えんぱいな日々(本編) 第五百六十四話 Bull's Eye 前半 その12
美奈:
今回も頼むわね萌香緊急対策班長、悠里!
萌香:
はいがんばります!
悠里:
がんばりますわ部長!
里緒菜:
その節は大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
美奈:
里緒菜ちゃんが入ったその日に初めてこちらの会議スペースで里緒菜ちゃんの為に緊急対策班結成会議があったのよね。
フランソア:
えっ? 詩織さんに何かしたとか?
里緒菜:
うぐっ!
美奈:
そうよね、新婚旅行中だったからフランソアちゃんは知らないのよね…、すいません「ご主人様」は♪
フランソア:
美奈さん、それ絶対ヤメテ! 代理! 代理です!
美奈:
だったらご主人様代理?
フランソア:
ひぃぃ! なんかそれはそれで…変というか…ひぃぃぃい!
以下エピソード
瑠美:
なんですその緊急対策班って?
悠里:
以前のForestでは重大な緊急性が高い問題が発生しますと、そのつど萌香を中心にその対応の為に結成してその緊急的な対応と解決を行う仕組みがあったのですわ。
その緊急対策班は総務部の会議テーブルを借りて本部として活動をしてたのですわよ♪
瑠美:
はぁ…なにか今の調査部の前身みたいな組織ですね
悠里:
扱う内容はもっと平和的だったですが、そうとも言えますわね。懐かしいですわ。
萌香:
わたしがあんな事を任されたのが…この事態のすべての元凶…
鈴佳:
美奈さん連れてきたよ! 代わりにコーヒー頂戴!
千穂:
間に合ったかしら?
美奈:
間に合ったわよ。 鈴佳ちゃんはこっちにきて、すぐコーヒー用意するからね。
萌香:
千穂さん!
フランソア・里緒菜
千穂さんだ!
瑠美:
千穂メイド秘書お疲れ様です!
悠里:
これはわたくしはいりませんわね♪ さすが美奈部長ですわ!
千穂:
ごめん待たせたわね。 美奈、わたしにもコーヒー!
美奈:
わかってます♪
千穂:
さて!まずはこれよね。
フランソア新オーナー、里緒菜メイド長、萌香メイド秘書、悠里本部長、瑠美副メイド秘書、そして新しく設立されたForestファイナンシャルグループの紅葉CEO、就任おめでとうございます。
大変だろうけど…本当に沢山の人たちの努力、願い、想い、そして希望が結実した結果がこのみんなの今いる場所なの。 それを大変だろうけどがんばって守っていってください。 託される方は大変だってわかってはいるけど私達も精一杯力を貸すわ!
紅葉:
ありがとうございます千穂さん。
フランソア:
千穂さん! 違います、フランソアは「オーナー代理」です! 代理!
預かり!
里緒菜:
里緒菜も! メイド長代理です! 代理! ここ大事ですから訂正お願いします!
千穂:
オーナー代理? メイド長代理? 部長なら部長代理はわかるけどそれは部門の長だから。
でもオーナーもメイド長も「責任者」だから代理は存在しないわよ? Forestだと、オーナーは、Forestグループの最高経営責任者=CEO メイド長は最高執行責任者=COO メイド秘書は総務責任者=CAOと最高情報セキュリティー責任者=CISO だし。 その執行業務が行えない場合は順番があって、オーナーが執行できない場合はメイド長がメイド長も行えない場合はエンパイアクラブから権限を預かっているメイド秘書がクラブの執行と責任を担う。
一応、今AURORAで確認したけど全エンパイアクラブに通知がちゃんとフランソアちゃんがオーナーに、里緒菜がメイド長に、萌香がメイド秘書に、瑠美ちゃんが副メイド秘書に、保安本部長もちゃんと悠里ちゃん就任と出てるわよ?
解説:詳しくは
里緒菜:
あのフランソアさん、里緒菜、千穂さんが言ってることが全然理解できないですけど? 説明を…フランソアさん?
千穂:
というより私、フランソアちゃんに図書室の授業で教えたよね? そのときの試験も満点取ってたの覚えてるわよ? たしか私が授業初めて2か月目くらいの時?
それ以前にそんな基本的な事? フランソアちゃんが解らないわけないよね?
フランソア:
……………………………はい。
解説:
フランソアはForestに来てから1年間は学園ではなく、千穂にForestの図書室で勉強を教わり白森女学園の単位を取得しています。
SE:
ガンっ!
机に頭から倒れこむフランソア。
里緒菜:
フランソアさん!
フランソア:
ご主人様と詩織さんが代理でも良いって…オーナーもメイド長も代理でも…うぅ…
千穂:
あ…瑠莉さんがやりそうな事よね‥詩織も里緒奈の事になると…そっか…どんな手でも使うわよね。
瑠美:
どういうことですか?
萌香:
そっか、だからご主人様って言われて混乱していたのね。 ご主人様代理とか‥メイド困るし…
瑠美、簡単にいうと…騙されたけど、もう取返しがつかないってこと。わたしはただの「自称代理」だと思ってたんだけどね。
悠里:
フランソアにはそういうメイドからの視点が少し欠けておりますわね。 というか今までメイドだったのですが…特殊ですからね。
その13へつづく