか?

月美:
うん! ご飯もちゃんと食べたし、大丈夫だよ

梨音:
ご飯…

梨音:
ルゥナお姉ちゃんは…夕食食べたんだ…

ルゥナ:
そうだけど? えっ? 

梨音:
がるぅるぅぅっふぐぅぅぅぅ~!

幸喜:
月美、この肉食猛獣をどうにかしてくれ!

ルゥナ:
ルゥナ調教師じゃないし…

梨音:
梨音は今日はまだ何も食べてないんだ…

ルゥナ:
そうだね梨音ちゃんは手術だったもんね…

梨音:
そして窓から見えるのはうちのお屋敷の白急篠山ビル。

ルゥナ:
うんそうだね、聞いてルゥナびっくりしちゃった。大きいね80階のツインタワーってすごいよね~‥

梨音:
そんなのは関係ない、大事なのは一階部分にあるCowsonグループのフランチャイズコンビニエンスストアなんだけどあそこは梨音がオーナーをしている店舗なの。 店長や従業員のバイトさんは雇ってるけどね。

ルゥナ:
そうなんだ…あの前のコンビニ? そこのコンビニ弁当をいただきました。あそこは梨音ちゃんがオーナーなんだ…。

梨音:
あそこのコンビニは専用の冷凍庫を準備し24時間、オールシーズン、中華まんが提供される仕組みを作ってある。特に特製肉まんは別の棚があってそこで管理し在庫切れを起こらないように梨音が直々に端末から徹底的に管理している。

ルゥナ:
貴女まさか、中華まんの為に正確には特製肉まんの為に、資金を拠出してフランチャイルズ契約をし従業員雇ってコンビニを設置したと…そんなの通販で冷凍を…

梨音:
ルゥナお姉ちゃんは解ってない。梨音が食べたいのはコンビニで蒸かした中山屋の特製肉まん! 朝からなにも食べて無いこの空腹のときにそれが今、目の前、届く所にあるんだよ…

ルゥナ:
瑠莉先生はどういったの? いつから通常のご飯食べて良いって?

梨音:
…明日のお昼の検査がよければ夕食はおかゆで様子をみるって。
内臓部分の神経への負荷が心配だと

ルゥナ:
わかった、だったら今日は寝ましょうね。ほら目をつぶって!

梨音:
えっ梨音はお腹がすいて…眠れないというか…

ルゥナ:
お姉ちゃんの言うこと聞けないと…?

梨音:
はい聞きます。 梨音寝ます。

ルゥナ:
聞き分けの良い妹は大好きよ。でわ電気消しますから、梨音ちゃんみんなに挨拶を!

梨音:
幸喜お兄ちゃん、ルゥナお姉ちゃん、向日葵、お休みなさい。

ルゥナ:
はいお休みなさい、また明日来るからね。

幸喜:
おやすみ梨音…

向日葵:
お休みなさいませお嬢様…

梨音:(小声)
お兄ちゃん……昼間までの月美お姉ちゃんとは違うよ…手ごわい…

良二:
みんなお疲れ様。

麗奈・久美:
みんなちゃろ~♪

ルゥナ:
ご主人様! 久美さん、麗奈さん!

郁恵:
ちゃろ~です!

愛里栖:
ドレス綺麗!

美里:
良二オーナーお疲れ様です!

麗奈:
キミ達に謝らなければイケナイ事があるの。
実はキミ達が救助されたとき、ワタシはForestの部隊に参加していた鈴佳お姉さま
に会う為にあの船に乗っていたのよ。だからキミ達が最初に救助されたとき会っている
んだ。 だけどうちのクラブに加入したときには初対面のフリをした。そのあとも
監視みたいな事になってしまってゴメン。 これは花恋やすみれもなんだけどね。

愛里栖:
だからすみれも最初は一緒にWhityGardenに加入したんですね。途中からGreenWoodsへ移籍になったけど

郁恵:
おどろき

ルゥナ:
でもそれは仕方ないことです、軍事機密だったし。

麗奈:
うん、言えてよかった。本当に長かったわ。

久美:
郁恵さんと愛里栖さんをお返しします。ルゥナオーナー様

ルゥナ:
うっうぅ…はい…でもオーナー様って? わたしは…

久美:
何泣いてるのよ、ご主人様でしょシッカリして。

ルゥナ:
はい…(涙)

幸喜:
今日の会議はオレの分、全部まかせてしまってすまなかったな、優秀な後輩がいて助かる。

良二:
その分、明日の午後はよろしくお願いしますよ、幸喜先輩。あと本日の宿お世話になります!

幸喜:
用意させてある。

向日葵:
幸喜お兄さまx良二様 と 久美さんxルゥナ様 どっちがいいです?

美里:
うっ…それはすごい悩ましい、どっちが受けかでけっこう変わるかも?

