えんぱいな日々(本編) 第五百六十五話 Bull's Eye 後半 その11
フランソア:
私はエンパイアクラブのオーナーであり、アルティメイドである前にヒトです。
フランソア:
アポリロイドもバイオメイドも普通の人間も 全てのヒトは平等に生まれている。
ヒトは造り主によってある不可分の権利を授かっている。
それらは「命」であり、「自由」であり「幸福の追求である」ということを私は信じる。
フランソア:
この故に私はアポリロイドとバイオメイドのヒトとしての人権制度確立論者である。
この故に私はあらゆる形の抑圧、その中でも取り分けヒトを「モノ」に変えてしまうことを、義憤と嫌悪で見ざるを得ない。
フランソア:
この感覚を大事にしないことは原則的に臆病であろう。
私にアポリロイド・バイオメイド制限制度について耳を閉ざせと言う者は、
私が防衛のために口を開くのでなければ、私の信条に対し嘘をつき、私の人間性を貶め、私の「ココロ」を汚すことを求めるものである。
フランソア:
私は嘘つきでも、臆病者でも、さらに偽善者でもない。
いかなる党派にも合わせないし、いかなる派閥も満足させない。
いかなる憎悪や危機からも逃げないし、いかなる利益も貯めない。
いかなる制度も守る必要はないし、いかなる目的も促進はしない。
フランソア:
ある者が他の者を「モノ」にする権利があると私を説得してみるがいい!
私はあらゆる法をもはや守らなくなるだろう!
フランソア:
自由はあらゆる人の持って生まれた権利ではないと私を説得してみるがいい!
国籍、人種どうあれ、私はそう言う人に燃え尽くす火を与えることだろう!
フランソア:
アポリロイド・バイオメイド…メイドは「モノ」ではなく「ヒト」だ!
これに異議がある者とわたしは全ての者と戦うことをここに宣言する!
フランソア:
フランソア・フィツジェラルド・櫻糀・二世 並びにエンパイアクラブオーナー連合臨時会議!
その12へつづく