えんぱいな日々(本編) 第五百六十五話 Bull's Eye 後半 その12
瑠莉:
フランソアにしては無難すぎるかな
詩織:
なかなか良い演説だったと思いますけど
瑠莉:
ほぼ引用だし
瑠莉:
ウィリアム・ロイド・ガリソン(注)の演説を修正、少し現在に受け入れやすくしたもの。まあ基本的人権とかも絡めてひっぱたんだろうけど…。 反対するもとは徹底的に戦うという点においてはガリソンの演説はわかりやすいが‥‥あとオリジナリティーっていうのかな? フランソアなりのそれが欲しいというか…
詩織:
瑠莉さんは気に食わないんですか?
瑠莉:
だってさアメリカの歴史からひっぱるとか‥そもそもが気にくわないのよ。まあフランソアがガリソンから引用をした気持ちは解るけどね。
解説:ウィリアム・ロイド・ガリソン
(William Lloyd Garrison、1805年12月12日–1879年5月24日)は、アメリカ合衆国の奴隷制度廃止運動家であり、ジャーナリスト、社会改革者であった。急進的な奴隷制度廃止運動の新聞「リベレーター」の編集者として知られ、「アメリカ反奴隷制度協会」の創設者の一人である。
作者の瑠花の好きな名言として
「新しい任務は新しい組織と新しい指導者によって行われるべき」というのがある
愛花:
わかりました、愛理経由でそのままフランソアさんに伝えてももらいます。
あかり:
近くから離れたからといって安全ではないんだぞ、大将閣下
瑠莉:
キミ達までフランソアの親派なのか?!
詩織:
あははっ! 味方はいませんねあなた♪
すみれ:
ということになったから♪ すみれ達の出番はけっこう後になるとおもうから、それまで訓練だけど。
花恋:
花恋には記憶はないけどいちおう敵討ちになる。 それまで標的が生きていればね
エリシア:
まあけっこう難しいかもだけどね、なんせ殺(ヤ)るき満々な方々が多いし
めぐ:
えぇ…
ドロシー:
ねえしずる、これってメイドに人権を与えなければ、世界を敵に回して戦争するってことだよね?
しずる:
そうだね…そうなるね…
めぐ:
「燃え尽くす火を与えることだろう!」って燃し尽すってことだよね…灰燼と化すとか…
真理愛:(小声)
もしかして、そのためのアーマーメイド?
すみれ:
そうだと思う。逆らうなら逆らってみろ、力をもって踏みつぶすってことだと思う。
抑止力としては最強だろうからね。
今の演説の部分についてはアヴェロンも反対はしないどころか協力をしてくれるだろうから、邪魔はしないとおもう。
真理愛:
アンタいつから知ってたの?
すみれ:
訓練に入ってすぐに瑠莉司令官にこういうのを考えているんだって…そのためのハイパーメイドで構成された機動部隊を作りたいって。 まさかここまで派手になるとは思ってなかったけど。
エミリー:
あの…もしかしてエミリー達とんでもないモノにまきこまれましたご主人様?
花恋:
まあそうなるけど、ご主人様っていうのはまだマスターフランソアの許可とってないんじゃない?
エミリー:
どんな手を使ってでも花恋ご主人様に鞍替えしますので…よろしくお願いします。 アレはちょっと…えぇぇ・・・
エリシア:
ほう~ご主人様人望あるじゃない? まあドッチがまだマシかだろうけど♪
まろん:
ねえ、ぜんぜんまろん意味わからなかった。
夢結:
まろんは今は夢結とエミリーと一緒にいられることを考えよう。 ねえっ?
まろん:
うん!あとメイドのトモダチと!
夢結:
そうだね~♪ あははっ‥‥はぁ…
すみれ:
さあみんな! 明日からがんばろぉーーー!
花恋:
うふふっ! がんばろぉ~♪
エリシア:
花恋‥楽しそうだね。
真理愛:
おう…‥‥
すみれ:
でわ今日は解散!
その13へつづく