愛里栖:
‥‥(あの子たち何言ってるのよ…本人達には聞こえてなさそうだからいいけど…腐ってる…)

幸喜:
おーいみんな見せたいものがあるから移動しよう。
 
マリエット:
EmpireClubEHDEN メイド秘書のマリエット・ルシャンドルです。ルゥナオーナー様をお待ちしておりました

ルゥナ:
あの…マリエットさん、ルゥナすご~い嫌な予感がするんですが、このクラブオーナーさんて…まさかルゥナとか言い出すとかありませんよね?

マリエット:
はいその通りでございますルゥナオーナー様

ルゥナ:
やっぱり…

アリエル:
でわ詳しい説明を…

麗奈:
はい! アリエルちゃん、ちょっとまって! そういうのは座ってからにしない? あとアタシお花を摘みに…

久美:
麗奈~ルゥナちゃんにとって大変な時に何言ってるのよ

マリエット:
そうですね、でわサロンへご案内いたします。

愛里栖:
おぉ~さすが地上80階の展望サロン! 夜景がメッチャ綺麗!

郁恵:
スマホで写真撮ろう写真!

美里:
お姉さま方、美里が撮りますんで並んでください

郁恵:
悪いお願い、撮ったらルゥナと代わって三人で撮ってもらおう! いいよねルゥナ?

ルゥナ:
まあいいんだけど…ルゥナそれどころじゃ…

美里:
向日葵~!EHDENのグルチャに写真共有して梨音と美見と小梅も観れるようにするからアリエルメイド長連れて来て!

向日葵:
はい!アリエル姉さんさあ行きましょう!

アリエル:
くすっわたくしもですか♪

良二:
撮影会が始まってしまいましたね、これは結構かかりそうだ

マリエット:
すでにメイドとオーナー達のグループチャットがあるのね、これはクラブの中核としては出来上がっていると考えて良いですね。

マリエット:
どうぞ。

良二:
マリエット姉さん頂きます。

幸喜:
マリエットのコーヒーを飲むのはいつ以来だ?

マリエット:
良二さんが保坂家のクラブを再開させる為に欧州から帰国するときに幸喜か良二くんをつれてフランスに挨拶しに来た時以来ですから、ちょうど五年前です。その時と同じ豆にしました。

良二:
さすがマリエット姉さんです再会の味を楽しむ事にします。
そしてボクがあの時、ミルクと砂糖を欲しいと言ったから用意してあると。

良二:
こんなに優秀なメイド秘書が就くんだこのクラブは安泰です。

マリエットト:
そんな世辞嬉しくないです。 たいだい、良二くんと幸喜とあの瑠莉さん含めてなんて事を考えつくんですか! 血盟を超えた同盟の象徴として、篠山家、加倉家、デルポール家の合同のエンパイアクラブ。 そんなモノのメイド秘書を引き受けさせらる身にもなって下さい。

マリエット:
それで私まで欧州中央本部から急遽日本へ呼びつけてナニをあの鹿苑寺信久と企んでるんです? 良二くん言いなさい!

良二:
ボクタチハナニモタクランデマセンヨ(棒読み)。

マリエット:
このショタ狸! あんな可愛かった良二くんが、こんなに可愛く無くなったのは幸喜や信久さん、剛史さん、誠二さんの教育が悪いせいです!

幸喜:
オレ達のせいかよ?

マリエット:
しかし、あんな風景を見せられたら…私としては全力で面倒みるしかありませんでしょ。

郁恵:
これでどうにかみんな入ってる!

愛里栖:
でも夜景がはいってないよ!

郁恵:
もうそんなはいいの! ほらみんな撮るよ! せーの! にぃぃ!

アリエル:
にぃ~ですわ♪

ルゥナ:
あははっ!

向日葵:
これは確実にお嬢様は悔しがります♪

美里:
美見や小梅もね!梨音が動けるようになったら今度はみんなで撮ろうってメッセージ入れよう!

向日葵:
はいっ!絶対に早く動けるようになりたいと思うと思います!悔しさをバネにです!
 
フランソア:
うぅ~…ん…。。むにゅ…

フランソア:
マモン…?

Drフィッツジェラルド(以下Dr)
ごめんなさいね、起こしてしまいましたわ

フランソア:
いい‥すごい長い夢見てて…起きたかったから。起こしてくれてありがと

Dr:
どんな夢だったのかしら?

フランソア:
フランソアがフランソア・フィッツジェラルド二世でなくてフランソア・デルポールという別のフランソアになって、妹のルゥナという子とマモンとパパと暮らしてたんだけど、パパがいなくなって。 
そのあとルゥナもいなくなって。 少したって久遠というメイドと悠里っていう子とソフィーっていう子の5人で暮らすようになるの。

フランソア:
ある日、マモンにお使いを頼まれて悠里とマモンのレンヌの研究所に行くにことになって…色々あって‥悠里って子も大けがして…マモンが死んだって言われて。 
フランソア一人になちゃって…フランソアオカシクなちゃって。 気づいたら日本に居たの。

フランソア:
その後、なぜかフランソアはその日本のお屋敷のメイドになって…ご主人様に仕えるようになるの。おかしいよね…。
それで、そのご主人様と結婚して…あと一緒に暮らす紅葉っていうパートナーができて…
トモダチもいっぱいできて、遊んだり、お仕事で歌ったり、バイオリン演奏したり、学園にも行ったり、時にはメイド達と一緒に戦ったり、色々して…なんか毎日が騒がしい? けど幸せ? な日々だった。

Dr:
お掃除も洗濯も料理もお茶さえも入れられないメイドを雇ってくれるそのご主人様はとても変わったご主人様ですわね。

フランソア:
うぐっ! だからあくまでそれは夢の中のことなの!

Dr:
さっき目覚めたかったって言いましたけれども何故?

フランソア:
だってマモンがいないから‥‥どんなに幸せな日々でもマモンが死んじゃっていないのはフランソアはヤダ。

Dr:
そう…

フランソア:
えへへっ…紅葉に撫でられるのも好きだけど…やっぱりマモンのも好き…

Dr:
さっきの夢ですが、もしわたくしがいたら、その夢でもフランソアは目覚めずにやっていける?

フンラソア:
うぅ~ん…マモンの言う通りでメイドとしては無理かな。
掃除も料理はおろかお茶さえ入れらないメイドってフランソアなら即解雇すると思う。 
経理などは有能な部長さんがいたり、接客はフランソアは無理だし、フランソアあのお屋敷で何をやってたんだろう? でも色々やってた。
ご主人様のお手伝いはできてたと思う。オーナー代行? みたいにメイドへ代わりに指示を出したり、ご主人様の代わりに動いたり、商談したり。 
でもそれってメイドじゃないよね。共同経営者かな? そういうだったらやれてた。
あとフランソアは戦う事は得意だからみんなを護って戦う。それはできてたと思う。

フランソア:
うん…ご主人様に会いたい。紅葉にも会いたい。詩織さんにも絵里奈さんにも会いたい。里緒菜や、ロッテや里穂…フランソアの大切な家族。 
フランソアにもメイドがいて。理沙やヴェル、クレア、夏帆、ドロシー、エミリー…。
親友の沙織や楓、律子、葵‥‥鈴佳さんや萌香さん、Forestの他のメイド達や、凛空さんのクラブのメイド、律子の弟でフランソアの従妹の良二のクラブのメイド達。

沢山、沢山のフランソアのトモダチに会いたい…

フランソア:
そうだフランソアはあの場所をみんなを護る為にいたんだ。

フランソア! Forest に戻らなくちゃ!

Dr:
わかりましたわ、でも今度はわたくしも一緒よフランソア。 今まで一人にしてごめなさいね
 
フランソア:
くかぁ~♪ くぴぃ~♪

紅葉:
フランソア!起きて下さいませ!


フランソア:
紅葉うるしゃい…フランソアまだ寝る…おやしゅみ…くぴぃ~♪

紅葉:
あのですわね! 本日はわたくし達は予定がぎっしり詰まっておりますのよ!朝食を食べ損ねるとお腹が空いたとウルサイのは貴女ではございませんか! 起きなさいませ!

フランソア:
イヤだ。 寝る。

美知留:
最近、弱点の首筋も手でガードするようになりましたからね、手強くなりました

紅葉:
起きて下さいませ!

Drフィッツジェラルド(以後Dr):
なんですのアレは…理沙、娘は毎日あの様な感じなのですの?

理沙:
はい、紅葉お嬢と美知留と二人掛かりで起こしてやっという感じでして…ボクも参加できるときは参加しておりますが…

Dr:
久遠、フィッツジェラルド家式の起こし方を教えてあげなさい。

久遠:
Oui, mon maître!(はい我が主! フランス語)
ボキボキ!

久遠:
ぽいっ!

SE:
じゃば~ん!♪

フランソア:
ふぅひぃぎゃあああぁぁあぁあ!

悠里:
久しぶりですが、とても落ち着きますわね。以前は噴水でしたが、

ソフィー:
フランソアの悲鳴から始まる一日を懐かしいと思ってしまうワタシが居る事にびっくりしている。


美知留:
これがフィッツジェラルド家式の起こし方…

Dr:
理沙、娘の身支度をお願いいたしますわ。娘の支度が終わりましたら朝食を頂くことにいたします♪

理沙:
ウィマダム!

紅葉:
(やっぱりこの人、生身の身体が戻っても根本は変わっておりませんのね…)

フランソア:
まだ夢の中なの? でもこの水冷たい…どういうこと? フランソアの穏やかな朝は?

久遠:
おはようフランソア

悠里:
まだ寝ぼけておりますの? ここは現実ですわよ。

ソフィー:
早く服を着て来い風邪ひくぞ。

フランソア:
お願い夢だと言って…

えんぱいな日々(本編) 第五百六十三話 禁断のパンセ 終わり